その1はこちら→
※ネタばれですー
■ルイ16世(佐藤隆紀さん)
穏やかで寛大、家族思いで楽天家。
佐藤ルイ、よかったー!
おなかパーンてしてます。
国王なのに陰キャっていうか、むいてない感じがかわいそうになる。
鍛冶屋になりたいーー!って何回言うんだv
ギロチン試作品囲んできゃっきゃしてるのがかわいいけど、妻がドン引きしてるのに気づいて「あなたはとても繊細なんだね」ととりなす優しさ。
『1789』も同様なシーンがあったけど、このルイのが優しいですね。いい夫。
妻が「オルレアンの策略だ!あいつを殺して!」て息巻くのに、話せばわかるよ(o^―^o)とか言ってて。
革命が迫ってきても、国民に銃は向けない、という意志は曲げず、侮辱も甘んじて受けたり。
いい……ひと……
子供たちにおもちゃを作ってプレゼントするシーン、妻が子供を寝かしつけているときにひとり眼鏡をかけて本を読むシーン。
国王一家の描写が多いのも、終盤の家族の別れを思うと切ないです。ランバル公爵夫人も家族の一員のようにとけこんでる。
迫力の歌声を安寿ミラさんが以前「バズーカ」と評してましたが、ルイ16世は優しい歌が多かったです。どうしてもフェルゼン×マリーの引き立て役みたいになっちゃうけど。
ほっぺ赤いのは嫌ー!
王様が小銭持ってないの、仕方ないよね……
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■レオナール(駒田 一さん) とローズ・ベルタン(彩吹真央さん)
ふたりはレミゼのテナルディエ夫婦のよう。
愛らしいし憎たらしい!!
かつら屋さんとドレス屋さん。本人たちもド派手です。
序盤のファッションショーものすごく楽しかった!!
ほんとにすごいデザインが出たものだよね。頭に船は有名だけど、オペラ座ドレスとかアメリカドレスとかもあったのかな。
おしゃれはある程度で止めないと大変なことになりますよね。
アントワネットにとって美しくあることが武装でもあるというのは、エリザベート皇后でもそんな感じだし、トップレディ大変…
首飾り事件にも知らず関わり、国王夫妻逃亡失敗の原因のひとつでもあって、作品をかき回す存在。
ドイツでもたくましくやっていけそう……
アデュー!と投げキスして去るのが腹立つvv
■ジャック・エベール(坂元健児さん)
えええエベールかあ……
ロベスピエールじゃダメなの?
と最初思ってました。エベール、いいイメージない…………
最初のほうは好き!
あと歌声がさすが……!
ほんと素敵な声と歌声……!
ソニンちゃんに任せてないであなたも歌いなよ!てなります。
貴族を倒せ!王制を倒せ!という革命側はやはりドラマチックだし義もある感じがするんだけど、革命後の悲惨さがね……
王制打倒に燃えてたエベールはかっこよく見えるけど、終盤の裁判でアントワネットを侮辱するシーンとか、変わっちまったな……て悲しくなります。
マルグリットに不正をつきつけられて退場させられるの、スカッとするわー。
実際エベールもギロチンにかけられてるんですよね。
■ランバル公爵夫人(彩乃かなみさん)
ひさしぶりに歌うかなみちゃん見る!楽しみでした!
けど、ランバル公爵夫人かぁ…………(´;ω;`)絶対悲惨なやつだ……
と覚悟して行きました。
アントワネットは贔屓の美女をそばにおくのを好みましたが、特に有名なのがポリニャック伯夫人とランバル公爵夫人。ポリニャック伯夫人は『ベルばら』でも重要人物なので印象強いです。
ランバル公爵夫人はポリニャック伯夫人の前に贔屓にしてた女性で、一時離れた(アントワネットが飽きて離したとか)ものの、王制の危機にまたそばに戻ってきてくれるんです。
ポリニャック伯夫人はもちろん素早く外国へ逃亡。
このふたりの女性の対比、面白いです。
打算がきいて逞しいのも悪ではないですが、やっぱり好感がもてるのは、困ったときに見放さなかったランバル公爵夫人ですよね。
けれど最終的にはランバル公爵夫人は市民に撲殺、有名な、生首に槍をつきたてられ幽閉中のアントワネットに見せつけたといわれています。ありえない………………
革命のあとに起こった9月虐殺では推計10000人以上が犠牲になりました。
本当にフランス革命は犠牲が多いです。だからこそ『スカーレット・ピンパーネル』(フランス革命で殺される貴族をイギリスへ逃がそうとする貴族の物語)とかできるのかな。
役にぴったり、かなみちゃんは穏やかで控えめな婦人です。
早く逃げてと案じるアントワネットに、諭すように「あなたのいるところへついていく」と歌うシーンは感動でした。かなみちゃんの歌声も好きです。大好きな娘役さんでした。マイベストサリーちゃんでもあります(『ミー・アンド・マイガール』)。
普通に部屋を出たのに帰ってこない、ってつらすぎる。
最初、フェルゼンに会いに行くとかするのかと思ってみてました。
■オルレアン公(吉原光夫さん)
敵だけど、かっこいい。
オルレアン公にかっこいいイメージなんてなかったのに……やられた!!てくらいかっこいいーーーー!!
