2014年05月26日

團菊祭五月大歌舞伎 (歌舞伎座 2014/05/12 夜)感想

■初歌舞伎座ですー。
リニューアル歌舞伎座自体はミーハーなので3回ほど行ってるんだけど観劇に中に入ったのは初めて!。
(観劇チケットがなくても、おみやげ物屋さんやギャラリー(ここはここで有料)、レストラン、庭園見学はできます)
 できたての劇場はやはり綺麗!。活気がある!。舞台なんかぴかぴかですよ。木の色が若い感じ!
 座席もさすが自慢のゆったり感。ふだんきつきつの帝劇や宝塚に慣れているので、足場の広さに驚きます。

 桟敷席はそれぞれに扉がついていて出入りがさらに楽なつくりなのでお年寄りにいいのかなあ。
桟敷はお茶ポットが備え付けられていて机もあるので、お弁当とか食べやすそうです。ただ舞台みるのに角度がつくのでお値段のわりには見にくいお席な気もする。

 劇場内の人気のおやつ、めで鯛焼き(鯛焼きあんの中に紅白モチが入ってる)は個数限定なので幕間にまず行って並べば買えるくらい。
1階下手にいたので3階上手のこのお店は遠く今回買えませんでした。

■さて、5月夜の部のラインアップは、

・一幕
歌舞伎十八番の内
矢の根
大薩摩連中

・二幕
極付 幡随長兵衛

・三幕
新歌舞伎十八番の内
春興鏡獅子

 です。
タイトルだけだと私はひとつもピンときません。鏡獅子だけ髪の毛振るやつか?くらい。
6か7月は修善寺物語だったから、そっちのが話はわかったかなあ。


■『矢の根』
 曽我兄弟、といえば仇討ちらしいよ。
そんな仇討ちストーリーの前の小話らしく、 曽我五郎(尾上松緑さん)の夢枕に兄が出てきて、行かなくちゃ!みたいな感じでした。
 歌舞伎って話の中の一部をやるのが多いみたいだから(長いから?)ある程度は事前にストーリー入れてかないとわけわからんです。
 勧進帳なんかもそうだよね。勧進帳の部分だけやるんだもんね。5月の昼の部は勧進帳だったから見たかったんですよ!あまりにチケ難であきらめたけど……っ(今回はいいお席を取るほうを優先。初歌舞伎座だから)。6列目の花道そばという、一般ではかなり頑張ったんじゃないか?なお席でした。

 馬も登場。この馬がかなりのアクションを見せてくれます。中のひとがんばれー!。なんとなくドンキホーテのシーンをほうふつ。

 板に足ドン!のアクションはみてて楽しいんだけど、お尻から落ちてドン!は痛そう。
床も音が強く鳴る作りなんだろうけど、ほんとにいい音して落ちるからなあ。

 『NARUTO』のサスケやジライヤ様の衣装みたいに、太い縄で蝶結び結ぶの、あれ大変なんだね。男の人が全体重ぐぐっとかけてやってた(拍手わいてた)

 ところで夢枕って死んでないひとも立つものなの?。兄は生きてるの死んでるの?と根本がわからなかった私。
 そして弟が五郎でなんで兄が十郎なのかも少しわからない……。


■『幡随長兵衛』
 納得がいかない……この話を見てどう思えというのか……。
非常にバッドエンドです。

あらすじを現代風にすると、
 サラリーマンAは、電車内で騒ぐ男に注意をした。まわりからは感謝されたが、その男は元華族の大会社社長の身内。
 後日、サラリーマンはその家のパーティに呼ばれ殺されてしまう。死を覚悟していたサラリーマンは、事前に己の葬式の準備をしていた。

 ていう。
えええええええええ。
あまりに気持ち悪くて調べたら、この話史実が元になってるみたい(その葬式の準備のくだりは創作らしい??自分の死体を入れる棺桶を部下がその屋敷に持っていくという)。
怖い!!怖いよ江戸時代!!。

 死ぬとわかって敵地に赴く潔さとか、理由付けて屋敷に引き留めて丸腰にさせようとする相手との攻防とか楽しむ話なのかなあ……いや楽しくないよなあ……。

 行かなきゃいーじゃん、て気もするけど、自分(の死)だけでことを納めないと、家や家族や仲間に累が及ぶという考えなのかなー?。
「人は一代、名は末代」っていう文句が有名らしいけど。けど……。

 もうこのストーリーが気持ち悪くて後味悪くて!
しかも殺す人も「殺すには惜しい男よ……」みたいに言ってるんだよね。そう言うなら助けてやれっていう。

 死ぬとわかって正装させて送り出す妻や家族の気持ちを思うとつらい。
舞台上でカミシモつけるのでそこはおもしろく見ちゃったけど。ちゃちゃっと手際よく着せるので楽しい!。カミシモって世界的にも変わった作りの民族衣装なんじゃないかと思う。なんであんなに肩とんがってんだろ。

 着物にお酒こぼしてま大変!お風呂入ってって!ね、洗っとくから!は色仕掛けでも使われそうなネタなんだけど、丸腰にして襲うためなのでした。
 お風呂場がアクションシーンなんだけど、ちゃんと大きな湯船からは湯気が。

■市川海老蔵さん
 主役の幡随長兵衛さん。
声が思っていた感じじゃなくてびっくり。
ふだんのしゃべり方とは発声が違うのね。ふだんのが堂々、ばーんとした声で私は好きです。

 公共の場で好き放題の男を諫めるシーンも有名らしい。
町民が武士に注意するのって、命がけなんだな……。悪いの武士なのに……。

 アクションシーンのなか、まげがほどけてざんばらに……がかっこいい!。様式美大事。

■水野十郎左衛門(尾上菊五郎さん)
 彼が演じたのでおとなげない感があるんだけど、実際には長兵衛さんより年下らしい。
菊五郎さんこんなことで怒らないで!って思ったよね。
 このひとも十郎なんだ……メジャー名前なんだろうか。
 

■『鏡獅子』
 尾上菊之助さん。
寺島忍さんの弟さんですか。
最初なよやかな美女、その後荒々しい獅子(にのりうつられちゃった)という対比が見所で、楽しい。けど長いー。美女時代が長い~。
やっぱり毛振りがみたい私。

 後半一気に人格がかわります。衣装お化粧も様変わりして別人。
これ外国のかたとか同じひとがやってるってわかってみてるんだろうか?。

花道をがーっと出てきて、急に後ろ歩きでがーっと去ったシーン。
な?!なにいまの?!
と仰天。
花道走り後ろ歩きはなんか迫力あった。帰っちゃうのかよvとつっこみたくもなるけど。

 その後また出てきてふさ毛をもさもさしながら、一段高い台にあがって毛振り。

 ナマで!はじめて毛振りみたよーーー!白毛だよーーー!!。
という感動。
残念なのは、毛振りは上手がわで行うのね。花道がわにいたので遠い。花道はほかにいろいろ見せ場で使うから、上手にもいい場面を、って感じなのかな。
(下手では蝶々を演じる女形さんふたりが舞ってます)

 毛振りはやっぱりキャーーー!!て感じでした!すごいもの見たー。拍手も特大でした。

 ただ身体には悪いような。若い子がやる技なんかな。

■かけごえ
 歌舞伎の楽しみといえば(まだ2回目だけど)観客のかけ声!。
こう考えると観客も声大きいよね。鍛えてるのか……?。
節がまた独特でいいよね。
でも自分が見てる隣の席の人がかけ声出すひとだったら劇中すごいドキドキするかもv。

明治座のとき、「大当たり!」っていうかけ声がどう聞いても「のわたり」って聞こえるかたがいて、すごくツボに入って、なんかもう大好きでした。通になると、ああ、またあの人のかけ声だわ、とか聞き分けられるのかもしれない。

■曲
 音楽のかたたちも大勢。
お芝居によっては見えないところにいたり、目立つところにきたりしてます。
ずっと正座なのでまずそれも大変そう。
楽譜台とかないので、覚えなきゃいけないのかな。大変そう。

■幕間中
 幕間なのに幕をころころ入れ替えて、幕の自慢をしています。
いろんな会社ががんばってつくった幕がたしか4つ?もあったような。
解説も楽しいです。
お弁当食べながら幕を見て楽しめます。

■ハレ感
 歌舞伎座のハレ感、いいです!。祖母もすごく喜んでくれてよかった!。母と私は若干眠気に襲われた時間もありましたが……(歌舞伎って長丁場なんで)
お着物のた多くて、お出かけに着物着られるのってすてきだなー、と思います。
18000円はなかなかおいそれと出せませんが(安い席もあるけど)いい体験できました。

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posted by イナ at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | そのた・舞台観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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