宝塚月組
ロマン・トラジック
『桜嵐記(おうらんき)』
感想その4
ロマン・トラジック
『桜嵐記(おうらんき)』
感想その4
■南朝サイド
パッと見やなやつに思える北畠父とか後醍醐天皇のお妃様もそれぞれのつらい過去やかかえてるものがあったりなんですよね
お妃さまと弁内侍とのほんの短い会話で伝わるものもあったりして
主人公兄弟を応援したい気持ちで見進めていくけど北朝の言い分もうなずけるし正義サイドVS悪サイドじゃないのがまたせつない
それにしても南朝の公家さんたちは寒い寒いってばかり言ってるな…
吉野そんなに寒いのね
でも京都も寒いよね?!都からこんなところに、という嘆きが強いんだろうけど
正成パパのどんなところでも食べ物を作って働いてひとは生きていけるみたいな言葉は本当に芯が強いなあ
戦勝報告も寒いから手短に!て言われただけで私はもう戦う気なくすわ…
■後醍醐天皇 一樹 千尋さん
うーん迫力!!さすが専科さん!!
生きた人間たちをこれほどにしばりつけてしまうその怨念
『恐ろしい存在』
として描かれてますね…
登場されると一気にホラー味がw
何回か出てくる和歌がまた怖い!!
このお話、正成公と後醍醐天皇、亡くなってるけどキーパーソンなんですよね
■ジンベエ 千海 華蘭さん
登場シーンからダダ洩れの人の好さ
なごみますジンベエ…
正行さんとの別れのシーン…泣けます
いいお役ですねジンベエ
ここのお別れ、ジンベエにお前は行け!生きろ、って感じに正行が突き飛ばすように離れるんだけどやっぱり正行元気だよ…
頑張って生き残ってくれよ…
■優雅な公家のかたがた
負け戦ほぼ確定、死に行く準備してるのに音楽奏でて桜見て歌つくって…
なんかなー!
なんかなー!
この埋められない溝すごいです
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