しかも思ったより出番多いし!
黒幕的立場なのに矢面出すぎ!悪事働きすぎ!てびっくりですよ。
アクティブ貴族様。
「王妃が嫌いなんじゃない。自分が国王になるのに邪魔なだけ」というシンプルな動機で国家の権威を落とし革命に誘うまさに蛇。
吉原さんもともとかっこいいけど…ジャン・バルジャンからの大貴族様というギャップすごすぎる。
長身でロングコート(?)、黒髪長髪!!あのゆるくサイドまとめる髪型ほんと好き。
自信と傲慢に満ちた表情と、「この国の支配者 ふさわしいのは 私だ そう私だーーーあー↑↑」のあの独壇場なソロ!
拍手すごかったです!あのカンって音上げるのかっこいい。
幕間オルレアンやばいかっこいい!の話題になりました。
■ロアン大司教(中山 昇さん)
大司教のほかにも民衆やってて、女装してベルサイユ行こうぜのシーン面白かった。
スカート姿でいえーい!てやってる。
■ロベスピエール(青山航士さん)
冷たく厳しい表情。
アントワネット判決のとき親指下げてるのびっくり。どんな裁判vv
あと、「このひと(エベール)はジャーナリストでいろいろ知ってるから証言は正しい」ね。どんな裁判?!
三権分立って大事なんだね。
マルグリットからオルレアンとエベールの策略の証拠を受け取ったあと、握手してたち去る姿がとても姿勢が良くてかっこよかったです。
このかたのロベスピエールは怖い系ですね。
望海風斗さんのロベスピエールをみてロベスピエールいい子!になってたのでちょっと目が覚めた。
■そのた
舞台は盆があって良かった。
暗転のない舞台が好きです。
最初の豪華なカーテンのセットがアントワネットぽい。
スクリーンあり、高低もあり。華やかな演出です。
照明も、プチ・トリアノンののどかな昼間の明るさから、アントワネットがしょぼーんとして暗くなっていく感じとか綺麗でした。
ギロチンが落ちて真っ暗になるのも。
帝劇は音響がダメとよくいわれますが、私の観劇日は気にならなかったです。センター席だったからかも。
■王妃はたくさんお着替えしないと!
様々な衣裳が見られて楽しいです。ブルーのドレスが好き。
髪はもりもりよりおろしてるほうがかわいい。なんでこんなにもりもりが流行ったんだろう。
■例の首飾り。
ケースを開けるとピッカー!とした輝き。
LEDの輝きvv
ちょっと開けるだけで光がもれてるーーー!と楽しかったです。
つねづね思うのだけど、こんなに豪華な首飾りは王妃にしか売れない。売れないと破産だ、って宝石商は嘆くけれど。ばらして売ればいいのでは……?
■フェルゼンのローブ
いろんな公演でいつもこれ着てる。不思議。貴族のおしのびスタイルといえばこんななのかしら。
■曲
簡単に覚えられる曲は少ないけれど、旋律が美しい曲が多かったですね。
アントワネットはドレスが私の武器、の歌。かわいかった!
フェルゼンの「時代が変わる。嵐がくる。私が必要になる」はときめく!!
私にはあなたが必要です。もいいけど、あなたには私が必要です。もどっちもときめくね!
