2017年01月17日

『オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-』感想 その1

 『オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-』感想その1
 (東京国際フォーラム ホールC 2017/1/16 星組)


 原作の映画は見たことないんだけど、ボリウッドってまあ愉快な話なんだろうなというイメージで観に行きました。
ボリウッドは、昔伊集院光さんがラジオで話してた『ムトゥ 踊るマハラジャ』しか観たことないなあ。でもあれ面白かった。

 紅さんあーちゃんのプレお披露目です!。

■あらすじ■
 売れない脇役ばかりしている青年俳優・オーム。彼はシャンティという人気女優に恋をし、彼女の危機を助けたことから友人に。シャンティはプロデューサーのムケーシュという男とひそかに結婚しており、妊娠。
出世のためシャンティが邪魔になったムケーシュは彼女を殺害しようとする。助けようとしたオームもまた事故で死んでしまう。担ぎ込まれた病院で同時刻誕生した赤ん坊に、その魂は受け継がれ、記憶を思い出したオームはシャンティの無念をはらそうとするが。




スポンサーリンク


■小柳先生というだけでとっても期待です。
『キャッチミー・イフユーキャン』もすごく良かった(もう一度みたい……映像残してほしい……)!。小柳先生作品は主役出ずっぱりが多いから主演は大変そうですが。

 舞台とっても明るくて華やかだし、曲もノリ良くてキャッチーだし、振り付けめまぐるしくてすごくかわいいし、ボリウッドいいなあと思いました。あの唐突に大勢踊りだす感じとか。

 宝塚と合う!。芝居中にミラーボール回りまくってたv。
せおっちあの胴体動かさないで首だけ左右に振るやつやたら上手くないか?。釘付けなんだけど!。

 カーテンコールが両手を合わせるナマステー!みたいなお辞儀なのもかわいかった!。急にお辞儀しだしたから、えっショーないの?デュエダンないの!てちょっと寂しかったけど、みんなでガッと歌い踊って終わるのがらしいんですね。
デュエダンはスカピンまで楽しみにしてます。紅あーかわいい。そういえばロビーに歴代スカピンのポスター飾ってありましたね。なつかしい!。スカピンはポスターもみんなかっこいいね。どうして宝塚のDVDはポスターの画像じゃないんだろう……私ポスターでパッケージ作って欲しい派なんですが。


オーム・プラカーシュとオーム・カプール=紅 ゆずるさん
 生まれ変わりだから2役。でも同名。
売れない役者の前世とお金持ちの息子で売れっ子役者の今世という、幅広い人生を歩んでます。前世のが印象深いですね。こういうにぎやかな普通の青年みたいな感じがやっぱり紅さんに合うと思います。ノリと勢いでいけるような笑。

 大きな看板で微笑む人気女優のシャンティとうきうき会話してたり、かわいいとキモイの中間ですね。看板でっか!。

前世オーム20才くらい?で今世オーム30才のイメージで見てました。するとせおっち50才。やっぱこんなもんですかね。今世が30才だからまわりの年齢が気になりすぎる。うーん。ムケーシュいくつよ。

 好きな女の子のために、命かけて炎に飛び込むし、助言するし身を引くし、ほんといい奴。彼女が好きだから(恋敵の)ムケーシュのことを許す、って言ったり、(炎の中助けたことを咎められたとき)同じ状況があったらまた同じことをする、て答えたりしたのがかっこよかった。
なぜそこまでシャンティが好きなのかはあまり描かれないのがインド映画ですが笑。

 宝塚では珍しい、完全片思い。ふたりが恋の歌を歌うシーン、オームはもちろん彼女が好きだけど、彼女は別の男を想って歌っているというせつない設定なのね。むしろ彼女の背を押しちゃう。

