2024年04月06日

宝塚歌劇 月組『応天の門』感想 その2

宝塚歌劇 月組『応天の門』感想 その2

平安朝クライム
『応天の門』
-若き日の菅原道真の事-
2023年4月観劇



■藤原常行(ときつら) 礼華はるさん
はるくんかっこいい!
はるくんは現代っ子ぽいけどシュッとしたお顔なので時代もの似合いますね

原作ときつらも好きー
名前はつねゆきでいいじゃん…と思ってしまう
覚えるまで時間かかるわ、ときつら…

ときつらはいい男でいいお兄ちゃん!
妹思いなところや恵まれた育ちゆえの鷹揚さなどよかったです

■紀長谷雄(はせお) 彩海せらさん
なつっこくてそそっかしくてかわいらしい、まさにはせお!
白梅とふたり、道真のまわりを明るくしてくれるかわいい存在でした

声音のトーン明るく演じてらして、さわがしいのに笑 セリフも聞き取りやすくておお!と思いました

彩海せらくんは『fff』でも印象的だったジェンヌさんですね


■白梅(はくばい) 彩 みちるさん
一番原作そのままな気がします
やひこ(るろ剣)といい、みちるちゃんの漫画ぽさ!!コスプレ力!すごいよほんとにかわいい!!
もう上級生なのにすごいな

わたわたしてる落ち着きのなさとか業平にときめいちゃうところとか、漫画っぽい!
かわいかったー
白梅出てると白梅ばかり見てしまう


■藤原高子 天紫珠李さん
この作品ではたかこさん
一般にはたかいこかな?
『花の業平』はたかいこだった気がする

またちなつさんの恋人役…
やっぱりトップ娘役候補なんでしょうかね
うーん…

台詞声などしっとりしていてききやすくてよかったです

業平をみかけたシーンは位置関係とかよくわからなくて ?でした


■帝 千海 華蘭さん
たみこおいでー(*´▽`*)
あ、高子はいいよ(*´ー`*)

って続けて言うから感じの悪い帝(笑)

からんさんほんとこういう幼いお役ナチュラルなのすごい
マーリン(『アーサー王』)とかおじいちゃんやるほうが違和感あったもんね…

まあ普通に年齢近いたみこのが遊んで楽しいよね……
高子も親しみやすさない美女だし…

■大師 結愛 かれんさん
舞の先生
普通によい方でした
美人の役ですがほんと美人で説得力がありすぎる!!
ただ綺麗な人ではなく神秘的な雰囲気も出してて、原作大師を意識して作ってるのがわかる
良かったです

かれんちゃん辞めちゃうの悲しい…
月じゃなかったらヒロインやってたと思うんだよなー
歌ほぼ聞いたことないのでお歌が苦手なのかも?
でもかも?てくらい場をもらってない気がする~なんかな

太陽王の新公姿なんかほんとにチャーミングでしたし、順当にあがってほしかった娘役さんです

■ストーリーは、前述したようにちょっとわかりにくい
いろいろ事件が起きるのと、業平や基経の回想があったりして過去もからむので

原作派はさらに微妙に話が変わっているので驚きますよね
毒を飲んでしまうのがときつらだったり
囮の車に乗るのが昭姫だったり
昭姫も出番増やさないとですからね

菅三さまときつらがかなり良い役まわりな分、業平は割を食ったかな
日和ってるやついるー?業平ー!て感じに見えてしまう
ときつらさんが頑張りすぎたのもあり
ときつらはいいお兄ちゃんなので!

ネズミ事件の匂わせも見ていたかた気になったんじゃないでしょうか
まだたみこ姫が狙われている描写が入り、後味悪い終わり方でしたね

■好きだったのは道真と業平との出会いのシーン!
素晴らしいセットだと思う
あの位置関係を一枚絵で見られたの感動(業平は道にいて、道真は屋根の上)
そして全体的に舞台暗く作ってあったと思いますが、あの闇の中で出会う、人か小鬼かみたいな感じも素敵でした

平安時代の華やかでありつつ闇深い感じ、よかったなあ
昭姫のお店や朝廷のシーンなど大人数芝居もよかった~

■ショー
ラテン グルーヴ
『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』

ちょんぱみたいなはじまり!わーってなりますねー!生でみるちょんぱは本当にすごい!!感動する~!

ちなつさんまた1シーンがっつり女装
スタイル良いから男役も女役もなにしてもサマになる…
奈落へ沈んでいくれいこさんがニィって笑ったのかっこいいわーそしてエロス!