フェルゼン曲は乙女ゲー?!てくらいキュンキュン歌詞でしたね。乙女ゲー知らないけどこういう感じだと思う。
「愛した人はただのあなた 王妃ではない」
とか!TohoChannelでここ田代万里生さんの歌ちょっと聴けます。このPV50回くらいみてるv
DVD!!DVD!!!
DVD出てほしいなあ……
アントワネットとフェルゼンのデュエット曲も良かった。
すれ違いっぷりが萌えたりかわいそうだったりします。
革命派は大勢で歌う壮大さ。激しく扇動的な曲が多かったですが、なんといってもオルレアン公のテーマ!オルレアンコン行きたい。
■カテコ
ソニンさんの登場が「キレてんすか?」てくらいぶっきらぼうで面白いです!つかつか歩いてくるv
でもアントワネットをエスコートするときは優しげで(ソニンさんの手が下)、ソニンマルグリットイケメン。思わぬときめき。
少し階段があるんだけど、あいかわらず花總さんほぼ下見ずにすいすいと。わっかなのに。すごいー。
はけるとき、フェルゼンとアントワネットが腕組んでて、なぜかオルレアンとマルグリットも腕組んできゃっきゃと歩いてました。
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2018年10月22日
2018年10月20日
ミュージカル『マリー・アントワネット』感想その1
ミュージカル『マリー・アントワネット』帝国劇場
美しかったーー!よかったーーー!
初見の感想です。
私は宝塚とテニミュ好きっ子なので、花總まりさんと古川雄大さんで観劇しますよ!(でも田代万里生さんも観たい!!)
※ネタばれですー
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■冒頭が一番つまんない…
説明シーンって必要だと思うけど、それにしてもつまらない導入。
「教科書か!」て言いたくなった(『レディ・ベス』も最初説明だけど、こっちのほうが退屈に感じますね……なんでだろ)。古川くんの美しさを楽しむ時間になりそうです。
ちょっと歌詞も気になるかなあ……なんか直訳みたいな。
あと終わり方もあまり好きじゃない。
ここは「道徳の授業か!」って思いながら見てしまいます。
過去から学ぶのだ、みたいな。
■マリー・アントワネット(花總まりさん)
宝塚で伝説的な娘役トップスターだった花總まりさん。亡くなる役多いなー、って思いつつ。マリーアントワネット、エリザベート、カルメン、『シークレットガーデン』ヒロインは最初から死んでた。ほかにもよく死んでたような。
ギロチンへ向かい階段をのぼるのも、何回目なんだろうv
堂々とした後ろ姿。
ピンクメイクでとてもかわいらしい!
序盤の、恋に浮かれる世間知らずな王妃、かわいいー好きーー!てなります。
ベルタンのドレスカタログをランバル公爵夫人(この役がポリニャック伯夫人じゃなくランバル公爵夫人な理由は終盤でわかるのですね)ときゃっきゃして見てたり。
フェルゼンの忠告の届かないっぷりのあどけなさ、能天気さ。フェルゼンがっくり。この作品のフェルゼンは終始苦労性イケメンというイメージでした。
しかし愛人を側近にしようとする、ってそのまま聞くとそれも恥知らずなのではと(アントワネットよく敵に「恥知らず!」って怒ってましたね)貴族は当たり前のことなんでしょうか。
二幕にきて、フェルゼンの言葉の意味を理解できたときにはもう遅かった。
悪人でもなんでもない(贅沢さも歴代からみて飛びぬけているわけでもない)のにこんな目にあってしまった、まさに悲劇の王妃。王妃が、なぜこんなにマルグリットから、市民から憎まれるのか、本当にわからないとマルグリットとぶつかるシーン、そうだよねえ……て同情します。
(マンガ『イノサン』では、結婚式に向かう馬車の行列と王妃を市民たちが目の当たりにし、その豪華さなどが印象に強かったことも原因では、みたいに描かれていましたね。普通だったら王族をみることもないんでしょうね)
裁判のシーン、これ史実でも好きなエピソード。
(王妃を貶めるため、息子との近親相姦をでっちあげるジャコバン派の男たちへ立ち向かうシーン。当時の処刑ありきな裁判のやばさが伝わってきますね)
「すべての母親への侮辱だ」と断じたアントワネットに、関心なく法廷で編み物してる女性たちが共感して一緒に怒るのがいい!
髪も切られぼさぼさ、みじめになった姿でフェルゼンに会いたくない、見ないで!と拒絶するところで悲しくなりました。あんなに輝いてた時代との落差。
フェルゼンはずっと小奇麗なままなだけによけい(着ずっぱり…)。本当に女性として辛かったろうな、と。
あほの子のようでいて、革命には徹底抗戦のかまえだったこともちらりと出てきてました。
つくづく、逃亡さえうまくいってれば結果が変わっていた気がします。
■マルグリット・アルノー(ソニンさん)
ポスターの写真と、全体写真、男前すぎる……!
公式のキャストの写真ぜひ見てくださいv かっこいい →公式サイト
路上生活者のリーダー的存在で、盗みをしながら生活。
貴族サイドと対照的な民衆代表。民衆のなかでも悪いほう。
手に入れたパンやマカロンをみんなにあげる、激しい気性だけどいい子。読み書きもできるし賢い。
パン自分の分ちゃんとある?て心配になる勢いでまわりにあげていた。貴族にバカにされつつも食べ物がっつりゲットして走り去ってましたね(ここのベルタン嫌な奴!)。
ジャック・エベールと出会い、王妃を中傷する歌をオルレアン公に売り、共謀して王制打倒に乗り出していく。王妃に似ていることから、首飾り事件では替え玉を務めた。
『1789』の農民ロナンとマリーアントワネットもだけど、貧民マルグリットとマリーアントワネットもそうそう会わなそうvと思っていたらけっこう簡単に会えてた。そういうもの?
オルレアン公といい感じになるのではとちょっと思ったけどそんなことなかった。まさかのフェルゼン!!??
たしかにちょっとフラグ立ててたー!ピンチを颯爽と助けてくれるイケメンに会ったら、そりゃ恋もしますね。納得。
曲がぐわーっと怒ってるものが多くて大変そう。
ソニンさんいつも「貴族め…!」って言ってるイメージだ。
脱いだエプロンを無造作にオルレアン公に渡すのすごいv 強い!
憎い貴族の代表が王妃だったけれど、監視役としてそばにつくことでひとりの人間としてみるようになっていく。それに自身も戸惑っているような表情がかわいかった!
王妃に対してちょいちょいツンデレ!
実は異母姉妹かもしれないという衝撃の展開v(お父さんすごい子沢山なのによそにも……)
そしてこの悲しい物語で超スカッとする結末をくれる。賢いよマルグリット!!
マルグリット、ピンチをチャンスに変える女。
■フェルゼン伯爵(古川雄大さん)
このフェルゼン、仕事している……!
『ベルサイユのばら』的なフェルゼン。いい人フェルゼン。できる子フェルゼン。アントワネット愛し続けるフェルゼン。
やっぱりフェルゼンはこうあって欲しい。理想のフェルゼン伯爵ここにあり。
そして、古川くん。
前にみたのが『モーツァルト!』でしたが、やっぱり彼は貴族・王族だわ……!!
美しい……!目と鼻筋が特に貴族。そして顔も小さい。
白手袋、素敵……
アントワネットにキスしようとしてハッとして手の甲へのキスへ切り替えたところ、彼の立場がよく伝わります。
アントワネットとはそんなにイチャイチャできてないんだけど、がばって抱きしめたところとかほんと少女マンガの世界です。
王妃の制止をきかずに立ち去るところ、アントワネットが
「立ち去る許可を出していません!」
「私を誰だと思ってるの?!」
ってとっさに口にしてしまったの、王妃ーー!て思いました。
恋人になんてことを、とすぐに反省するのがかわいい。けど身に染みて貴族っていうか偉そうなのがデフォルトなのね……。
逃亡事件のときも、「急いでるの。通しなさい、命令よ!」とかつい言っちゃって、自分からバレにいってどうする。といううかつさ。
フェルゼンが危険な情勢のため外国へ連れていこうと国王家族の逃亡の計画・誘導をするんだけど、途中で国王にもういいと同行を断られる場面。
ここ、正妻と愛人のバトルというか、ちょっと国王からフェルゼンへの敵愾心が見えたような?
妻の恋に理解をしめしていた鷹揚な夫だったけど、本心は違った?
いろいろ考えさせられるルイ佐藤さんの表情やついていきたいけれど抗えない立場のフェルゼンとか、離れたくないけど夫に従うしかないアントワネットとか、ドキドキします。
でもさ、
その敵愾心、今じゃないからね!!
今、ほんとにピンチだからー!アホー!
と志村うしろーーー!!みたいな気持ちで見守るしかない。
■アントワネットのとっさの偉そう発言
やっぱりあまり考えずに言っちゃう性格なんでしょうね。
神にも等しい国王の妻なので、万能感がある。だから第一身分の大司教もオルレアン公も最初なめてたんですよね。民衆にいたっては眼中にないし。
オルレアン公のこと、「殺して!」「あいつは蛇よ!」って夫に頼むシーンとか、王妃そんなこと言う?!てびっくりしたけど。
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私は宝塚とテニミュ好きっ子なので、花總まりさんと古川雄大さんで観劇しますよ!(でも田代万里生さんも観たい!!)
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説明シーンって必要だと思うけど、それにしてもつまらない導入。
「教科書か!」て言いたくなった(『レディ・ベス』も最初説明だけど、こっちのほうが退屈に感じますね……なんでだろ)。古川くんの美しさを楽しむ時間になりそうです。
ちょっと歌詞も気になるかなあ……なんか直訳みたいな。
あと終わり方もあまり好きじゃない。
ここは「道徳の授業か!」って思いながら見てしまいます。
過去から学ぶのだ、みたいな。
■マリー・アントワネット(花總まりさん)
宝塚で伝説的な娘役トップスターだった花總まりさん。亡くなる役多いなー、って思いつつ。マリーアントワネット、エリザベート、カルメン、『シークレットガーデン』ヒロインは最初から死んでた。ほかにもよく死んでたような。
ギロチンへ向かい階段をのぼるのも、何回目なんだろうv
堂々とした後ろ姿。
ピンクメイクでとてもかわいらしい!
序盤の、恋に浮かれる世間知らずな王妃、かわいいー好きーー!てなります。
ベルタンのドレスカタログをランバル公爵夫人(この役がポリニャック伯夫人じゃなくランバル公爵夫人な理由は終盤でわかるのですね)ときゃっきゃして見てたり。
フェルゼンの忠告の届かないっぷりのあどけなさ、能天気さ。フェルゼンがっくり。この作品のフェルゼンは終始苦労性イケメンというイメージでした。
しかし愛人を側近にしようとする、ってそのまま聞くとそれも恥知らずなのではと(アントワネットよく敵に「恥知らず!」って怒ってましたね)貴族は当たり前のことなんでしょうか。
二幕にきて、フェルゼンの言葉の意味を理解できたときにはもう遅かった。
悪人でもなんでもない(贅沢さも歴代からみて飛びぬけているわけでもない)のにこんな目にあってしまった、まさに悲劇の王妃。王妃が、なぜこんなにマルグリットから、市民から憎まれるのか、本当にわからないとマルグリットとぶつかるシーン、そうだよねえ……て同情します。
(マンガ『イノサン』では、結婚式に向かう馬車の行列と王妃を市民たちが目の当たりにし、その豪華さなどが印象に強かったことも原因では、みたいに描かれていましたね。普通だったら王族をみることもないんでしょうね)
裁判のシーン、これ史実でも好きなエピソード。
(王妃を貶めるため、息子との近親相姦をでっちあげるジャコバン派の男たちへ立ち向かうシーン。当時の処刑ありきな裁判のやばさが伝わってきますね)
「すべての母親への侮辱だ」と断じたアントワネットに、関心なく法廷で編み物してる女性たちが共感して一緒に怒るのがいい!
髪も切られぼさぼさ、みじめになった姿でフェルゼンに会いたくない、見ないで!と拒絶するところで悲しくなりました。あんなに輝いてた時代との落差。
フェルゼンはずっと小奇麗なままなだけによけい(着ずっぱり…)。本当に女性として辛かったろうな、と。
あほの子のようでいて、革命には徹底抗戦のかまえだったこともちらりと出てきてました。
つくづく、逃亡さえうまくいってれば結果が変わっていた気がします。
■マルグリット・アルノー(ソニンさん)
ポスターの写真と、全体写真、男前すぎる……!
公式のキャストの写真ぜひ見てくださいv かっこいい →公式サイト
路上生活者のリーダー的存在で、盗みをしながら生活。
貴族サイドと対照的な民衆代表。民衆のなかでも悪いほう。
手に入れたパンやマカロンをみんなにあげる、激しい気性だけどいい子。読み書きもできるし賢い。
パン自分の分ちゃんとある?て心配になる勢いでまわりにあげていた。貴族にバカにされつつも食べ物がっつりゲットして走り去ってましたね(ここのベルタン嫌な奴!)。
ジャック・エベールと出会い、王妃を中傷する歌をオルレアン公に売り、共謀して王制打倒に乗り出していく。王妃に似ていることから、首飾り事件では替え玉を務めた。
『1789』の農民ロナンとマリーアントワネットもだけど、貧民マルグリットとマリーアントワネットもそうそう会わなそうvと思っていたらけっこう簡単に会えてた。そういうもの?
オルレアン公といい感じになるのではとちょっと思ったけどそんなことなかった。まさかのフェルゼン!!??
たしかにちょっとフラグ立ててたー!ピンチを颯爽と助けてくれるイケメンに会ったら、そりゃ恋もしますね。納得。
曲がぐわーっと怒ってるものが多くて大変そう。
ソニンさんいつも「貴族め…!」って言ってるイメージだ。
脱いだエプロンを無造作にオルレアン公に渡すのすごいv 強い!
憎い貴族の代表が王妃だったけれど、監視役としてそばにつくことでひとりの人間としてみるようになっていく。それに自身も戸惑っているような表情がかわいかった!
王妃に対してちょいちょいツンデレ!
実は異母姉妹かもしれないという衝撃の展開v(お父さんすごい子沢山なのによそにも……)
そしてこの悲しい物語で超スカッとする結末をくれる。賢いよマルグリット!!
マルグリット、ピンチをチャンスに変える女。
■フェルゼン伯爵(古川雄大さん)
このフェルゼン、仕事している……!
『ベルサイユのばら』的なフェルゼン。いい人フェルゼン。できる子フェルゼン。アントワネット愛し続けるフェルゼン。
やっぱりフェルゼンはこうあって欲しい。理想のフェルゼン伯爵ここにあり。
そして、古川くん。
前にみたのが『モーツァルト!』でしたが、やっぱり彼は貴族・王族だわ……!!
美しい……!目と鼻筋が特に貴族。そして顔も小さい。
白手袋、素敵……
アントワネットにキスしようとしてハッとして手の甲へのキスへ切り替えたところ、彼の立場がよく伝わります。
アントワネットとはそんなにイチャイチャできてないんだけど、がばって抱きしめたところとかほんと少女マンガの世界です。
王妃の制止をきかずに立ち去るところ、アントワネットが
「立ち去る許可を出していません!」
「私を誰だと思ってるの?!」
ってとっさに口にしてしまったの、王妃ーー!て思いました。
恋人になんてことを、とすぐに反省するのがかわいい。けど身に染みて貴族っていうか偉そうなのがデフォルトなのね……。
逃亡事件のときも、「急いでるの。通しなさい、命令よ!」とかつい言っちゃって、自分からバレにいってどうする。といううかつさ。
フェルゼンが危険な情勢のため外国へ連れていこうと国王家族の逃亡の計画・誘導をするんだけど、途中で国王にもういいと同行を断られる場面。
ここ、正妻と愛人のバトルというか、ちょっと国王からフェルゼンへの敵愾心が見えたような?
妻の恋に理解をしめしていた鷹揚な夫だったけど、本心は違った?
いろいろ考えさせられるルイ佐藤さんの表情やついていきたいけれど抗えない立場のフェルゼンとか、離れたくないけど夫に従うしかないアントワネットとか、ドキドキします。
でもさ、
その敵愾心、今じゃないからね!!
今、ほんとにピンチだからー!アホー!
