2024年02月24日

ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』感想その1

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ミュージカル
『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』
感想その1

2024年2月観劇
帝国劇場


帝劇公演も終盤になりましたがようやく見られたので初見感想
幸運に数回みられるのですが日にち優先してたらダブキャス全カブリでした

※原作読んだことありますが第1部は忘れかけてる者の感想です


・ミュージカルにするなら時代的に映えそうな第1部
2.5ミュージカルするなら第3部~第5部な感じしますね

・私はドーヴ・アチアさんが音楽というので絶対みたいと思ってました
ドーヴ・アチアさん聴きすぎてジョジョもキングアーサーぽい!!カサノヴァぽい!!とかふいに思ってしまう…
彼の好む節回しみたいなのがあるのかな?
曲はジョジョもすごく良かったです!!
もっと聞き込みたいから音源だしてほしい…ブルーレイでたらもっと嬉しいけど…

大規模装置…!
たしかにこれは安全性不安なままでは幕開けられない感じ
帝劇クラスの舞台が初日に間に合わないって初めて聞いたのでびっくりでした(7公演上演できず)
そしてその後の配信無料提供などの補償にもびっくり
コロナ理由と主催都合でこんなに変わるんですね

・SHOCKとかと同じでオケは舞台の両サイドの二階部分に
円形のセットが真ん中にどんとあって、それを天井くらいまで覆う壁があり(進撃の巨人みたいな)、床も壁も可動するし高低差もあり
あまりにぐりんぐりん動くのでいまどの向き?て演者さん混乱しそう
このセットはすごい~!
2023年は『チャーリーとチョコレート工場』や『ムーラン・ルージュ』など大規模なセットの作品を見たけれども、大掛かりさで言うとジョジョすごいんじゃないだろうか
結構な高さがあるように見えるところも演者さん飛び降りたりするのでお怪我に気をつけてほしい

・冒頭が老いたスピードワゴンさんによるストーリー解説やアステカの石仮面の儀式のシーン(儀式怖かった…)
それからジョジョパパとディオパパの出会い、と進むのでとにかくジョナサン&ディオが出ないー
かなり出ない!

・スピードワゴンさん
顔に手をかけてべりべりってはがすと元の顔が、ってなるのおもしろかった
変身じゃなく老スピードワゴンから物語の中の青年になる
ストーリーテラーが彼なのは納得ですよね
その後のスピードワゴン財団のイメージだけどスピードワゴンさんの成功ぶりすごい

・イギリスの治安が悪い!悪すぎる
外に出たらディオもエリナもジョナサンもみんな輩にからまれてる
からまれるシーンが多い舞台

・ディオ様がその後の原作で神だしラスボスすぎて、人間だったころを忘れてました
こんな劣悪な環境の少年時代だったのか…

・『ジョジョ』の奇妙な冒険というより、いかにディオが人間をやめたかってお話だった


・このペースで終わるの!?てくらい少年時代丁寧でしたね

・ディオ・ブランドー 宮野真守さん
この日お客さんたちからもれ聞いた彼の呼び名が
マモ
マモマモ
マモ様
マモル
でした

マモマモかわいいな!
ていうかみんなディオの話してた…

それも無理ないくらいとにかくディオ!!ですね
ジョナサンより衣装も替えてるような…ソロナンバーは絶対ディオのが多いです…(ジョナサンはエリナとデュエットあるけどそれでもディオのが多いかな)

この役シングル?!て驚き
宮野さんありきのミュージカル企画なのかも?と感じます

ディオがノリノリだととても嬉しい…
回想をするしょんぼりディオみると悲しい…
二幕はスーパースターみたいなファーつきコートなカッコしてたけどすごい似合ってた

宮野さんを拝見するの、『王家の紋章』のイズミル王子以来なんですが王子もノリノリでしたよね…好き

ウリイイイ
貧弱貧弱
無駄無駄無駄
など名台詞たまりません!!

・台詞は脇役ふくめかなり原作ままな気がします(聞き覚えがある)
アニメほどジョジョぽくはしゃべらないけど(〜じゃあないぜっ!みたいな)

『~~はクールに去るぜ』とか『こいつはくせえっ ゲロ以下の臭いがプンプンするぜ~!』とかスピードワゴンが言ってたんだね!!もう台詞が有名すぎてネタとしてひとり歩きしてる…

・全然書き終わらない
ツェペリかっこよすぎたこととワンチェンも人間やめてたレベルで素晴らしすぎたことと
この終わり方原作知らないひとに伝わってる…?
BLエンドだと思われてない…?こと書きたいし原作読み返したい
posted by イナ at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | そのた・舞台観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月17日

『ミュージカル ジキル&ハイド』2023感想


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『ミュージカル ジキル&ハイド』感想
2023年3月観劇
国際フォーラムホールC


 宝塚大好きマンなのでOGの真彩ちゃんで!!みたかったんですが
どうしても石丸ジキルと真彩ルーシーでいける日がなかったー
今回は石丸ジキルを優先
だって『最後の』ジキルだもの!!!(T_T)

 ご年齢的にもそろそろ下の代に譲っておかしくないんですけどね
でも実際みてしまうと最後なのがもったいない!!もったいないー!!
まだまだみたいよ!
ジキルの好青年ぶりもハイドの野獣ぶりも素晴らしかったです

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 ジキハイはストーリーより曲!
ストーリーは正直そんななんですよね
ただ曲が!!
曲のためにみるべき演目ではあるかなと
超名曲『時が来た』もね
さて薬飲むか、ってシーンの歌ですからね
なんの時が来たかって、さあ薬飲むか!の曲なんですよね
壮大すぎるわーもう曲が壮大すぎるのよ…
まあ初の人体実験かつ我が身なので勇気はいるけども!ストーリーより曲が上回っちゃってる(^_^;)

そして薬の色が赤!
しょっぱ苦いそうですがいやあれ辛いだろ、と思って見てました
トリニダードスコーピオン入ってるよ!!

『時が来た』が照明といいもうすごいの
石丸ジキルすごいわ
この曲は一回コッキリなんですよねー

そして『時が来た』良かったぁぁーーの興奮・動悸がおさまるまえに私の一番好きな俺こそハイドのテーマです!!この流れ…!!


■ジキル&ハイド 石丸幹二さん
ハリポタのスケジュールわからないんだけどものすごくタイトっぽい?
ジキハイとハリポかぶってる??ハリポタ公演やりつつジキハイ稽古してた感じなのかしら

石丸さん、とにかく素晴らしかったですーー
一言一句聞き取りやす!
最後の変身なのがもったいないよー

今回の公演ポスターが、
『石丸ジキル、最後の変身
柿澤ジキル、実験開始』


かっこいいーーー!!
しびれるキャッチコピー…!
このポスターの柿澤さんいつもと印象違いすぎて素敵
酷薄そうなお顔してるーー!かっきーのジキハイも見たかった

ハイドのテーマ、ラストの名乗りのキーが違う気がしてあれ?もっとカーンとあげるイメージじゃなかったかな?あれはコンサート仕様だったのかな?とか気になってたら一幕ラストにもう一度歌うときがあまりに印象的で、そこで覚えていたのだったわ
司教を殺すところだけカーン!!と上げて歌うのね
ハイドやべえ奴すぎて最高です!

「いいかこの俺こそエドワードハーイド!!!」の「ハーーイド!!」はエリザベートの「王座ーー!!」と同じくワンフレーズ選手権優勝

変身の瞬間から物語の雰囲気がガラッと変わります
そうなんですよ
ハイドが出てからやっとストーリー動くんですよね
それまでは退屈といえば退屈
いじめっぽい嫌なシーンも多くて
(ストプレなら無理かも)

ジキハイはワイルドホーンさんノリノリで曲作ってそう…
街のみんなの歌とかも全部すごくいい


■エマ 桜井玲香さん
『ダンスオブヴァンパイア』のヒロインで見たかたな気がする
お顔もお声もまさにヒロインですよね
高くて澄んでて可愛らしい声
でも気丈さのあるエマにぴったりだと思います

■ルーシー 笹本玲奈さん
笹本玲奈ちゃんがこういう役というのに未だ慣れませんが
はまめぐの当たり役というイメージが強いのでそこはつらいところ

笹本さん、彼女の強みでもあると思いますがやはりお嬢様っぽい品があるのですよね
そのぶんあえて強く歌ってる印象で、恋の歌はちょっと乱暴に聞こえるほど
うーん、もう少しジキルに恋してときめいてる感じのが好みかなあ
自虐的と言うか、こんなあたしが恋なんてははん、というのを強く感じました

みてないですが真彩ちゃんもエマのがあっていそう
というかあなたはルーシー向きね!て女優さんだれだろ(笑)
難しいね
やっぱりはまめぐ強いな!

笹本ルーシースタイルよくて細すぎず肉感的で素敵でした!

■ジョン 上川一哉さん
ジョンぽいー
理性的で親切な紳士でした
様子のおかしい友人を見捨てずに最後まで…ジョンとエマがこのお話の救いだなあ

■サイモン 畠中洋さん
好き~!
どの作品で拝見してもかっこい~!ハリウッドスター感ある
イケオジが過ぎる…!!
ラプンツェルのフリンはこのかたです!
ミュージカル俳優さんを説明するとき、アラジンだよ!とかフリンだよ!とついディズニーアピールしがち私あるある

息子さん声優さんなんですね
お父さんに似てかっこいいのかな→画像検索したらかっこいいけど似てはないぽいですね


■ダンヴァース(ヒロインのお父さん) 栗原英雄さん
実際この人の立場になったら結婚反対したいね…
きついでしょジキル…
むしろ友達のジョンの方に娘託したいよね

エマはどうしてジキルが好きなのかが一番謎っちゃ謎
ダメンズ好きなのかもね!(才能ある医者だからスペックは高いのだけども)

キチ〇イという単語は舞台だとまだまだ現役
キチ〇イは遺伝するとか平気で言う
そろそろ台詞でも言えなくなりそう?

ジキルの様子が変だあいつおかしいよいいえ違うわ仕事なのよの父子の歌はあいかわらず笑えます
エマは父に言ってるようで自分に言い聞かせているのだろうか…


■二幕は殺人シーンが続きます
ジキルのなかの『悪』ハイドが、許せなかった敵を始末していきます
街のみんなの反応と交互にスピーディー
一幕最初のもったり感が嘘のようです(^_^;)
こういう雰囲気、ジャック・ザ・リッパーぽさがあり好き
非常事態の騒然とした感じ

■ハイドの殺害方法と被害者たち
うわー殺されたー!てやるだけじゃなく技がきいてます
木片が顔にぶっささったり
目にナイフ刺さってたり
花壇に放置した遺体にお花かぶせたり
なんでそんな猟奇的なの!?ジキルのなかにある悪怖いわ

ルーシーも胸(おなか)刺されたあと背中もやられるんだけど両方に傷あり
そして白いワンピースに血が染みていき
どんどん真っ赤に染まるシーツ

アハ体験じゃないけどあ!さっきより血がふえてる!てなりました
どうやっているんだろ??毎回ワンピとシーツダメにしてしまうのか

ルーシー襲われるシーンは志村後ろー!てなるよルーシーちゃん…
夢見て旅たつ前の荷造り途中で殺されるって悲しい…
あと少しはやく部屋を出てってと祈りつつ見ちゃう


■ルーシーへの執着と殺意
惹かれていたにしてもなんで殺すまでいっちゃったんですかね
エマへの愛との引け目みたいなものもあると思うけど
エマにはあそこまでの激情を感じないですよね
かわいいルーシーと思う心はジキルのものでもあったのに

自分で傷つけて自分で治療するとんだサイコDV野郎です

■ハイドを消す薬
薬を飲もうとするジキルとさせまいとするハイドのせめぎあい
声も全然違ってすごい!毎回この熱量のお芝居…
ハイドは怪物・動物ぽさがあって、唸り声とか人間じゃないみたい

連続殺人犯とは露見しないまま死んでますかね?
撃てないと言いつつけっこうピストル連発する友人ジョン

そしてジキル&ハイドの死で終幕

■カテコだけ明るい石丸さん
最後は投げキス
オケのみなさんがボーナストラック的に演奏してくださるんだけど、俺こそエドワードハーイド!!!の曲なんだよね
やっぱりこれがジキハイのテーマ曲なのかな
最後までテンションあげてくれてありがとうございます
ジキハイはシンバルすごく効果的でかっこいい!

posted by イナ at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | そのた・舞台観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月10日

ミュージカル『ファンタスティックス』感想

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2022年11月観劇
ミュージカル『ファンタスティックス』感想
シアタークリエ

25分休憩
マチネ 1300〜1530くらい
規制退場でした
終演後セットの撮影タイムあり
最近多いですね
セット好きなので嬉しい


クリエ久しぶりー!

ファンタスティックスってタイトルだけ聞いたことある
オフブロードウェイで長年愛されている作品というので楽しみでした(17000回以上上演されてるらしい)
愛ちゃん退団後初ミュージカルということで、愛ちゃんファンのかた周り多そうでした

主演くんと愛ちゃんだけブロマイド売ってる(笑)

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セットがかわいい!
小さなお祭りみたい
中央の盆でお芝居がすすんでいくんだけど、出番ない人物もはじにいたりします
主人公が父親たちの歌ニッコニコで聞いてたりかわいい


マット 岡宮来夢さん
ナイーブな文学青年にぴったりの優しげなルックス
声も優しい
歌声も優しい
とても素敵な感じ

ルイーザ 豊原江理佳さん
ヒロイン
目立つ強い声
ソプラノがとてもきれい!
二幕の仮面をかぶるシーンの不気味さと超高音すごかった!これはなかなかやる人を選ぶ役ですね
目の上にキスって特別感すごくある!年上のミステリアスな悪い人(愛ちゃん)とのキスの思い出…
夢見がちでいながら気も強くてリアルな女の子でした

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エル・ガヨ 愛月ひかるさん
愛ちゃんずるいわー
かっこいい!
ひとりだけシュッとした服着てストーリーテラーしつつ登場人物もやってたりとマルチな活躍

オープニングや一幕終わりや終幕でもいいところ持ってく!
「インターミッション!!
彼らは25分間このままでいてもらいましょう!!」
とか
ひとりだけストーリーの外にいるときが多い

歌ありフェンシング風殺陣ありラブシーンありで、愛ちゃん男役またみたいよー!ってかたにはたまらないお役かと!
貴族ひげだし!

立ち姿に座り方、帽子の使い方などこだわりがすごい
黒髪オールバックで後ろ一本しばりでした
ほんとにスタイルいいなー

山根さんに「あんなバタバタして演劇がわかってない」みたいに芝居のダメ出しをされ普通に「ムカつく」とつぶやいたのかわいい



父親達 斎藤司さん(トレンディエンジェル) 今拓哉さん
かわいいな!
お父さんたちのシーンほんとにまにましちゃう
子供たちの仲をいじってロミオとジュリエットを演出しようとする両家の父親
母はどっちもいないのかな?

娘を誘拐させ、息子に助けさせようと計画をねります
せっかく成功したのに、企みをするなら墓までもっていきなよ!なのに暴露しちゃう父親ズ…特に悪いのは斎藤さんのほう

調子にのる息子にがまんならなくなるのが実父なのわらう
器の小さい実父

『野菜は裏切らないベジタリアンのうた』が全編通して一番印象強い!この歌、カゴメミュージカルでも歌えばいいと思う

ていうか考えたことなかったけど人参を植えたら人参がとれる
たしかに野菜は裏切らない!
でも子供はどうなるかわからないギャンブル(笑)
親ガチャって言葉ありましたけど親からしたって子供ガチャですね
こわい!

道化師? 山根良顕さん(アンガールズ) 青山達三さん
ちょこちょこ有名舞台パロディ混ぜてきて面白かった
山根さんジャンガジャンガしてましたね
ロマノフの人のマネ好き
ロシア革命ってあんな感じだから、実は生きてて末裔なのよ!とかホラふくひと多かったんかな

黙者 植田崇幸さん
愛ちゃんと同じく不思議な存在でした
黒子みたいにいろいろやってる



一幕まではファミリー向けミュージカルの雰囲気
ハートフルコメディ!

二幕
中学生以上対象
みたいな展開でしたね
急に修羅場!!!

『青い鳥』ぽいというか、結局幸せはそばにあったんだよって終わりではあるんだけどなかなかに外の世界はハードモード
ていうか治安わる!!

父親たちの企みがばれ一気に全員不仲に!
主人公とヒロインはケンカ別れし主人公は一人旅に
ヒロインは悪い人(愛ちゃん)に憧れついてっちゃおうとします
変なこと父親がしたために一気にバッドエンドみが…

なにがどうして投獄されたり針山歩かされてんの主人公…
ヒロインの母の形見は結局ガラスなのかルビーなのか??
ちょっと気になります
大事で貴重なものと思えばそうだし、またはただのガラクタなんですかね



カーテンコールのあと、主演の岡宮来夢さんご挨拶

中日になるんですね
もう!?て感じ
まだまだ頑張っていきたいと思います!

という感じ
まわりのキャストさんもにこにこうなずいて聞いてました

面白いストーリーか?というとそんな私はハマらないけど、登場人物が個性ありコミカルで歌も聞きごたえあり(野菜の歌以外は難しい曲が多く、パッと覚えられるキャッチーな感じではない)、よかったです
posted by イナ at 18:21| Comment(0) | TrackBack(0) | そのた・舞台観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする