2024年12月27日

音楽劇『ライムライト』(2024年8月) 感想その2

音楽劇『ライムライト』感想その2



■保坂知寿さん オルソップ夫人 大家さんで元舞台関係者
石丸さんとの会話のテンポが好きすぎて
愛すべきうるさい大家さん
昔は電報をそれぞれの住人に届けてあげたりするんだね
シャーロック・ホームズの下宿シーンぽさもちょっと感じました

保坂さん、ただの大家さんじゃなくて実は元衣装さんだったの?!
長年の付き合いだったんかいってなりました
実はスターの頃のカルヴェロに片思いしてたらどうしようとか思ったけど、かなりろくでなしだったのでそんなこともないか

それにしても元四季のかたはワーワー騒いでてもセリフが綺麗だなあ…


■吉野圭吾さん ポスタント 劇場の支配人
吉野さん、カルヴェロの最後の演技を腕組みをして見ているシーンがものすごい男前すぎて目を奪われてしまいました
色々知ってる、ずっと一緒にやってきた人ですもんね


■クリエなので幕なしで、すぐ動かせるサイズのセットがほとんど
楽屋のメイク台だったり、テリーがずっと療養しているベッドだったり扉だったり

物語の始まりでテリーがガス自殺を図るので、ここでとても大事なガス栓まわりもちゃんと作ってありました

最初お薬を飲んで水を飲むための水道だと思ってたら水を飲む気配がなくてそのままコテンと寝ちゃったのであ、ガスだったんかいってなりましたね

■衣装はやっぱり何と言っても ヒロインのテリーがとっても素敵!
休養時のネグリジェ姿もレトロかわいいです
そしてスターになってからのプリマドンナの衣装もひとり目立ってきれい
テリースターになったんだな…て伝わってきます

ネヴィルの兵隊さんルックも芸術家ルックも時代がかってて素敵

■語られなかったような気がするんだけどテリーのお姉ちゃんはどうなったんだろう
「街を歩いていて病気になる」っていう表現が最初ピンと来なかったんだけど、要するに人からうつされる病気、娼婦で梅毒ってことなんですよね…
そういう暗喩をするのか…

■テリーとネヴィルの出会い
ネヴィルとのエピソードは本当に少女漫画のようでキュンキュンします!
音楽家を志す貧乏青年と
夢を諦めたバレリーナ
彼女がひっそりと働く文房具屋での出会い

ただテリーちゃん彼を応援したいからってお釣りを多く渡してあげるのはさすがにアウトよ…
それはあなたのお金じゃないよー!!
テリーここはあまり反省もしていないな…
楽譜を書く紙をちょっと多めに入れてあげるくらいならまだしも…(昔の文房具屋だから棚卸とか適当そうなイメージ)いやそれも横領ですが

自業自得とはいえばれてクビになり離れてしまいます
けれどもお互いが成功しつつある数年後にまた出会ってしまいます

運命の人なの?なふたり
これだとカルヴェロのが邪魔者みたいな設定じゃない…

ネヴィルが嫌なやつだったらいいんだけど、またいいやつなんです
全然嫌なやつじゃないんですよね…
テリーのことずっと好きでいてくれてるし
誰も悪くない三角関係
切ない


■カテコ
スタオベでした!
特にご挨拶はなし
仲良く手をつないではけるふたりがかわいい!

石丸さん投げキス2回も

1回目は遠くへバーンと投げるような感じ
2回目はおしゃれに小さくスマートに投げキスしたあと、両手お手ふり
これで終わりだよって感じ(笑)
ありがとうございました!!(笑)

■好きポイント
石丸さんの誕生日の公演だったので、足でピアノ弾く仲間の人がバースデーソング弾いてくれてました!

カルヴェロとテリーで歩く練習をするシーン
バランスを崩してふたりが倒れ込むところ!!!まんがじゃーん!!!てなります
先によろめいたのはテリーなんだけど、幻じゃなければ石丸さんのが早くたおれてかばうみたいな感じになってました?さすがに幻かもです
posted by イナ at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | そのた・舞台観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月26日

音楽劇『ライムライト』(2024年8月) 感想その1

音楽劇『ライムライト』感想その1


2024年8月中旬観劇
シアタークリエ


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クリエのキャパで!!石丸さんを見られる贅沢さよ…
しかもセンター席だったー嬉しい!

生石丸さんはジキハイ以来です!もうほんとに素敵なお声!!
石丸さんて素敵だから道化の役?て思ってたんですけど、やっぱり紳士で素敵な、けれど愚かさもある切ない道化師でした

チャップリン作品なのでチャップリン関連書籍やブルーレイなどもグッズにあったのが新鮮!
肝心の『ライムライト』が品切れ!
いやさすがに表題作は多めに用意しといて!と思いました(;´∀`)
私は過去一作だけみたことあるのですが、『独裁者』かな?

登場人物少なくて、みなさんお店のウエイターとかお客とかのバイトしてて面白いです
保坂さんの、衣装スタッフと家主さんは別の人かと思ってたら同一人物なのかい!てなったけど

でも毎回
あ!売名でカルヴェロの妻になった女!て思っちゃうしお医者さんなのにその鍛え抜かれたボディとスタイル…?とかなります
つい役者さん気になっちゃう


■あらすじ
第1次世界大戦ころ
かつてスターだったがやらかして落ちぶれた道化師のカルヴェロ(石丸幹二さん)
彼の住んでいるアパートの隣部屋に住む女性がガス自殺をはかったところを偶然助けることに
彼女は精神的ショックから足が動かず、踊れないと悩んでいるバレリーナだった



■石丸幹二さん カルヴェロ 老いた道化師
少し前にXで、大学生の女性が「30歳ぐらい離れた男性に恋愛感情を持てない」みたいな発言が炎上したことがあったんですが (これが男性によって『炎上』すること自体がやばいと思うんですけれども…)
ちょうどこの二人もそういう年の差ですね

このケース、女性の方がすごく好き!という場合成立しそう
カルヴェロのほうは彼女を拒否というか、ずっと思いとどまらせようとしている
好きなんだけど
本当は彼女の手を取れば自分が幸せになるのは分かっているけれども、それがベストな選択ではないと彼は年の功でわかっているんですよね
青年ネヴィルと人生をともにしたほうが良いから身を引こうと思えるんです
そう思うひとだからこそ年齢差関係なくテリーも愛するわけで

ただカルヴェロが想像するよりも、テリーはカルヴェロのことを好きだったと思うんですよね
ネヴィルのほうがいいでしょ、そうすべき、そうしなよと促されても違うんだと思う…
(身体をこわしているのを知らなかったけど)残り少ないカルヴェロの時間を一緒に過ごして看取りたかったんじゃないかな
(身も蓋もなく言えばカルヴェロの死後次の人生歩めば良い…)
ただふたりともジャンルは違えど舞台人という点でふつうのカップルとは違う鬱屈もありそう

カルヴェロの芸のおもしろさはよくわからなかったです(笑)
なぜこれがウケてあれがウケなかったのかとか見ててわからない…とにかくシュール
石丸さんがアホなことしてるの新鮮すぎて

テリーを看病するアパートのシーンが好き
劇場シーンはなにが起きるかとそわそわしてしまって
ふたりだけの生活シーンがほんわかして(とくに前半)好きでした

最後、テリーの手をネヴィルと繋がせるの、悲しいけど美しいシーンでした
わかってても泣けるラスト…


■朝月希和さん テリー バレエダンサー
宝塚を卒業されてはじめてみたヒラメちゃん
相変わらず本当に人相がいいなと思いました
いい子なの伝わってくる、優し気であどけない少女のような顔立ちなんですよね

あと声もね
落ち着いたいい声なんですよね~
テリーは『シティーハンター』の香ちゃんとかと全く違う発声というか落ち着いた女の人の声
テリーは20歳くらいなのかなーとみてましたが、ロリロリしてないのでカルヴェロとのカップル感もいいんだけどなー
若々しいんだけれども健気で、悩んでやつれ、少し落ち着いた感じ

そしてバレリーナ姿が本当に綺麗!
デコルテとか細い~
髪型も、家にいる時と表舞台に出る時とで違うんだけどどちらもとっても可愛い
メイクも華やかでヒロイン感がやっぱりあります


■太田基裕さん ネヴィル 若い音楽家
太田さんってこういう系多いですかね
多分私彼をシャンドン伯爵(『ファントム』)で見てて、あとリアルではダブルキャストで見てないんですけど『キングアーサー』のランスロットもされてたし
当て馬イケメン役というか(;´∀`)
やな奴ライバルではなくいい奴で勝てないライバル役みたいな
ノーブルですし

軍服を着てるときのスラッと感が本当に素敵です
バレリーナ姿のテリーと水色の軍服を着た彼の並びって、あの童話のなんかロウで溶けちゃう片足の兵隊さんだっけ、なんかあのお話を思い出します
そのくらい絵になる2人!