と志村うしろーーー!!みたいな気持ちで見守るしかない。
■アントワネットのとっさの偉そう発言
やっぱりあまり考えずに言っちゃう性格なんでしょうね。
神にも等しい国王の妻なので、万能感がある。だから第一身分の大司教もオルレアン公も最初なめてたんですよね。民衆にいたっては眼中にないし。
オルレアン公のこと、「殺して!」「あいつは蛇よ!」って夫に頼むシーンとか、王妃そんなこと言う?!てびっくりしたけど。
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2018年10月15日
宝塚花組『MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎−』ライビュ感想
花組ライビュ行ってました。
ライビュのおかげで、なかなか入れない千秋楽をリアルタイムにみられるの本当ありがたい。感謝してます。
カメラさんに大きな不満もないけど、マイティがハッチのときズーム変だったりして面白かったです。
もう千秋楽かあ。
そしてご挨拶でみりおさんが「よいお年を」なんて言うし、一年はやすぎ!とびっくりします。
さすがによいお年をははやいけども(でももう年内は花の大劇場公演はないんですもんね)
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お芝居のアドリブは夜叉王が仲間と再会したときの「俺を誰だと思ってる!」のところでみりおさんが花組ポーズしたくらい?
ここの巻き舌すごい好き……チンピラみりおって新しいジャンルすぎる。
ショーはちょこちょこアドリブあって、しかもほぼカメラさんがとらえてくれてましたね。
とくに、若手男役アイドルグループのとき、最後ハグするカレーマイティのふたりをがっつり見られて嬉しかった!なにこの男の友情感……最高!
マイティの青手袋はもうちょっと明るい色のほうが目立ったと思う。
赤に比べると青はちょっと周囲になじんじゃうね。
あとつかさくんお芝居でもバンバンうつってる。つかさくんの時代がくるわこれ……!
ミツバチマイティはジャンプのとき「千秋楽ーー!」
「ありがとー!」ではけてました。
ミツバチマイティ癒される……好き……
マノレテ…
やっぱりかっこいい……マノレテ……
語り手ちなつ美しいし(口跡とスタイル神)死の牛マイティもヒヤリとかっこいいし(美形なのでメタリックメイクも似合う……)悲劇背負ったゆきちゃんも妖艶美女すぎる(髪もスペインぽく毛先巻いてたり細かい。露出が多くても下品じゃないのも好き)。
マノレテがなげた帽子をファンの民衆がキャッチしたりわーわー言ってるシーンまったく映らなくて残念。
あの巨大な薔薇の中に目玉があるの改めて気持ち悪い。
やっぱりマノレテからのあきらTUBE始まるのはやいって!あと3秒待ってくれー。
すみれ色衣装の群舞、曲も素敵だし最初にみたときはこれ退団ショーでされたら泣く……と確信。こういうのみると本当宝塚って素晴らしい世界だよね。と思います。
みりゆきのデュエダン、首ささえるやつなぜ上手からのアングル…
あれは下手か正面からみるやつ!
たそのお花にタンバリンが!
みりおさんがずっとお花もって直立しててかわいかった。たその退団寂しいなあ……ずっと花組にいてくれると思いたかった……
たそに花組ー最高ー!のコールやってもらう、ってなったとき、
「お花持つ? 私お花持ってる?」みたいにカレーがたそのところに行こうとしてどうしよ!みたいにウロウロしててかわいすぎてひゃっ!てなります。
いい子だカレーちゃん……
でもたそのお花は両手で持つタイプではないので花組ポーズ花持ったままでもできるんだね。
たそも、みりおさんにコールを頼まれたのに、やり方の説明を「こうして右手を頭の後ろのほうから回して……そして明日海さんが「花組ーー!」と言ったら……」みたいに言ってみりおさんを驚かせてました。
素でも面白いたたそちゃん……
この場にはいないいつきさんのことも挨拶で触れて「親父様」て呼んでて微笑ましい。専科さん大事です。
親父様ほんと親父様。
みりおさんのご挨拶では(かみかみ!)、四郎にとってのハライソと、自身のハライソについて。
仲間と努力して迎えた千秋楽の光景こそがハライソ……みたいな感じなんだけど、
「少し前に新人公演のご挨拶で聖乃あすかがほぼ同じことを言ってましたが……けっしてまねっこしたわけではないんです」
と。
言いたいこと先に言われちゃったみりおさんv
かわいいなあ……
ここ、聖乃あすかちゃんを抜いてくれよ!!!
見たかったー
これは劇場でみられた方だけですよね。
次は舞浜……チケット売ってからのバージョン違いとかすごい後出しやめてー!どっちも行きたいに決まってるよーーロミジュリエリザをみりゆきでやるってことでしょ!!?
舞浜行くのにディズニー行かないの……初めてだわ……
舞浜のライビュもあるんですね。ありがとう劇団!
メランコリックは現状行けなそうです……チケ取れてないです……やばい……
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