宝塚星組
宝塚剣豪秘録『柳生忍法帖』感想その1
■柳生十兵衛は忍者じゃないよね?なんで忍法帖?というレベルで知識がないままみたけど派手な時代劇で楽しかったです!
宝塚向きの演目ではないと思うしなぜに琴ちゃんで柳生十兵衛?!とは思うけどね
柳生十兵衛ってワイルドでガタイいいおじさんな印象…私の印象は『修羅の刻』の柳生十兵衛だと気づきました
猿飛佐助とかのが似合いそう(こっちのが身軽でさわやか少年ぽいイメージ?)
次も忠臣蔵モチーフだし時代劇が続く年で珍しいですね
■ストーリーもまったく知らなかったんですが柳生十兵衛は武術を女たちに教える『先生』の役
女たちはひどい殺され方をした夫や父の復讐を果たしたいがまったくの素人なので、敵の武士に勝てるよう特訓をするというのが大筋
悪逆無道な(多分)悪い奴らをか弱い女たちが強くなりやっつけるので小気味いいです!
まあ結局めちゃくちゃ大勢で襲いかかってますけど(1対1ではさすがに勝てないよね…)
十兵衛はこっそり、ちょこちょこ、いやかなり助太刀してあげて復讐自体は見守るスタンス
十兵衛先生かぶいてるけどすごくいい人感ある…
冒頭がクーデターからの惨劇で十兵衛先生が出てくるまで暗い展開
■敵が『七本槍』
え?七本槍?!
ここで私はもう賤ヶ岳の七本槍だと思い込んでたよね(『戦国鍋』で知った)
だからせおっちが福島正則ね、と思ってみてたよね
七本槍って複数いるんだ…まったく別の七本槍でした
その上に悪い会津藩主とそれをあやつる芦名銅伯(あしなどうはく)が黒幕
■一階前方のかみ手席で観劇
舞台のはじのほうまでなぞの写経みたいなセットでまず妖しく怖い雰囲気
なんて書いてあるんだろう
登場人物も多いしアクションも多いし一回じゃまったく見足りない作品ですね!
■柳生十兵衛 礼 真琴さん
ラダメスといい…
琴ちゃんにあてられる役不思議ですよね
持ち味とは
みたいな
浅黒い肌にメイクもかなりワイルド!濃くて跳ね上げた眉毛とか男らしさありましたね
武者っぽい
衣装はかえてるんだけどまあ似た感じ…
基本黒で旅に出そうな足回り
一回変装で御曹司にコスプレしてたけど
彼が軸の話ではないんだけどさすが琴ちゃん
ものすごく真ん中感あります
歌はラストのソロ曲が素敵だったなー!
腕の筋切られて大丈夫なのか!?と思ってみてましたけど…(;'∀')
鈴のエピソードかっこいい!
尼寺で、男の人は帯に鈴つけてもらうルールなんだけど立ち回りしても鈴の音が鳴らない?!
驚愕する女たち
これだけで只者じゃないー!!達人ーー!感あっていいよね
意味ないのにちゃんと鈴つけてくれる律義さも(笑)
初登場とか破天荒なひとっぽいけど実際ものすごくいい人でしたね
女たちも慕って好きになっちゃうよねー!!!
敵にまで好かれるトンデモ展開だけどろくでなしに囲まれた中で琴ちゃん十兵衛に出会ったらそりゃゆらも好きになりますよね…
■ゆら 舞空 瞳さん
ひっとんきれい~!
お着物豪華~!髪飾りも豪華~!
お化粧も派手目でものすごくかわいい~!!
無表情や冷たい笑顔が多く、無邪気なジュリエットから豹変
意思がないのかな?と最初思ったけど父親に支配され心を押し殺して生きてきたと判明
時代もあるけど父の道具として、クズの妾にされて子供まで…
せおっちのこと好きだったのかと思うと不憫…!
■十兵衛とゆら
地獄に落ちる(だろう)彼女を覚えていて、ただひとり弔ってくれるのね
なんかせつないな
子供も一緒に死んじゃってるんだもんね…
まあゆらにハッピーエンドがおとずれてもだめだよね
かなりの犯行に手を染めてるからなあ
もっと操られるつらさとか描写があればいいのになあ
あまりそこに重きをおかれてないし恋も突然すぎて銅伯も七本槍もんんんん!?てなってたよ
どうした?!て十兵衛本人も困ってたような
変装した十兵衛には一回会ってるんだからそこでもうちょっとなんかあってもいいのにと思う
押し掛け女房?してた期間はどのくらいなんだろう
ゆらの人生で一番幸せな日々だったのかも…
■芦名銅伯 愛月ひかるさん
生愛ちゃんガン見してきました!
ラスプーチンに続き得体のしれない妖しい悪役でしたね
黒幕なのもありあまり出番はないけど…
長い銀髪ストレートにずるずるしたローブのような着物で愛ちゃんのスタイルじゃないと似合わなそうな独特の雰囲気
とにかくひどい
娘に対しても最後まで情を見せてくれず…
よく心臓は別のところにあるからそっちを攻撃しないと不死身だー!とかの設定あるけど、双子だからもう片方も殺さないと不死身だー!に誰も疑いをもたないで話が進むの不思議!
これは双子のほうが死んでくれないと解決しないのでは…でも遠くにいるしなあ
と思ってたらやっぱりその解決法でしたね
まあそれしかないわ


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