2025年02月27日

宝塚 月組 『ゴールデン・リバティ』 『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』 感想 その2

宝塚月組
ミュージカル・クエスト『ゴールデン・リバティ』
Takarazuka Spectacular『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』
感想 その2

東京宝塚劇場 2025年2月中旬観劇
#ネタばれあり



■フランク・モートン 夢奈 瑠音さん
■ハワード・ケイン 英 かおとさん

悪役たち

悪役というか侵略者ですよね
B'zの昔のアルバム曲の歌詞で『踊りながら 侵略の歴史をごらん』、ていうのがあって印象的なのですが(国は違いますけど)、まさに

心なく現地の人々を侵略、制圧できるやつのほうが出世していくってリアルだな…
インテリな実業家と軍人と、このタイプの違うふたりの悪役ぶり、見応えあった!
このふたりの役逆のほうがハマる気もするというか見たいなあ


■新聞記者 白河 りりさん
ちょこちょこ出てきてたけど最後大活躍してたね
ジェシーの命の恩人!
エンジェリックライもラズルダズルも記者ウロウロしてたから最近やけに記者多いな!と思ってしまった


■ならず者を退治する町の人々のたくましさ、好き!
数なら勝つんだよ!て真理だ
お前が一発撃つとき、こっちは〇発撃つぜ

このシーンがあっての、ラストで敵2人、ジェシーとライマン2人対峙
敵「人数は互角だな…」
からの、
アナレアが実は私も撃てるのよーん!で逆転するのが爽快です!
いつもジェシーに撃ちまくってたので実戦でもためらわず撃ててた笑


■とにかくこの作品セットすごい!よくできてましたね!
列車にサーカス団に2階建ての酒場に
ショーも動く三枚羽のセットとかすごかったけどお披露目予算??
列車はさすがに一回じゃもったいないと思ったのかラストでも登場してましたね
乗り物セットといえば、花組『黒蜥蜴』の車のセット?がほんとにかわいすぎて面白いのでぜひ見ていただきたいです
ギャグシーンじゃないのよあれは…

■主人公の回想に入るところとか映画みたいで良かったな
ワイルドバンチの先輩いい人たちだったー
強盗はするが殺しはしない、
あのピアノの中はなんかすごいものが隠されてるのかと!銃かー!まあガンマンの少年へのプレゼントだし、銃かー

■レストランやサーカス団のシーンはたくさんいてみんないろいろしてて目が足りない
動物たちのセットもかわいかった



Takarazuka Spectacular
『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』


野口先生作品はいつももりもり盛りだくさんですね
ゆのちゃんも大活躍でがっつり二番手!すごい!

フェニックスが宇宙からやってきて、地球を飛んだ先の国の物語みたいな?感じ?
フェニックスアジア方面ばかり寄るね?!

ショーはもうより冷静さを失ってただ近いところ見てました
客席おりはさちか姉さんが近くでシャンシャンしてくれました
踊れなくてごめんなさいね!
手振りあったのかい!

大階段を!ピラミッドに!
大階段、『記憶にございません』で官邸西階段に見立てたのもすごいー!と感心してたけど、ピラミッドぽさも出せるねー
ずっと出しっぱなしかと思ったら中盤しまってましたね
階段の機構どうなってるんだろ

ちなつさんとぱるくんのスタイルが異次元なので、あの中国の長衣みたいなやつが異常に似合ってましたね
ただぱるくんて今のところ耽美属性はない気がする
好青年すぎて!!!
あましさんとちなつさんを取り合う設定なのかなあれ

デュエダンの真っ赤な衣装素敵ー!ふたりにあう!
リフト驚きでした!琥珀のときやったっけ?あましさんやみさきちゃんとか長身トップさんはリフト大変すぎでは

フィナーレのシャンシャンが羽なの好きです
豪華だー
フェニックスだもんね
背負い羽も大きかったですねー
ゆのちゃんも大きな羽でした
みんな白くて眩しい!


劇場にお雛様が飾られてた!
豪華ー!

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ラベル:月組
posted by イナ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚・観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月26日

宝塚 月組 『ゴールデン・リバティ』 『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』 感想 その1

宝塚月組
ミュージカル・クエスト『ゴールデン・リバティ』
Takarazuka Spectacular『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』
感想 その1

東京宝塚劇場 2025年2月中旬観劇
#ネタばれあり



image6moo.jpg

自力SS席久しぶりー!
お席が近すぎてストーリー把握できないやつでした
近いと…近すぎると冷静さを失う…
初回がSSはきつい…

なのでストーリーはふんわりなんですがそれでもトンデモ系力技ハッピーエンドでしたよね
正直、演目発表されたとき「西部劇で列車強盗とか女性ウケしなそうな舞台設定だな」と思ってました
が、組子大勢出るシーンが多くて見てて楽しい場面盛りだくさんだし、ちなつさん頼れるガンマンでかっこいい役だし、西部劇らしさや列車のセットなども見応えあってよかったです!
なによりちなつさんトップおめでとう~!琥珀はライビュだったので、トップちなつさんを観劇できました
堂々として素敵でした!

☆あらすじ☆
伝説の強盗団ワイルドバンチにいた過去を持つジェシー
過去をばらすと脅されて列車に金貨を盗みに入ったジェシーはひとりの少女と出会う
なりゆきで助け、ともに行動することになった少女アナレアが大事に抱える鞄はお宝なのか?
実は重大な彼女には秘密があって…

■ジェシー 鳳月 杏さん
ウエスタン衣装似合うーかっこいいー!ロングコートひきたつー!
ちなつさん改めて足が長い!!
大野先生のかっこいい男性像がつまってる感じ!
登場からしてピンチの従業員をさっそうと助けてかっこよかったですよね

あと旅しながら過去を思い出していくところもドラマがあって、話の軸はアナレアがメインで巻き込まれ型だけど、ちゃんと主人公ぽかった

個人的には変装したアナレアを少年と思ってたときから優しいところが素敵!
あれは彼女的にすごくきゅんポイントだと思います
逃走経路を伝えるシーン
ジェシー的には騒動に巻き込んでしまった罪悪感もあり優しくなだめてる感じもあると思うけど、ずっと不安な道中にいたアナレアの心に響いたんじゃないかな

ラスト、きちんと恋愛関係になってないのに駆け落ち誘いにくるのチャレンジャー!
フラれる想定のない動きすぎて笑えます
あと大人しくつかまったのに結局脱獄してるのなんなん
俺と関わりがあると知られたら…と彼女に迷惑かけたくなかったのにどうした?!それより会いたくなっちゃったのかな
なら仕方ないか!
殺人こそしてないけどジェシーも筋金入りの犯罪者だからね(;'∀')


■アナレア 天紫 珠李さん
サーカス団にいるときの衣装がかわいいね!派手やかでアクティブな感じが似合う気がする
髪型もサーカス時代が好きだな
ポスターになにしれっとのっちゃってるのか謎
命狙われてるよー!?サーカス団の兄弟たちが勝手にしちゃったんだろうね

大事なものを子どもに預けて大丈夫か!?と思ったらやっぱり大丈夫ではなかった
書類なんだから肌身離さず身に着けたらいいのでは?と思ったけどそれが入ってるトランクケースも証明に必要なのよね…と隠し場所たしかに悩む

終盤にかけてちょっとしっくりこなかったのは、彼女の出した結論が唐突に感じられてしまった点
もう少し離れ離れになる前に内心をジェシーに吐露するとかあってよかったような
歌とかありましたっけ?選挙権とか政治的なことを考えてる余裕なさそうな逃亡生活だったし
私が見落としてるかも?(冷静にみてないから!)

突然のモアナスタイルに驚く
ハワイアンズ感…
そっかポリネシア系か


■ライマン 風間 柚乃さん
髪型!好き!こういうダークな感じ似合うー
ちなつさんとの学年差を感じさせない芸達者ぶりですごい!!
ちゃんと敵っぽいしちゃんと男同士通じ合う感もぽいし!

ラストのアナレアのモアナにも驚いたけど、彼のさわやかぶりにも驚く
ほんとはいい子なのよね…

悪い人たちを裏切って味方になってくれると信じてたよ!


■ディーン[無法者] 礼華 はるくん
役の説明がスターなのに無法者なの笑う
というかキャスト説明が無法者と軽業師ばかりだ

あのズボンの両足部分に後からつける革の部分はどういう意味なの?! 防具なんかな?
でも弾除けにはならないよね革だし
ただぱるくんのあの衣装姿ほんとかっこい!!