 炎に焼かれるシャンティを助けようと思いながら死んでいくという驚きの一幕の終わり。助けを呼びに行こうと慌てて飛び出して車に轢かれてしまうんだけど、お金持ちなのでお金で解決されていた……インド怖い!。←お母さんたちはオームを行方不明、とずっと思っていたので、遺体は秘密裡に処理されてしまったってことだよね。病院にお金渡してたから、いろいろ偽造してもらったんでしょう……。

 死んでしまったけれど、ちょうどその病院で生まれた赤ん坊に転生できました。
自分のこと轢いたひとの子供だけど。このへん全く描写されないけど、かなり複雑な間柄……。しーらんは自分は後部座席にいたから(偉いから)私が轢いたわけじゃない、て言ってましたがオームは自分の死因とかは知らないのかな?。しーらん完全に轢き逃げキャラ担当……。

■名前を変える必要
 文化違いすぎてびっくりなのが、役者として成功するには家柄が必要!て堂々と映画で言ってる、っていう。もうインドで当然のことなのかい。30年前だしね……

 生まれかわっていいおうちの子になったら、豪邸に住んで売れっ子俳優で賞も取って……て順風満帆だもんね。
スタートラインの違いが大きいんだろうなあ。

 スターになってからは、トップさん感ある演出でワクワクします。取り巻きいるのいい。取り巻きの子たちの衣装は前もなにかで見たな……おささんコン?。
ディスコのとこも好き。ラップには度肝抜かれますが……。ヅカとラップは親和性ないねv。
曲はみんな好きでした。
テーマの「オ~ ム シャンティオ~~ム」も手ブリがかわいくて!。客席もけっこうやってましたね。
琴ちゃんの歌だけテイスト違うけど、あれがヅカオリジナルの曲なのかな。

■衣装
 衣装はインドに買い付けに行ったほんとのサリーということで!。
娘役さんはいいなあ!。
着替えは多いけど紅さんとか微妙な衣装だし(貧乏な田舎者なので……)。インドはやっぱり女子衣装が見た目かわいい!。中でも豪華なの着てたあーちゃんのは格別かわいかった!。腹チラ大好き!。

シャンティとサンディ=綺咲 愛里さん
 名前微妙に違うのか。彼女はそっくりさんなのか生まれ変わりなのか。だいぶ性格違うよね?。記憶がないだけで生まれ変わりと思ってたんだけどどうなんだろう。まあタイトル通り輪廻なんでしょう。

 かわいいです!!。
ジェンヌさんの中でもかわいくて目立つってすごいと思います。しかもあまりいないタレ目な甘い顔立ちだから印象強い。しゃべると声ハスキーで二度びっくり笑。
『太陽王』とかのあたりから比べると、本当に努力しているんだろうな……と思う。うわこれやべえ、って思ってましたからね……紅や真風の相手役候補なんだろうなやべえ……みたいな笑。

 もちろん歌ウマとはいえないけれど、十分トップ娘役としての水準にいますよね?!。

 とくに一幕のマドンナ感がしっくりくるのはいいなあと。シャンティのが年上なのかな?て思ったくらい。しかしインドの?友達観すごいv。友達の頼まれたらノーはない、ありがとうは言わない、て。
 助けてもらったお礼の品を、裸で持ってくることにも驚きv。包めv。

 オームに励まされて、ムケーシュに妊娠を告げるシーン……。
喜ばれないと思ってたから言い出せなかったのか……せつない。

 事実、喜ぶふりして殺害計画練られて、しかも火とかほんとインドそれやめろっていう……奥さん殺すのやめてくれ……。
学生時代くらいにその悪習(持参金殺人)聞いて信じられなかったです。

■ひどい殺され方をされたけれど、今世ではきゃっきゃした現代っ子で、これからはオームと幸せに生きていく、『ハッピーエンド』なのがいいですね。
「ハッピーじゃないとエンドじゃない」から今世に続いたんだなあと。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村







スポンサーリンク

ラベル:星組
posted by イナ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚・観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック