2025年03月21日

舞台感想 『ミュージカル ケイン&アベル』(シアターオーブ 2025年) その1

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舞台感想 『ミュージカル ケイン&アベル』
(シアターオーブ 2025年)

2025年2月初旬観劇


3時間少し
休憩25分でした

久しぶりのオーブ~

セットが!面白い~!
巨大な立方体の白い箱2つをグリングリン動かして、プロジェクションマッピングかな?で映像を使いながらいろんなものに見立てていくのですごく面白かったです!

箱は人力で動かしてるので黒子さんすごい!てなります
(黒子だけど白Tでしたね。男性3人でひと箱担当みたいでした)かなり動かすので箱の中で演技してるときとか、三半規管弱い人は酔いそうです
箱自体が動いていながら階段登ったりとかの上下移動もある
箱は並べて壁にもなるし中を開くと部屋にもなるし、変形したりはけていなくなることもできるので、立方体の有能さに感心しきり
映画のキューブを思い出す人もいると思います(またみたくなったーそういえば日本版はまだ見てない)

固定セットがないので箱をなくしたら舞台全面使えるし、その後ろにオーケストラ勢揃いで控えてるんです
この光景素敵すぎた
パーティーとかダンスシーンがすごく華やか!

ヒカリエの上がこんなことになってるの、感動します
渋谷の駅直結で!こんな舞台やアート展とかいつもやってるのすごいよね
オーブ行く途中も人形展とか個展や企画展などやってるので毎回楽しみです!

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オーケストラのみなさん、最後に舞台にいるの彼らなので、幕下りるまで手をふってくれるの嬉しい
たまにすごくはやく片付け始めてるひととか、音出ししてる方もいるよね
いろいろ値上げの世の中ですが、生オケの贅沢さ、ずっと味わいたいな…
オーブも休日S席17000円までなっちゃいましたねー(;´`)

あとライティングも面白かった
何度もみゆちゃんが「スナップショット」と言うシーンがあるんだけど、そのたびにストロボをたく演出で白く舞台が光るのがきれい
またその光り方がけっこう違いました
客席にライトがパッと行くときも

客席は土日ということもあると思いますがほぼ満員かな?
見渡す限りあのサイド席も埋まってました
2階は満員でしたねー
あ、2階席のちょっとしも手でみました

冒頭、宿命の主人公ふたりについての説明を謎の女性(咲妃みゆさん)がしていきます
時代背景の説明もあり、写真も出るのであのへんねー、てわかりやすい
タイタニック号、移民、世界恐慌、第二次世界大戦と戦後のあたりまで

長めの説明から始まるけど、みゆちゃんの声聞きやすいしお歌が!
地声歌唱のみゆちゃん!
うま!

アメリカンドリームのうたはディズニーぽいー
好き!
お話が明るいの、山口祐一郎さんでてくるところまでじゃない!?

1幕は若さや成り上がる感じ、恋や友情など楽しいシーンを堪能できるのと、ラストのふたりの対決ソングが見どころですね

2幕は悲劇の始まり…
なんだけどこのふたりそもそもそんな争うことないのよ…!てみゆちゃんじゃないけど言いたくなるよねー
誤解を!ときたい!



■ウィリアム・ケイン 松下洸平さん
ベスト姿のときすごい好き!!!
衣装がこのへんのトラッドなスーツ好きにはたまらないと思います!髪型もね!似合うしー!!
エリート銀行マン素敵です

亡くなった顧客の妻に会うのは同僚のはずだったのに、自分が行くことになり恋に落ちるってロマンチックですね

親友とのシーンがやっぱりケインの素なんですよね
ジョーク言い合ったり野望を語りあったり

愛されて育てられた紳士で、社会での役目を果たそうと考えている真面目な青年ですが、プライドの高さや傲慢さも感じられるの良かったです


■アベル・ロスノフスキ 松下優也さん
JOJOお!!て最初なってしまう
衣装がJOJOぽいー
移民初期のウェイター時代の機転の効いた返しとか、恵まれた環境でなくても才覚でのし上がっていく強さがあっていい
この頃のアベルでいてほしいよ~って友達のジョージも思ってるのすごくわかる
私もそう思います!
ウェイターからホテルをまかされるあたりまでのアベル超いいよ…



ケインとアベルのまわりのメイン女性3人
すごく雰囲気違うのいいですよね
歌声も全然違う

■フロレンティナ 咲妃みゆさん
みゆちゃんは理知的で1幕は説明役でもあり、とても明晰な女性というイメージ
やはり一番社会人感ある

一方感情も豊かであたたかみもあり、説明しながらも二人に愛情があるのを感じます
若い時と大人になったときで雰囲気違うのもいい~

宝塚時代しか知らなかったのでお歌にびっくりしたー!
すばらしかったです


■ザフィア 知念里奈さん
のちのアベル妻
ザフィアはファイター
移民のエネルギッシュさと強さがありましたね
一番飾り気のない感じ


■ケイト 愛加あゆさん
ケイン妻
ケイトは少しかげがある
お色気じゃなくいい意味で一番女性的



そして友達たち
■ジョージ 上川一哉さん
一貫していい人でした
ザフィアのこと好きだったぽい(;_:)
船で一緒だったアベルを生涯支えたすごい人


■マシュー 植原卓也さん
彼のしでかしたことがちょっとびっくりというかどうしてそうなったの?がわからなかった
別に仕事できないわけでもないんですよね?
彼の才覚というより時代の問題なんですかね…

とにかくすごい損失を出してしまった上体調も悪くなりはやくに亡くなってしまう…
どうしたのマシュー
やりすぎるケインを止める冷静さのある親友キャラと思ってたのに…


■ヘンリー・オズボーン 今 拓哉さん
今さん悪役?
解明されなかったんだけどお母さんの財産目当てでいいの?このへんケインは決めつけてるけど決定打ないような
日頃の行い?
ケインはヘンリーは財産目当て!!って決めつけるけど『財産目当ての未亡人』と言われるケイトのことはすぐに好意を抱いているのでよくわかりません
とにかく偏見でなくヘンリー嫌いなだけかも
母を失った辛さをヘンリーにぶつけてる
ヘンリーも終盤あまり描写されなかったけどすごい人生ですね

ヘンリーとマシューは原作だともっと描写されているんじゃないだろうか
ちょっと消化不良なふたりです


■アラン・ロイド 益岡 徹さん
ここは日本…!?
と思わせる日本の渋い上司感ありました、素敵
温情あるひとと見せておいて銀行マンだから損切りシビアなのね…


■リロイ 山口祐一郎さん
山口祐一郎さんがあんな舞台のはじでレストランのお客さんをやっている違和感…!!!
やっぱり偉いひとだったか

リロイの娘さん、くだけたいい子なのに「それとこれとは別」って移民のあんたは恋愛する相手じゃないのよってはっきり分けてるの、身分制度感じる…
デートの誘いを断ったあとチップ渡されるシーン、悔しいよね…

あまりでてこないけど移民は辛い目に多々あってるんだろうと察するシーン
ジョージもザフィアも生き生き働いてるから作中は感じないけど
posted by イナ at 01:34| Comment(0) | TrackBack(0) | そのた・舞台観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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