■リッキー[無法者] 彩海 せらさん
せらくんももちろん無法者!
せらくんセリフ聞きやすいしショーもよかったー!
ちょっとまさおさんに似てるよね
キラキラです

はるくんと並ぶと小柄にみえてしまうけど、いろっちとショーで恋人のシーンものすごい可愛らしいカップルだった

このふたりはジェシーのまわりでキャッキャしてて場をにぎやかにしてくれてるんだけど、バーのシーンで無法者なの思い出すわ
ガンマン同志、強盗同士でバンバンやるのはいいけど非戦闘員にされるとこいつら…てなるね


■パール 彩 みちるさん
学年と合わないお役な気もしますがかわいすぎて!ぴったりなんだよねー
無邪気でやきもちもかわいいー!
セリフも聞きやすくて騒ぎを起こすけどかわいくって憎めないし

最後にこの子たちちゃんと歌ってないや!とあわてて一曲追加しましたみたいな感じでしたがぱるくんせらくんいろっちとかわいい3人なのでよかった
とにかくかわいいねえ!

ラベル:月組
posted by イナ at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚・観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月13日

映画感想 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』 2024年公開 字幕

映画感想 
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』2024年
字幕





2024年11月に見に行ってました
もう公開終了近い?なタイミングで、お客さん少なめ
周りにも見たひといなくてどんなもんだろな気持ち

アイデアは面白いけど映画として面白いかビミョーそうなストーリーですよね(;・∀・)
キルスティン・ダンストさんでるんだなというのと予告みたくらいの知識でみました

タイトルは絶対余計な日本語つけたんだろうな…と確信してます…
シビルウォーだけでいいのにねえ



*予告編気になったもの

AIでお母さん再現するやつはストーリー気になる…お母さんの情報全てぶち込んで学習させたらほんとにお母さんになる…?変に似てて余計に不気味ななにかができそうで怖い
現代ならではなテーマですね
少し前(でもないか)クローンテーマも多かったけどこれからはAIにまつわるホラーがたくさん生まれそう

グラディエーターは映像すごい
この間と予告編変わった気がする!
剣闘士って女性受けは悪そうな題材な気がする



さて本編『シビル・ウォー』

つらいが9.5
楽しいが0.5

なストーリーなのでうん…わかってはいたけどやっぱりつらい展開ばかり…


■あらすじ■
とくに理由はわからないけどアメリカ合衆国が分断して内戦
戦場カメラマンのリーは仲間とともに大統領直撃インタビューのため厳しい旅路をゆく!
ただどこが正しいかとか強いかとかそもそもなんで戦ってるの?とかさっぱりわからん!


戦場カメラマン目線なので、上の人達の思惑が全く描かれないんです
これは面白いですね
ただ旅の間に目にするものがすべて
情勢のシーンとかもなく、ほかの従軍記者に会って口頭で状況聞くだけだったり、リアルなゲームプレイしてるみたいです
局地的なことしかわからないの
出会ったのがどこの派閥かもわからず、返答をミスると死あるのみとかこわすぎた

「撃たないでくれ、我々はアメリカ人だ」
「どのアメリカ人だ?」

「…(;・へ・)」

ここ予告編のシーンだったー!ちなみに香港出身と言っても中国人かよ、で即殺されるの意味わからない

大統領も冒頭に出てきたきりラストまででません
大統領にインタビューしたい!の旅だからね

アメリカ合衆国の地理が頭にふんわりでも入ってるとより楽しめると思います!
全くわからないのでリー達がどのようにどのくらい移動してるの?状態でしたね


◆リー キルスティン・ダンストさん
キルスティンちゃん!
クールな美貌なので冷静なベテラン戦場カメラマンぴったり
序盤にガッツリ死亡フラグ立ててしまったので、主人公とはいえ覚悟してたけどやっぱり最後の最後で死亡…悲しい
ひっつめ髪、化粧っ気なし、薄汚れたメンズみたいな旅服でも隠せない美貌ですが、このかたエイジングが自然に見えるのも素敵〜!!
あの超絶美少女ヴァンパイア(『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』大好き)が戦場カメラマンって、俳優さんは面白い

リーという人物はあまり語られません
回想シーンもないのすごい。戦争前のハッピープライベートとか通常のアメリカ映画ならやりそうなのにね
逆に『ウィキペディアにのっていない』彼女の過去が気になりますね
道中一度だけドレスをきたらほんとにパッと華やかになって、別ルートの人生のリーという感じがしてしまった


◆ジョエル  ヴァグネル・モウラさん
リーの相棒の記者
ふたりに恋愛感情ないの、アメリカ映画でめずらしいですね
ラブシーンもお色気シーンもない映画でした

序盤ジェシーちゃんにちょっかいかけててえ大丈夫これ…てドキドキしました
紳士でよかった!(あそこでジェシーちゃんが頼ってたら危なかったのであわよくば下心はある紳士(;・∀・)?)
ジェシーちゃんは正直これ大丈夫?!と性的に襲われないか心配になるシーンが3回はある
治安が底の世界だからさあ!
けどそっち方面のシーンはほんとなかったですね
普通に殺される心配のほうでしたね

