2018年11月17日

映画 『無限の住人』感想

映画ネタばれのほか、原作ネタばれもたぶん含みます。原作好きなので比較してしまってます。


 意外と面白かった!
意外なんていうと失礼ですが、原作がトンデモ時代劇だし長編だし、どうまとめるのかしらな感じなので。
ものすごく駆け足ですが『むげにん』らしさがあって良かったです。

 原作好きで単行本も持ってるんだけど、しばらく読み返してなかったのでちょい忘れ気味で観ました。ちなみに原作は一巻を見てジャケ買いでした。すごく絵が好き。




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■はやい!ひとつのエピソードがはやい!
驚くほどにはやいです。百琳さんチームとかほぼ説明なしなので残念。うさんくさい連中のまま終わってしまいました。
映画を伊羽研水さん事件のところまでやりたいのはわかる気がします。

あって欲しかったシーン
 凜が天津の武器を持ち上げようとしたら重すぎてできなかったシーンで、それを見た天津がくっと笑って片手で持って見せたはず。そのカット欲しいー笑って欲しかった。

 凜が万次と自ら離れて頑張るシーン。
原作でも(関所越え)ここがものすごく好きだったのでもっと欲しかった。短くてとくに苦労もしてないような。
この映画移動距離とかわかりにくいよね?!天津のところまで行くの大変なはずなんだけど。


■万次 - 木村拓哉さん
 もっと険しい顔の俳優さんがいいなあ…と思ってたけど、再現力すごい!
目の傷もなかなかにリアルで汚しもすごくて、木村拓哉さんに見えないシーンも多いです。

時代劇はなんといっても刀を鞘におさめる仕草がかっこいいですよね。とても良かった!少し億劫そうにやるのが万次さんー!

ぼこぼこ袂から武器出てくる場面は笑えます。すごいや!ドラえもん!

終盤の大乱闘でのヒロインかばいっぷりに萌えます。
「俺のそばから離れるな」シーンは最近みたなあと思ったらアニメ『バナナフィッシュ』でした。どちらも素晴らしい。美味しい。

作中ほとんどのシーンで血が足りない。


■浅野凜 と町 - 杉咲花さん
 かわいい……っっっ!!
実写でみるとあの髪飾りちゃちかった。材質はなんなんだろう。

 暗めの場面でも真っ赤な着物が目立ちます。

 怒鳴ると少し聞きにくい。

 原作よりも幼くてより守ってあげたい凜ちゃんでした。己の手のひらをなめさせようとする閑馬永空はとんだセクハラです。
そして原作よりだいぶ弱そう。


■天津影久 - 福士蒼汰さん
 えー、天津福士くんなの……天津ツリ目なのに……とか言っててごめんなさい!
ものすごく良かった!
現時点の俳優さんでベストの天津です!!!

 すごくぴったりでした。
私の天津と!!キモい!

 細身で
長身で!
一見紳士!!
そしてイケメン!!

本当にぴったりでした!
あの謎の頭飾りが浮かない美男子なんてそうそういないですよね。
観ながらじわじわとこの天津……いい……となり、大乱闘でギャー!!となりました。
あの悪鬼のごとくな立ち回り、良すぎるー!!手傷を負ってからがもう!あの重い鈍器を軽々と振り向きざまに振るうのが素敵。
美しい鬼がきたー!
みたいなね。

万次さんともっと共闘すると思ったのにすぐにはぐれて孤軍奮闘。

槇絵さんとのこと、もうすこしなにかいただきたかったけど、内に秘めるのがまた天津なのよね……というか映画ではそんなに槇絵とのからみがなかったけど。


■乙橘槇絵 - 戸田恵梨香さん
脚!!
美脚!!

 原作通りの露出でした。最高です。
原作まんまの細い四肢で、あの出鱈目な武器ジャッキーンでかっこよすぎです。
ただ出番が短いので言ってることとかかなり電波。電波美女

 ピンチの天津の前に颯爽と現れる王子様。
最後までかっこよかったです。

槇絵さんの強さについてのエピソードもなかったので、花魁だけどただ強い人、みたいな描写でしたが。


■尸良 - 市原隼人さん
 どうしよう……かわいこワンコな市原さんがこんなく〇野郎の役なんて。
心配でしたがやっぱり尸良は最悪でした。原作よりは所業がちょっとマイルドになってますが。
自分で自分の腕の肉をこそいで骨を尖らせ武器にするという、なんでそんなんした?のシーンもあるけれどさらっとなので、急に白髪になった奴という感じ。
尸良が生死不明なのは続編のフラグなのかしら……


■百琳 - 栗山千明さん
ちょっとしか出てこない……すきなのに……
もう少し個別エピソードがあってもなあ……戦闘シーンすらない。

それにしても金髪ミニスカは登場人物の中でもかなり異様ですね。


■凶戴斗 - 満島真之介さん
 声質が少し天津に似てるのが良くないと思う。もうちょっとガラが悪くて強い声が良かったなあ。ちょっと坊ちゃんすぎる声だと感じました。
声優さんなら矢尾一樹さんみたいな。

ビジュアルとか文句ないんだけど、終盤出てきてほしかった……ケガ治ってないのかな。


■黒衣鯖人 - 北村一輝さん
 さすがに両肩にのっけた女の首ははっきりと描写されませんでした。
それはいいんだけどもう片方の首はなんなの!と気になる。説明してくれないから。
(原作だとたしか奥さんの首だったような?)


■閑馬永空 - 市川海老蔵さん
もうチベットなんでもありだわ。
世界にはたくさん無限の人がいるのだろうか。それを殺す薬があるなんて。(蟲の力で傷をふさいだ力がなくなるというものなので、過去に大けがしていないと効果ないのかな?)
生きるのに飽きてるくせに、やたらアクティブに活動してる不思議な男。
別れがくるのがわかっていても人との関わりを持ち続けてきたこの人のドラマも気になります。


■もうなんといってもラストの大乱闘です。
やっぱり少数対多数って燃えますよね。バッタバッタ斬って斬ってで本当かっこいいです。
このシーンだけで観て良かった!てなっちゃう単純。

天津との因縁の結果はちょっとびっくりでしたが。
あれ凜ちゃん何言おうとしたんだろう。





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ラベル:実写 邦画
posted by イナ at 01:17| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする