2024年04月01日

宝塚歌劇 月組『応天の門』感想 その1

宝塚歌劇 月組『応天の門』感想 その1

平安朝クライム
『応天の門』
-若き日の菅原道真の事-

2023年4月観劇

俺たちの戦いはこれからだ!みたいな終わりかただったよ」
私「たしかに原作長いし、まだまだってところで終わるんですかねー」
みたいな会話を先に見た人としてたんですが

リアルに俺たちの戦いはこれからだ!て言った!!言うんか

原作好きです!
このコンビを演じるなら月だろうな!と楽しみでした
年齢差を感じさせるくらい大人っぽい二番手で、って実は条件厳しいよね
(二番手のほうがリアルは年下になるケースが多いし)

少年~青年に見えるトップさんと青年~おじさまに見える二番手じゃないとね
れいこさんも別に持ち味が幼いわけではないけれど、そこはひねくれた菅三さまですから違和感なかったな
原作よりは大人に見えますけど
原作の菅三さまはリヴァイ兵長似

全体的にちょっと辛口感想になってしまうのだけど
なんかいろいろ入れすぎてわかりにくいんじゃないかと思いました

曲も、え、テーマ曲なんだった?レベルで印象に残りづらいです
せっかくの漫画原作なので「応天の~~門!」くらいのテーマ曲あってもいいんじゃないかと
キャッチーさに欠けた気がします
ワクワク演出がもっとほしいかなあ
青年誌ではあるけど、でこぼこコンビ探偵もののコミカルさもある作品だし
テーマ曲よりも権謀術数貴族の歌のが印象的だわ

あとは言葉が難しいのでビジョンでテロップ入れてほしかった
場所や役職など字で浮かばないと思う
『もんじょうしょう』も何回も出てくるけどパッとわからん単語ですよね
時代劇ってどこまでわかりやすくするか、の匙加減が難しそうです
ただ石田先生みたいに現代の学生が解説する小芝居入れられるのもうざいんだ…(勝手)


■菅原道真 月城かなとさん
原作イメージなのか?目がギョロッと見えるメイクにしてる?
ブラウンで囲む感じなのでちょっとげっそりして見えたかな
れいこさんがただでさえシャープだし

道真はしがない学生の身なので(エリートだし貴族ではあるけど)衣装遊べないし烏帽子もかぶらないから地味だよね

原作よりアクション多くがんばってらっしゃるので、やる気ある道真さまって感じ
道真って数回打って思ったけど道具って読んでしまうな…


■昭姫(しょうき) 海乃美月さん
昭姫をヒロインにするならもっと昭姫のエピソードやるのかと思ったら
便利屋ポジでしたね…
いろいろと道真を導くというか悩む彼に寄り添うようなキャラクターではあるけど
昭姫をトップ娘役はやっぱり違和感ありますね
まあ基本恋愛ものじゃないししかたない

昭姫のこじゃれた色っぽさ、世慣れた感じ似合ってますね
美月ちゃんもやっぱり持ち味が大人っぽいです
衣装も髪もすごく良い!


■在原業平 鳳月杏さん
道真の有能エピソード挟んでからじゃないと、急にこの問題は道真に頼もう!てなるの変じゃない?
業平エスパー並の人を見る目の持ち主になってしまう
大人っぽく、余裕のある遊び人で、ちなつさんぴったりでしたね
かっこよいです!
普通の業平(『花の業平』)もやってほしいーあれ曲すごく良い



■藤原基経(もとつね) 風間 柚乃さん
ぴったり~!
メイクも素敵だった!お顔違って見えるー

桜嵐記の足利尊氏役、ほんと大物感もありお似合いでびっくりでしたが、基経もさすがのボス感ありましたよ~!

重鎮がズラッと並ぶシーンも雰囲気あっていいですねー!

この短い作品だと、藤原基経はただただ悪役の位置づけでもよかった気がします
妹・高子との会話も原作ままなんだけど、原作ままがゆえにわかりにくいと思う
この人たちの不自由さとか、描きたいのもわかるんですけど基経の幼少期までさかのぼられちゃうとそのことと今回の件は直接関係ないわけだしなあ

それにしても狂犬病は怖い……!!
野良犬って今は見かけなくなりましたが昔はいて怖かった記憶があります
ラベル:月組
posted by イナ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚・観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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