2024年12月26日

音楽劇『ライムライト』(2024年8月) 感想その1

音楽劇『ライムライト』感想その1


2024年8月中旬観劇
シアタークリエ


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クリエのキャパで!!石丸さんを見られる贅沢さよ…
しかもセンター席だったー嬉しい!

生石丸さんはジキハイ以来です!もうほんとに素敵なお声!!
石丸さんて素敵だから道化の役?て思ってたんですけど、やっぱり紳士で素敵な、けれど愚かさもある切ない道化師でした

チャップリン作品なのでチャップリン関連書籍やブルーレイなどもグッズにあったのが新鮮!
肝心の『ライムライト』が品切れ!
いやさすがに表題作は多めに用意しといて!と思いました(;´∀`)
私は過去一作だけみたことあるのですが、『独裁者』かな?

登場人物少なくて、みなさんお店のウエイターとかお客とかのバイトしてて面白いです
保坂さんの、衣装スタッフと家主さんは別の人かと思ってたら同一人物なのかい!てなったけど

でも毎回
あ!売名でカルヴェロの妻になった女!て思っちゃうしお医者さんなのにその鍛え抜かれたボディとスタイル…?とかなります
つい役者さん気になっちゃう


■あらすじ
第1次世界大戦ころ
かつてスターだったがやらかして落ちぶれた道化師のカルヴェロ(石丸幹二さん)
彼の住んでいるアパートの隣部屋に住む女性がガス自殺をはかったところを偶然助けることに
彼女は精神的ショックから足が動かず、踊れないと悩んでいるバレリーナだった



■石丸幹二さん カルヴェロ 老いた道化師
少し前にXで、大学生の女性が「30歳ぐらい離れた男性に恋愛感情を持てない」みたいな発言が炎上したことがあったんですが (これが男性によって『炎上』すること自体がやばいと思うんですけれども…)
ちょうどこの二人もそういう年の差ですね

このケース、女性の方がすごく好き!という場合成立しそう
カルヴェロのほうは彼女を拒否というか、ずっと思いとどまらせようとしている
好きなんだけど
本当は彼女の手を取れば自分が幸せになるのは分かっているけれども、それがベストな選択ではないと彼は年の功でわかっているんですよね
青年ネヴィルと人生をともにしたほうが良いから身を引こうと思えるんです
そう思うひとだからこそ年齢差関係なくテリーも愛するわけで

ただカルヴェロが想像するよりも、テリーはカルヴェロのことを好きだったと思うんですよね
ネヴィルのほうがいいでしょ、そうすべき、そうしなよと促されても違うんだと思う…
(身体をこわしているのを知らなかったけど)残り少ないカルヴェロの時間を一緒に過ごして看取りたかったんじゃないかな
(身も蓋もなく言えばカルヴェロの死後次の人生歩めば良い…)
ただふたりともジャンルは違えど舞台人という点でふつうのカップルとは違う鬱屈もありそう

カルヴェロの芸のおもしろさはよくわからなかったです(笑)
なぜこれがウケてあれがウケなかったのかとか見ててわからない…とにかくシュール
石丸さんがアホなことしてるの新鮮すぎて

テリーを看病するアパートのシーンが好き
劇場シーンはなにが起きるかとそわそわしてしまって
ふたりだけの生活シーンがほんわかして(とくに前半)好きでした

最後、テリーの手をネヴィルと繋がせるの、悲しいけど美しいシーンでした
わかってても泣けるラスト…


■朝月希和さん テリー バレエダンサー
宝塚を卒業されてはじめてみたヒラメちゃん
相変わらず本当に人相がいいなと思いました
いい子なの伝わってくる、優し気であどけない少女のような顔立ちなんですよね

あと声もね
落ち着いたいい声なんですよね~
テリーは『シティーハンター』の香ちゃんとかと全く違う発声というか落ち着いた女の人の声
テリーは20歳くらいなのかなーとみてましたが、ロリロリしてないのでカルヴェロとのカップル感もいいんだけどなー
若々しいんだけれども健気で、悩んでやつれ、少し落ち着いた感じ

そしてバレリーナ姿が本当に綺麗!
デコルテとか細い~
髪型も、家にいる時と表舞台に出る時とで違うんだけどどちらもとっても可愛い
メイクも華やかでヒロイン感がやっぱりあります


■太田基裕さん ネヴィル 若い音楽家
太田さんってこういう系多いですかね
多分私彼をシャンドン伯爵(『ファントム』)で見てて、あとリアルではダブルキャストで見てないんですけど『キングアーサー』のランスロットもされてたし
当て馬イケメン役というか(;´∀`)
やな奴ライバルではなくいい奴で勝てないライバル役みたいな
ノーブルですし

軍服を着てるときのスラッと感が本当に素敵です
バレリーナ姿のテリーと水色の軍服を着た彼の並びって、あの童話のなんかロウで溶けちゃう片足の兵隊さんだっけ、なんかあのお話を思い出します
そのくらい絵になる2人!

なんかビジュアルでもそうかこの2人が恋人になる方が正しいよな…という風にやっぱり思えてしまう
それを毎日カルヴェロも身にしみて感じていたろうな
ネヴィルもテリーへの好意を隠せてないし

そう思うだけで全く描かれないんだけど稽古中だったりとかなんか色んな場面・日常を想像するだけで辛いというか

出来事だけを見ると、すごい唐突にカルヴェロっていなくなっちゃったりするんだけど、やっぱり積もり積もった物語があるんだろうなと、そこを想像させる演技を3人ともしてくれてると思います
posted by イナ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | そのた・舞台観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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