ベサメ・ムーチョれいこさんだけオールバック
もっと髪型遊んでほしい
今回わりとコンサバれいこさんが多いですね
クールでかっこいいみたいな
れいこさんラテンイメージないもんね…

なかなか好みの分かれそうなデュエダンでしたね
銀橋で娘役突き飛ばし(かつ転ぶまでいく)は珍しい( ゚Д゚)DV彼氏…(ただしイケメン)…どう処理したらいいの

お互い挑むような表情だしかっこよかったけども

お芝居とショーで全然雰囲気変わって楽しめて、良い組み合わせでした!
ラベル:月組
posted by イナ at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚・観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月01日

宝塚歌劇 月組『応天の門』感想 その1

宝塚歌劇 月組『応天の門』感想 その1

平安朝クライム
『応天の門』
-若き日の菅原道真の事-

2023年4月観劇

俺たちの戦いはこれからだ!みたいな終わりかただったよ」
私「たしかに原作長いし、まだまだってところで終わるんですかねー」
みたいな会話を先に見た人としてたんですが

リアルに俺たちの戦いはこれからだ!て言った!!言うんか

原作好きです!
このコンビを演じるなら月だろうな!と楽しみでした
年齢差を感じさせるくらい大人っぽい二番手で、って実は条件厳しいよね
(二番手のほうがリアルは年下になるケースが多いし)

少年~青年に見えるトップさんと青年~おじさまに見える二番手じゃないとね
れいこさんも別に持ち味が幼いわけではないけれど、そこはひねくれた菅三さまですから違和感なかったな
原作よりは大人に見えますけど
原作の菅三さまはリヴァイ兵長似

全体的にちょっと辛口感想になってしまうのだけど
なんかいろいろ入れすぎてわかりにくいんじゃないかと思いました

曲も、え、テーマ曲なんだった?レベルで印象に残りづらいです
せっかくの漫画原作なので「応天の~~門!」くらいのテーマ曲あってもいいんじゃないかと
キャッチーさに欠けた気がします
ワクワク演出がもっとほしいかなあ
青年誌ではあるけど、でこぼこコンビ探偵もののコミカルさもある作品だし
テーマ曲よりも権謀術数貴族の歌のが印象的だわ

あとは言葉が難しいのでビジョンでテロップ入れてほしかった
場所や役職など字で浮かばないと思う
『もんじょうしょう』も何回も出てくるけどパッとわからん単語ですよね
時代劇ってどこまでわかりやすくするか、の匙加減が難しそうです
ただ石田先生みたいに現代の学生が解説する小芝居入れられるのもうざいんだ…(勝手)


■菅原道真 月城かなとさん
原作イメージなのか?目がギョロッと見えるメイクにしてる?
ブラウンで囲む感じなのでちょっとげっそりして見えたかな
れいこさんがただでさえシャープだし

道真はしがない学生の身なので(エリートだし貴族ではあるけど)衣装遊べないし烏帽子もかぶらないから地味だよね

原作よりアクション多くがんばってらっしゃるので、やる気ある道真さまって感じ
道真って数回打って思ったけど道具って読んでしまうな…


■昭姫(しょうき) 海乃美月さん
昭姫をヒロインにするならもっと昭姫のエピソードやるのかと思ったら
便利屋ポジでしたね…
いろいろと道真を導くというか悩む彼に寄り添うようなキャラクターではあるけど
昭姫をトップ娘役はやっぱり違和感ありますね
まあ基本恋愛ものじゃないししかたない

昭姫のこじゃれた色っぽさ、世慣れた感じ似合ってますね
美月ちゃんもやっぱり持ち味が大人っぽいです
衣装も髪もすごく良い!


■在原業平 鳳月杏さん
道真の有能エピソード挟んでからじゃないと、急にこの問題は道真に頼もう!てなるの変じゃない?
業平エスパー並の人を見る目の持ち主になってしまう
大人っぽく、余裕のある遊び人で、ちなつさんぴったりでしたね
かっこよいです!
普通の業平(『花の業平』)もやってほしいーあれ曲すごく良い



■藤原基経(もとつね) 風間 柚乃さん
ぴったり~!
メイクも素敵だった!お顔違って見えるー

桜嵐記の足利尊氏役、ほんと大物感もありお似合いでびっくりでしたが、基経もさすがのボス感ありましたよ~!

重鎮がズラッと並ぶシーンも雰囲気あっていいですねー!

この短い作品だと、藤原基経はただただ悪役の位置づけでもよかった気がします
妹・高子との会話も原作ままなんだけど、原作ままがゆえにわかりにくいと思う
この人たちの不自由さとか、描きたいのもわかるんですけど基経の幼少期までさかのぼられちゃうとそのことと今回の件は直接関係ないわけだしなあ

それにしても狂犬病は怖い……!!
野良犬って今は見かけなくなりましたが昔はいて怖かった記憶があります
ラベル:月組
posted by イナ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚・観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする