2025年04月26日

宝塚 宙組 『宝塚110年の恋のうた』『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』感想その1 (2025年4月)

宝塚宙組
宝塚歌劇百十周年紀念奉舞
『宝塚110年の恋のうた』

ジャズ・スラップスティック
『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』

東京宝塚劇場 感想その1

2025年4月下旬観劇

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■どセンターの超良席で観劇できました
キキちゃんが真正面にいる~!!

『宝塚110年の恋のうた』
作・演出は大野先生

西の千秋楽を配信でみていたのですごく期待
このショーほんと良い~!
わかってたのにはじまりのチョンパに本気で驚く
うわああ!てなります
みんなあの和衣装でするすると階段おりてのスタンバイをあの短時間でしてのけるのすごすぎる…(いつも忍びの者すぎると思う)
(チョンパ=真っ暗からあかりがつくと板付きでずらっと出演者がいる状態。これ正式な用語か不明)

チョンパ、ほんとにすごいほんとに綺麗…!!
これは外国のかたやふだん舞台みないかたにぜひ見てほしい
海の底にいったらいきなり大宴会してる竜宮城ランクの驚きが現世で味わえます

■配信だとよく読めなかったのですが、作品名と年代、曲名舞台の上に出してくれてるんですね
親切!

■いい曲多いなあ…としみじみします
110年…すごいですよね
間に戦争も挟みながらも宝塚で110年の恋のうた
平安時代の藤原定家の歌もずっとのこっていく
君が代も恋慕の歌って聞いたことありますが
壮大だなあ

■恋うたテーマだけど、もちろん楽しいものも悲しいものもあり、時代も違うし、好き作品がくると嬉しいし、すばらしいショーでした
『星影の人』の歌詞って病の人の思いとわかってきくともう悲しみがいっそう…
短い場面でも組子さんがすっとその世界にいざなってくれてるし、衣装や音楽の力も大きいですよね
『星逢』のドラマチックさ、『誠の群像』のキャッチーさとか言い足りない

■いろんな作品から持ってきてるだけじゃなく、藤原定家(キキちゃん)と式子内親王(さくらちゃん)のトップコンビの恋が全体のテーマになってます
定家のシーンいらないよー名作品シーンもっとほしいよー、ってならないんですよ
よりすぐった作品のなかに新作まじってくるのってちょっと肩身狭そうだけど、定家と内親王のシーンもすごくよくて!
定家葛の歌もものすごくよいし、定家と式子内親王このふたりの物語をみてみたい!

■配信みたときとイメージ違って驚いたのは定家葛のシーン
葛たちが思ってたより攻撃的
かつ定家も応戦!バトルしてた!
内親王が使えないNPCみたいな動き!

 葛たちがむちみたいに葛ビターンてやってきたり、なんかまとわりつく怨念みたいな、おどろおどろしいお化けみたいな動きだと思ってたんだけど、けっこう機敏でした
定家もボンボンなのにえいって葛をはらったり頑張ってる!
そして内親王のふらふらっぷりが面白い
まあ内親王自身は葛にとらわれていたかったからと理由があるのですが、あなたを守ってるのよ?!と言いたくなる変な挙動でした
あのもどかしさ、『〇〇を守れ!』みたいなミッションのアクションゲームやってるのにその〇〇(操作できない)が弱くて死んでゲームオーバーになってもう!てなる記憶がよみがえります…そういうゲーム多かったよね?今はよく知りませんが(スイッチ2大変な人気みたいですね…中村悠一さんも抽選外れるとは)

ふたりとも情念が強い(執念深い)ので切っても切っても葛がお墓を覆うんですね…お互いに亡くなっても消えない思い…(『ハンター×ハンター』の死後の念みたい…)

■おばけぽい時のさくらちゃん内親王好き!
ここのソロもいい声ですねー

定家の目線だと別れのシーンから始まるのでほんと悲しげではかなげな感じだけど(あの牛車?乗ってるときに袖で顔をゆっくり隠して顔をそむけるシーンとか平安美女しぐさで好き)、死後(成仏後?地縛霊でなくなった)はふっきれたのか内親王ちゃきちゃきしだすのも好き
内親王は定家ともっと役者やりたかったと思うよ…

■葛事件解決後の恋歌の応酬もほんと早口百人一首でかわいい
ここのずんちゃん「次は内親王のターンだ!!」て言いましたよね?
ターン制なの?!と思ったけどそっか文通はターン制だね
平安時代は知的な相性がなにより大事なのかしら…

■『ラズルダズル』が退団ぽさがない分(終わりまで明るくてあれはあれで最高です!)、こちらでお別れっぽい定家のセリフがあり
しんみりします

■日替わりよかった!
雪組『壬生義士伝』の石割り桜の歌でした
選ばれたのはみねりちゃんと男役さん誰だろ
帽子でお顔が見えなくて
ふたりともすごく良かったです!

若い書生さんと年上の芸者さんの恋みたいで、これはこれで気になるカップルな感じの見た目でしたね

これ全部で何曲くらいやったんでしょうね!?
大劇場で若手さんもソロやデュエットできるなんてすごく嬉しいよねえ

みねりちゃんはそのあとすぐ芸者さんソロもあってこちらもとてもよかった!

■フィナーレもほんとに華やかで!
宙組って今他組より人数少ないはずだけどコーラスもいいしそんなこと思わせないパワーがありました(ラインダンスやラズルダズルのあとの階段おりみて、あ人数少ないんだなーって気づく)

■ずんちゃん八千代さまのかわいくもしっかりナビゲートしていく感じ
青年の雰囲気と見た目なのに、定家に「幸せかい?」(でしたっけ)と聞くところなんかは長い年月恋を歌ってきた大きな優しい声音で素敵でした
ずんちゃんは声がやさしいよね…
光源氏にネブカドネザル王といいとこどりですねずんちゃん…豪華よ…

■定家とずん八千代さまの出会いで
役者って名乗ったらお前みたいなものがここに入ってくるなと一蹴するシーン
ずん「殿上人だなあ~」
って返すの好き
ここのやりとりふたりともかわいいね

瑠風くんの土方さんもあらためてほんとに堂々としててよかったなー
歌声が強い!
総司に対しての上司でもあり兄貴でもあるような包容力も素敵でした
総司の羽織を受け取ってはけるところも、心配そうに演技してて(その顔は総司には見せないのがまた)、瑠風くんの土方さんで新作みたいわ…と思いました

■みねりちゃん、芸者のときもだけどフィナーレのときも、同じ振りしてても目をひく感じがすごい
踊りわからないのでなぜかはわからないんだけど

■水音志保ちゃん和メイクすごくかわいかった
和メイクされるとあれ?誰?てなるタイムラグがある
男役さんがほんとすぐわからなかった…

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ラベル:宙組
posted by イナ at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚・観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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