なんかビジュアルでもそうかこの2人が恋人になる方が正しいよな…という風にやっぱり思えてしまう
それを毎日カルヴェロも身にしみて感じていたろうな
ネヴィルもテリーへの好意を隠せてないし

そう思うだけで全く描かれないんだけど稽古中だったりとかなんか色んな場面・日常を想像するだけで辛いというか

出来事だけを見ると、すごい唐突にカルヴェロっていなくなっちゃったりするんだけど、やっぱり積もり積もった物語があるんだろうなと、そこを想像させる演技を3人ともしてくれてると思います
posted by イナ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | そのた・舞台観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月12日

明治座舞台『応天の門』(2024年) アフタートークショー感想

舞台『応天の門』
アフタートークショー感想


明治座
2024/12/5(木)夜の部


佐藤流司さん 高崎かなみさん 本田礼生さん 白石隼也さん
MC 中村莟玉さん


※曖昧レポ感想です ※敬称略


長谷雄くんが司会
準備もできましたのでみなさん登場ですー!と幕があいたとき椅子だけ並んでて誰もいない
都の模型セットの後ろに隠れてる面々が笑いながら出てきてスタートでした


稽古場エピソードトーク
佐藤くん(菅原道真)とトマトジュース
いつも持ってきて飲んでいて、いいと勧めると中村莟玉さん(長谷雄)
佐藤「700(ml)のね!」
トマトそのものよりジュースにするのがいいそう
佐藤「細かいほどいい」
抗酸化にいいという話かな?
莟玉さんも飲み始めたという話に満足そうにうなずいてました

■佐藤くんは中村くんによくいたずらする
持ってきてるおにぎりを開封して置いておいたり
ペヤングあけてかやくまでかけたり
いたずらっ子
仲良いなあと眺めてる白梅ちゃん(高崎かなみさん)

■白石隼也さんは本田礼生さんがまともな食事をしているところをみたことがないという話
白石「チョコレートか1本でおなかがいっぱいになるバーを食べてるところしか…」
みんな「1本でおなかがいっぱいになるバー?!」
「カロリーメイトか(笑)!?」
なぜか伏せた白石さん
カロメなのか1本満足バーなのか…

本田「…お腹すきます?」
白梅「すくよ!!」
熱中してお稽古してるとあまり空腹を感じないみたいです

■いろいろ兼ね役をしている話
メイン以外にもいろいろ出てて、みんなで作り上げてるという話
「これは言わないとみんな気づけないと思うので言います!」と藤原基経の本田礼生さん

伴中庸役の白石隼也さんが百鬼夜行にも出てるそうです
(お面してるので絶対気づかない)

本田「一番かっこいいです!」
いつもみてるらしい
百鬼夜行の振り?かっこいいですよね

お稽古のときかな?
隠れてる道真のそばを百鬼夜行たちが通るんだけど、白石隼也さんめちゃ道真にガンくれてく、と佐藤くん
佐藤「絶対みつかってる(笑)すげえ見てくる」


■伴中庸は塩焼きのところまで出ないので40分ほど出番にあきがあり集中が切れてしまう
なぜなら楽屋でだらだらしているから
はせお「そりゃ集中きれるわ!」


■本田礼生さんはもともと白石隼也さんに憧れていたそうで、
本田「今日はじめて言いました」
はせお「今日までためたねー!」

■稽古後
本田礼生さんトークで、
大先輩が多くて帰りにくいと感じてしまうが、白石隼也さんはスマートに颯爽と帰るのでそのレールに便乗して帰らせてもらっている(ここのレールにのって帰る仕草がおもしろかった)

この話に白石さんがお返事しようとしたところで時間切れの音
ほんとにここで切れてしまって残念
お返事ちょっとでも聞かせてほしいー!まあ夜の部だから時間厳しいのかも(;_:)


■いろんなジャンルの人がいるので驚いたエピソード
・白梅ちゃんは時間があると踊ってる佐藤くんが新鮮だった

・佐藤くんははせおくんと舞台での言葉が違う話
「あの桜のところで花總さんの歌かぶせて流すシーンで…」
と録音した音源を舞台で流す意味の英語?(忘れた)の話をする佐藤くんの意味がわからなかった
はせお「歌舞伎のひとほとんどわかんないですねそれ」※はせおくんは歌舞伎界

佐藤くんもろっぽう?だったかな
中村くんの言葉がわからなかったそうです

・長谷雄くんはゲネやってそのまま初日というのも驚いたと言ってた
白石「たいていそうだね('ω')」


今回のアフタートークショーは若手さんたちグループって感じでキャッキャして仲良さげでかわいかったです!
ラベル:明治座
posted by イナ at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | そのた・舞台観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする