2017年12月25日

映画『フラットライナーズ』感想

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 ホラーの分類でいいのかな? ホラー映画として楽しみましたが。
予告をみて気になっていて、公開楽しみにしてました!
レイトだったせいか公開すぐなのにお客さん少なかったけど…がんばってくれー
リメイクだそうですが、そちらはまだ見ていないです。前作ジュリア・ロバーツとかすごい人ばかり。

 ~あらすじ~
 臨死体験に強い興味を抱く医学生コートニー。
彼女は同僚を誘い、禁断の実験の被験者となろうとする。
自分の心臓を止め、1分死んだあとに蘇生させる。
その間に人は何を見るのか。どんな世界に触れるのか。
 危険だと止める者、興味を抱く者、競争心から参加する者…5人の医学生たちの行く末は。

■主人公は実験を持ちかけるコートニーですが、ほかのメンバーもそれぞれに描かれていて、群像劇の印象。
死後の世界の映像は幻想的で、正直とてもこの実験に興味があります…。

 確実に生き返れるとしたら、やっぱり人は参加してしまう気がするなあ。
そのくらい、本当は人生で一度しか体験できないであろう死の瞬間は、恐怖と好奇心がくすぐられますね。

 簡単に生き返れるのかと思ったら、意外と毎回苦戦してたのでよくあれ見て俺もやろ!と思えるなあ…と感心しますけど。医学生とはいえまだ本職じゃないみたいだし(彼らは20代半ば以上のようで病院勤務もしているけれどまだ大学生のようです)

■コートニー=エレン・ペイジ
 まわりが肌見せファッションの中、ひとりずっとざっくりシャツとパンツ姿でしたね。
彼女のストイックさの表れかな。
しゃべり方が理知的でとても素敵でした。

ケータイに向かって独白するシーンは『パラノーマル・アクティビティ』をほうふつ。

昏睡から覚めてぼうっとしている患者に、「あなたの心臓止まったのよ。ところで臨死体験した?」て聞き出そうとしたり、死や死後の世界に執着している彼女。
それは、自分の過失で年の離れた妹を死なせてしまったことの自責の念からだった。
という痛い過去を持っているのですが、死なせてしまった原因がスマホ見てての交通事故という…

ちょっとこの原因というだけでコートニーちゃんおいおい…てなってしまう。
でもほんとに若気の至りなんだろうな…免許とりたての高校生くらいだったんだろう。
自分のせいで妹を死なせ、自分だけ助かってしまった。
彼女が医者を目指しているのも過去とつながっているんでしょうか。

 実験トップバッター。
死の時間は1分間。

 無重力のような失踪感、漂う光球。
現実味のない世界。
そして妹。
おー、こういう世界なのかー。ぽいなー。

 実験のあと、彼女は「覚醒」し、記憶力・頭脳が向上。
10年以上弾いていないピアノもすらすら。
薬品の注意事項もすべて記憶。
このチートシーン、すごく楽しかった…!!!

 まわりの学生をさしおいて、ペラペラ独壇場、俺すげぇぇぇ
みたいな。いいわあ。

 楽しいのはこのへんまで。

 死後の世界を見たかった、見るだけで終わるはずが、能力の向上のほかにも副作用があったのでした。
それは幻覚・幻聴となり、過去のトラウマを見せてきます。

 コートニー、アメリカの一人暮らしの女性だなあ、と思ったのは、入口のカギみっつもつけてたとこ。
おおーみっつかー。

 そして両親とのシーン皆無なのも違和感あったかな…
妹の件で親とうまくいってないのでは…と思わせる。

 妹と邂逅??のシーンはホラーらしくてとても好き。
突然鳴り出したラジオの音がゆあんゆあん歪んだり。
うつむいてる妹に「どうしたの?」「大丈夫?」て声かけるけど反応なくて、近づくと顔上げてバーン!!!!とか。
ホラーが古典的っていうか、くるぞくるぞおらーーキャー!!な感じがすごくノーマルバージョンで、単純に楽しかったです。

 主人公なのに早々のリタイア。
びっくり!!!

■副作用
 映画は臨死体験ではなく、このあとの『副作用』をメインに描かれます。
いったん脳のリミッターを外してしまった代償なのか…
現実とつながって起きる異変。

 これに襲われるシーンがホラー。
一番気になっている、一番心の底にいるものが牙をむいて襲ってきます。
また医学生たちがホラーあるあるのうかつな行動のオンパレード。
とりあえず一緒にいなさいよあなたたち…て思う。

 目で見えるものは脳で感じて解釈している、と考えると彼女たちには本当に感じて見えたものも現実には存在しないのだけれど、それを彼女たちには判別できないのですよね。
薬と似ているとひとりが言いましたが、まさにそんな脳の興奮状態なのかも。

■ レイ=ディエゴ・ルナ
イッケメーン
顔面偏差値の高すぎる医師軍団。それにしても彼とマーロは麗しすぎます。
ふたりのからみは眼福。

 ひとりだけ実験に参加しない、映画のバランサーのような存在。
コートニーの蘇生がうまくいかなかったとき、まず助けを求めたのが彼なので、優秀なんでしょうね。ジェイミーも自分の蘇生を直々にお願いしていたくらいだし。
元消防士やってたと言ってたので年齢も上な感じ。

 てっきりコートニーとなんやかんやあるのかと思ったら、一番の美女マーロにいってしまった。いやわかるけどさ。
 ヒロインそっちのけな恋愛模様だなあ。

 彼も参加するのか…?と気になっていたけれど、あくまで冷静でしたね。
ただその彼さえも、好きな女性の蘇生の際は動転してしまったりするのがかわいい。

 重い悩みを告白されたとき、キスで返すのは男女のすれ違いを感じてしまった…
えそこでそれ??!!

 医療ミスを、
レイ「誰だってミスするさ」で片づけちゃダメよね…慰めとはいえ。
それが許されない仕事なのが大変だ…
聞き忘れちゃった、っていう誰にもあるミスが、薬の組み合わせでショック死しちゃうんだもんね…。
お医者さんは連続勤務だし…
二重チェックできればいいんだろうけど…

 マーロの医療ミスは同情もしちゃうけど結果が助かったはずの患者の死だし、やりきれない。
その罪悪感から、彼女の死のダイブはとても辛いもの。
臨死体験が違うのは生い立ちや人生、本人の性格によるようです。

 
■マーロ = ニーナ・ドブレフ
 美人ーーー。
見ててわくわくしますね。美人って。

 そんな美人が、恐れおののくさまもまた見応えあり。

 一番ホラー映画らしい性格というか、
見栄っ張りで対抗心が強く、やばいことをついしてしまうタイプでした。

 彼女のシーンがやっぱり一番怖かったかなあ…

 遺体安置所にひとりで行くなよ!(まあ医者ですからね…)
そしてなぜ遺体をわざわざ棺から出すの?!なんで死人からの電話をつないじゃうの?
好奇心猫殺してたわ…

 遺体安置所のシーン、一面に「人殺し!!」て文字が浮かぶシーンは映画館でも声あがってました。

■ジェイミー = ジェームズ・ノートン
 アメリカンイメージな、陽気で軽薄なプレイボーイ。
「次は俺だ」と実験に参加するところがちょっとかっこいい。

 船で暮らしてるのかー。楽しそう。けどテレビないし夜は怖いだろうな。

 彼の臨死のシーンに出てきた女性は今彼女だと思ってて、今彼女妊娠しちゃってるのか?と思ってたら前彼女でした。
顔の区別…(・・;)

 前彼女を妊娠させてしまい、堕胎手術にもつきあわずトンズラ、というなかなかに最低男です。
でもずっと、心のどこかで気にしていたんでしょうね。

 赤ん坊の泣き声って怖い…

 据え膳はちゃんといただきます。

■ソフィア = カーシー・クレモンズ
 いい子だと思ってたら一番アレレな子だったな。
親にせっつかれて無理して無理して医学部、という…ちょっとお医者さんなってほしくないわ。
本当に医者になりたいんだろうか?

コートニーのながらスマホ運転といい、ソフィアの友人の裸写真を拡散して嫌がらせ、といい現代チックですね。
リメイクでだいぶ変えてるのかな。

 保身のために(罪悪感や良心の呵責から解放されれば助かると思っての行動)嫌がらせした子に謝りに行くのもなんだか…
いまさら謝られた子もねえ。
でもこの子がいい子すぎる。ちゃんと許す、って言ってくれて。
許さなくていいよ…てなったわ。悪質すぎる…。

バリー・ウルフソン博士 = キーファー・サザーランド
一瞬わからなかった…
すごいダンディなおじさまに…

■死に顔
 死んだフリだけど、ぴくりとも動かない感じ大変そうだ…
気道に挿管されるの苦しそう…

■前作を知らないので気楽にみられました。
楽しかったです!!

■始まる前の予告で『リング』やってたけど、ハリウッド今度こそ大丈夫ですかね…
でもあいかわらずアクションシーン多そうですけど…
ホラーにアクションいらんよ。




■ラングドン教授シリーズネタばれ
 シリーズの中で、同じく臨死させるシーンありましたね…
あれも苦しそうだった。
あっちのほうが「確実に助かる」ので、一度だけ体験してみたいような…


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ラベル:ホラー
posted by イナ at 20:24| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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