引退を表明したあとの宮崎駿監督の日常を追ったドキュメント番組。リタイア後、悠悠自適な生活を送ってらっしゃるのかと思いきや、やっぱり仕事人間なんですね……。
この間見返して泣いた……最高
■ナレーションがメイちゃん!!坂本千夏さん!!
かわいい声ーーー!!
メイちゃんの、「とうもころし!」とかよく真似したなあ……。『キャッツアイ』の末っ子の声もかわいかった。
メイちゃんだから、ちょいちょい無礼なこと言ってるけどオッケーな感じがします笑。
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■引退して、今はジブリ美術館の展示に関わっている監督、という始まりですが、長年やりたかった毛虫の話を短編アニメで、しかもCGでやろうという話が持ち上がります。
長編をやる体力はないので、美術館で放映するようの短編です←完成版はテレビでは流れなかったので見たいなあ!。行かないとみられないのね……。
その構想を描いた手帳が、なんかすごそう……そこ見せて!!てなる。字もかわいいよね監督。
らくがきも味のある感じがすごい……
そしてあのボツ用紙の山……
描いて描いて考えて考えてのも、ほんのほんの一部しか世に出ないんでしょうね。
■CGアニメ製作ということで、若いクリエイターさんが集まり刺激を受ける様子や、イメージをうまく伝えられず納得のいくCGができない情景がけっこう「そこまで出していいの?」くらい出る。
監督怖い。
CGを試みるけど、本当は手書きにこだわりがあるのもかっこいい。
■液晶タブレット
にチャレンジする監督。
ボタンのところに説明のシールはってあるスタッフの心遣い……(「すすむ」とか書いてある)。消しゴムが出せない監督……笑。
プロのひともあの大きさの液タブなんだね?!てとこにびっくりした。もっと大きい(とてもお高い)の使うのかと。用途によるのかな。
液タブ……憧れの単語……。
■一番印象に残ったシーン
プレゼン?にきたドワンゴ?のひとが怒られてるとこ(;´・ω・)
人工知能を組み込んだ、人型マネキンが独自の動きをする映像を監督に見せるんだけども。
これがゲームの『サイレントヒル』に出てくる逆立ちで歩く怖いやつ(←合ってるっけ……『サイレントヒル』だった気がする。ナース?)みたいなもの。痛覚がない、頭部を守ろうとしない、非人間的な動きという説明をするんですが、監督ドン引き。なんかこんなん作るの人間性を疑うみたいなことまで言われてしゅーんとするプレゼンの青年たち。
たぶん他社のひととかいっぱいいるところで、きっと尊敬してるであろう宮崎駿監督にめっちゃ怒られる。
いたたまれない……
なんかほんとかわいそうだった……。
ちょっと抗弁したひとの意見もバサッと切ってたし、何も言えないで固まってる子たちもいたし……
みててつらい!!
監督やジブリの人たちに見てもらうために頑張って作って編集したりとかいろいろしただろうしとか想像してすごいかわいそう。あれあの後フォローあったのかね……帰り道とかの空気を思うと……
そして、ドワンゴ?のひとたちのやってること全否定もないと思うんだよね……
ここと関係ないところで、監督が世界は美しい、というのを表現したい、とおっしゃってたんだけど。
それと同じで、恐ろしい、怖い、汚い、という要素も大事だし、それを表現したいクリエイターだっていっぱいいるじゃないか。怖い・不気味とか恐れるのも本能じゃないですか。
監督はこういう動きは障がいを持つ友人がいる自分には耐えがたい。こういうの作るのは痛みを感じない人間だ、みたいに叱責するんだけど。
そうしたらゾンビ映画とか死者に不敬ってなるしホラー物全部ありえなくなってしまう……
まあ、なぜ彼らがそれを監督に持ってきたのはたしかに謎だけれど、『もののけ姫』とか『千と千尋の神隠し』とか、たたり神とかの動きにも使えそうなプログラムという気はしますね。
■長編映画の企画も
どんなお話なのかとかはまったく出ませんでしたが、長編またやっちゃおっかな!という雰囲気のあるところで終わります。
おおーーーぜひ!!みたいです!!。
鈴木さんとかとの話し合いで、「つくってる途中に死んじゃったらどうする?」て話題なのがすごいv。
「そしたら大ヒットしますよ!」 監督「それじゃ俺死なないとじゃんww」てすごいv。死んだらヒットするって言ったひとだれだろうww。
自分のこと「後期高齢者」っておっしゃってたり、老いについてすごく語ってましたね。
30・40代の頃とか違う、って。この気力に満ちたときに頑張って生きないといけないのだな……。
同年代が集まった免許の講習でじいさんばっかでびっくりした!!ていうエピソードが面白い。なんかこれ別のひとも言うの聞いたことあるなあ。自分ががつがつ現役でがんばってると(とくに監督は若いひととのつきあいも多そうだし)、やっぱり同年代より若いよね。免許講習で見たじいさんだらけの様子のスケッチがまた素晴らしいまったりしたおじいさんの集まりでかわいらしかった……!。講習に監督いたらびっくりだけど、このおじいさんたちは気づかなかった感じのぼんやり加減だ。
■長編映画の復帰あるかも!とワクワクできる素敵な番組でした。
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ラベル:ドキュメンタリー



『風の谷のナウシカ』を読んでなかったのかな。痛みを感じない化け物を作り出した者に対する怒りが描かれてるのに。相手の作品すら読まずにプレゼンって何やってんのとしか言えない
何が生命に対する侮辱なのかというと、
ドワンゴの人たちが
作品を世に送る為に必要な作家性(この場合は生命に対する知見、考え等)が不足した状態で、
偶然できた頭を使って移動するというモーションを、ゾンビやホラー的になんか気持ち悪くて面白いという低俗かつ短絡的な仕上方をしたこと。
そしてその先にある受け手側に身体障碍者やその近しい人等、または真摯に生命の何たるやに取り組む人達が含まれるということが全く見通せていなかったこと。
全国放送のカメラが回ってるのにその先のひとたちのことを考えなかったのか。
いい年した大人が。
タダの実験っていうけどさあ、いい年した、それも社会的身分のある人間が、NHKのカメラまわってる前で、配慮ってものができないのかよ。全国の人が見るものでそれがどんなひとたちか考えないのか。普段から社会とか人間について何にも考えてないんじゃないのか。痛みを感じたことがないのか。何も考えてない人間に宮さんは厳しい。そういう事だと思う
すみませんいただいたコメント気づけず!
拝読しました
私は反射的に「好きな(尊敬する)ひとに嫌悪された。怒られた」という点に目がいってしまいました
準備をして監督に自分たちの作品を見てもらえる!というテンション、認めてほしい気持ちがその真逆になった結果に、思わずかわいそうに感じました
若いかたたちだったからよけいにそう見えて
「あのCGにすらも監督は生命を連想した」という一文にはっとしました
巨神兵からもラピュタのロボット兵からも生命を感じるからこそ、映画の中で怒りやせつなさを観客も感じているのだと思います
コメントを読ませてもらった今またNHKスペシャル、みたくなりました(アーカイブあるかな)
ありがとうございます!