相棒ジョエルのことも旅の間の彼しか見られないのですが、国への絶望を吐露するシーンとか抗不安薬使ってるシーンとか、危険を冒して助けに行こうとするリーにスッと当たり前のように同行するところとか、印象的な場面がたくさんありました
メインは女性カメラマンズだけど彼の物語ももっとみたかった


◆ジェシー  ケイリー・スピーニーさん
旅に急きょ押しかけ同行する新米カメラマン(カメラマン志望のアマチュア?)
お父さんのニコンのカメラ使ってるのは加点だけどね!ニコンのカメラ!メイドインジャパンなんか嬉しい

これはストーリー上仕方ない!んだけど、一番みててああもう!てなっちゃう役どころです
ベテランたちの足を引っ張ってしまう新人で、うかつにトラブルを呼び込んでしまうからね
お話上仕方ないんだけどねー!ハラハラさせてくれるわ…!

ただ悲しみの続く日々ではじめてアゲアゲの同業者にであってテンションあがって悪ふざけした挙句、つかまって処刑されそうになってるの発見される天国と地獄なんなの(;・∀・)あのときあんなに楽しそうだったのに…悲しい
急転直下すぎる


◆サミー  スティーヴン・ヘンダーソンさん
ふとっちょベテラン記者
厳しい旅に出られるコンディションではないが(年齢的にも体調的にも)大統領へのインタビューをしたいと熱望し同行
一番情緒が安定しているので見ていてホッとします
この年まで無事に生き延びてきた慎重さ、ノウハウを持っていたけど、最後はみんなを助けるため無茶して被弾、のちに亡くなります

サミーとリーの会話シーン好き


◆なにが起こってるの?状態が続く

これ私刑なの?なにやってるの?みたいに観客にも主人公たちにも今なにが起こってるのかわからないままストーリーが進みます

物事の始まりから遭遇してないから、こいつら略奪したんだっていって暴行され吊るされてる人みつけちゃったり
軍服きてない遺体がトラックで運ばれて大きな穴に埋めようとしてるところ遭遇したり
もうとにかく戦時下で治安めちゃくちゃになってる絶望しかない
その穴に落ちたジェシーちゃんが必死に這い上がるシーンとかホラー映画だよもう

ここの遺体たち、みんな普通の人たちに見える…
軍に反抗したひとたち?

もうよくわかんないけど撃ってくるから迎撃してるんだ!ていう人もいるしなんなんなんなん


◆アメリカは広いので
逆に内戦なんて他人事〜っとまったり暮らしている人たちも
服屋の従業員、お客来ても座って読書してるのいいなー!京極堂じゃん…!
(日本ってほんと従業員さんが仕事以外のことするの許さないムードあるのなんとかしてほしい…マネキンじゃないんだから休むし水飲むし立ちっぱなしじゃ疲れるよね)

州によって中立とか不参加とかあるんですかね(選挙で決めたのかな?そういうのも謎なの)
不参加は不参加で防衛できるだけの軍事力がいりそうだし自給自足力なんかも必要になってきそう

◆戦場におけるカメラマンや報道のひとたち
単純に思ったんだけど兵士たちの邪魔では?
何度も助けられて安全な動線に引っ張ってくれてるよね?とくにジェシーちゃん
最後の戦闘とか出過ぎの表現なんだろうけど、兵士さん乱暴ながらも気にかけてる
さすがにベテラン2人はそんなシーンほぼなかった気がするけど、それでも撮影のため戦闘中でもつっこんでくものなのね
(そして混乱状態で撮るので使える写真はすごく少ないとのこと)
大変な仕事だ…

ジェシーちゃんが助かったのは強運なんだろうな

ラストの、大統領の遺体を囲んで笑顔で写真とられる兵士たち、シュール怖い…


◆結末
大統領にやっと会えた
大統領は裁判もなくその場で射殺された
エンド!

なのでお話としては何も解決してないのよね
うーん…
どうなるのこのアメリカは…

好みわかれそうな映画ですが映画館でみてよかったです!
遠くで聞こえる銃声がほんとに遠くから響いてるみたいに聞こえて感動した
あれを子守歌に眠る世界…
posted by イナ at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする