※ネタばれですー
■ルイ16世(佐藤隆紀さん)
穏やかで寛大、家族思いで楽天家。
佐藤ルイ、よかったー!
おなかパーンてしてます。
国王なのに陰キャっていうか、むいてない感じがかわいそうになる。
鍛冶屋になりたいーー!って何回言うんだv
ギロチン試作品囲んできゃっきゃしてるのがかわいいけど、妻がドン引きしてるのに気づいて「あなたはとても繊細なんだね」ととりなす優しさ。
『1789』も同様なシーンがあったけど、このルイのが優しいですね。いい夫。
妻が「オルレアンの策略だ!あいつを殺して!」て息巻くのに、話せばわかるよ(o^―^o)とか言ってて。
革命が迫ってきても、国民に銃は向けない、という意志は曲げず、侮辱も甘んじて受けたり。
いい……ひと……
子供たちにおもちゃを作ってプレゼントするシーン、妻が子供を寝かしつけているときにひとり眼鏡をかけて本を読むシーン。
国王一家の描写が多いのも、終盤の家族の別れを思うと切ないです。ランバル公爵夫人も家族の一員のようにとけこんでる。
迫力の歌声を安寿ミラさんが以前「バズーカ」と評してましたが、ルイ16世は優しい歌が多かったです。どうしてもフェルゼン×マリーの引き立て役みたいになっちゃうけど。
ほっぺ赤いのは嫌ー!
王様が小銭持ってないの、仕方ないよね……
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■レオナール(駒田 一さん) とローズ・ベルタン(彩吹真央さん)
ふたりはレミゼのテナルディエ夫婦のよう。
愛らしいし憎たらしい!!
かつら屋さんとドレス屋さん。本人たちもド派手です。
序盤のファッションショーものすごく楽しかった!!
ほんとにすごいデザインが出たものだよね。頭に船は有名だけど、オペラ座ドレスとかアメリカドレスとかもあったのかな。
おしゃれはある程度で止めないと大変なことになりますよね。
アントワネットにとって美しくあることが武装でもあるというのは、エリザベート皇后でもそんな感じだし、トップレディ大変…
首飾り事件にも知らず関わり、国王夫妻逃亡失敗の原因のひとつでもあって、作品をかき回す存在。
ドイツでもたくましくやっていけそう……
アデュー!と投げキスして去るのが腹立つvv
■ジャック・エベール(坂元健児さん)
えええエベールかあ……
ロベスピエールじゃダメなの?
と最初思ってました。エベール、いいイメージない…………
最初のほうは好き!
あと歌声がさすが……!
ほんと素敵な声と歌声……!
ソニンちゃんに任せてないであなたも歌いなよ!てなります。
貴族を倒せ!王制を倒せ!という革命側はやはりドラマチックだし義もある感じがするんだけど、革命後の悲惨さがね……
王制打倒に燃えてたエベールはかっこよく見えるけど、終盤の裁判でアントワネットを侮辱するシーンとか、変わっちまったな……て悲しくなります。
マルグリットに不正をつきつけられて退場させられるの、スカッとするわー。
実際エベールもギロチンにかけられてるんですよね。
■ランバル公爵夫人(彩乃かなみさん)
ひさしぶりに歌うかなみちゃん見る!楽しみでした!
けど、ランバル公爵夫人かぁ…………(´;ω;`)絶対悲惨なやつだ……
と覚悟して行きました。
アントワネットは贔屓の美女をそばにおくのを好みましたが、特に有名なのがポリニャック伯夫人とランバル公爵夫人。ポリニャック伯夫人は『ベルばら』でも重要人物なので印象強いです。
ランバル公爵夫人はポリニャック伯夫人の前に贔屓にしてた女性で、一時離れた(アントワネットが飽きて離したとか)ものの、王制の危機にまたそばに戻ってきてくれるんです。
ポリニャック伯夫人はもちろん素早く外国へ逃亡。
このふたりの女性の対比、面白いです。
打算がきいて逞しいのも悪ではないですが、やっぱり好感がもてるのは、困ったときに見放さなかったランバル公爵夫人ですよね。
けれど最終的にはランバル公爵夫人は市民に撲殺、有名な、生首に槍をつきたてられ幽閉中のアントワネットに見せつけたといわれています。ありえない………………
革命のあとに起こった9月虐殺では推計10000人以上が犠牲になりました。
本当にフランス革命は犠牲が多いです。だからこそ『スカーレット・ピンパーネル』(フランス革命で殺される貴族をイギリスへ逃がそうとする貴族の物語)とかできるのかな。
役にぴったり、かなみちゃんは穏やかで控えめな婦人です。
早く逃げてと案じるアントワネットに、諭すように「あなたのいるところへついていく」と歌うシーンは感動でした。かなみちゃんの歌声も好きです。大好きな娘役さんでした。マイベストサリーちゃんでもあります(『ミー・アンド・マイガール』)。
普通に部屋を出たのに帰ってこない、ってつらすぎる。
最初、フェルゼンに会いに行くとかするのかと思ってみてました。
■オルレアン公(吉原光夫さん)
敵だけど、かっこいい。
オルレアン公にかっこいいイメージなんてなかったのに……やられた!!てくらいかっこいいーーーー!!
しかも思ったより出番多いし!
黒幕的立場なのに矢面出すぎ!悪事働きすぎ!てびっくりですよ。
アクティブ貴族様。
「王妃が嫌いなんじゃない。自分が国王になるのに邪魔なだけ」というシンプルな動機で国家の権威を落とし革命に誘うまさに蛇。
吉原さんもともとかっこいいけど…ジャン・バルジャンからの大貴族様というギャップすごすぎる。
長身でロングコート(?)、黒髪長髪!!あのゆるくサイドまとめる髪型ほんと好き。
自信と傲慢に満ちた表情と、「この国の支配者 ふさわしいのは 私だ そう私だーーーあー↑↑」のあの独壇場なソロ!
拍手すごかったです!あのカンって音上げるのかっこいい。
幕間オルレアンやばいかっこいい!の話題になりました。
■ロアン大司教(中山 昇さん)
大司教のほかにも民衆やってて、女装してベルサイユ行こうぜのシーン面白かった。
スカート姿でいえーい!てやってる。
■ロベスピエール(青山航士さん)
冷たく厳しい表情。
アントワネット判決のとき親指下げてるのびっくり。どんな裁判vv
あと、「このひと(エベール)はジャーナリストでいろいろ知ってるから証言は正しい」ね。どんな裁判?!
三権分立って大事なんだね。
マルグリットからオルレアンとエベールの策略の証拠を受け取ったあと、握手してたち去る姿がとても姿勢が良くてかっこよかったです。
このかたのロベスピエールは怖い系ですね。
望海風斗さんのロベスピエールをみてロベスピエールいい子!になってたのでちょっと目が覚めた。
■そのた
舞台は盆があって良かった。
暗転のない舞台が好きです。
最初の豪華なカーテンのセットがアントワネットぽい。
スクリーンあり、高低もあり。華やかな演出です。
照明も、プチ・トリアノンののどかな昼間の明るさから、アントワネットがしょぼーんとして暗くなっていく感じとか綺麗でした。
ギロチンが落ちて真っ暗になるのも。
帝劇は音響がダメとよくいわれますが、私の観劇日は気にならなかったです。センター席だったからかも。
■王妃はたくさんお着替えしないと!
様々な衣裳が見られて楽しいです。ブルーのドレスが好き。
髪はもりもりよりおろしてるほうがかわいい。なんでこんなにもりもりが流行ったんだろう。
■例の首飾り。
ケースを開けるとピッカー!とした輝き。
LEDの輝きvv
ちょっと開けるだけで光がもれてるーーー!と楽しかったです。
つねづね思うのだけど、こんなに豪華な首飾りは王妃にしか売れない。売れないと破産だ、って宝石商は嘆くけれど。ばらして売ればいいのでは……?
■フェルゼンのローブ
いろんな公演でいつもこれ着てる。不思議。貴族のおしのびスタイルといえばこんななのかしら。
■曲
簡単に覚えられる曲は少ないけれど、旋律が美しい曲が多かったですね。
アントワネットはドレスが私の武器、の歌。かわいかった!
フェルゼンの「時代が変わる。嵐がくる。私が必要になる」はときめく!!
私にはあなたが必要です。もいいけど、あなたには私が必要です。もどっちもときめくね!
フェルゼン曲は乙女ゲー?!てくらいキュンキュン歌詞でしたね。乙女ゲー知らないけどこういう感じだと思う。
「愛した人はただのあなた 王妃ではない」
とか!TohoChannelでここ田代万里生さんの歌ちょっと聴けます。このPV50回くらいみてるv
DVD!!DVD!!!
DVD出てほしいなあ……
アントワネットとフェルゼンのデュエット曲も良かった。
すれ違いっぷりが萌えたりかわいそうだったりします。
革命派は大勢で歌う壮大さ。激しく扇動的な曲が多かったですが、なんといってもオルレアン公のテーマ!オルレアンコン行きたい。
■カテコ
ソニンさんの登場が「キレてんすか?」てくらいぶっきらぼうで面白いです!つかつか歩いてくるv
でもアントワネットをエスコートするときは優しげで(ソニンさんの手が下)、ソニンマルグリットイケメン。思わぬときめき。
少し階段があるんだけど、あいかわらず花總さんほぼ下見ずにすいすいと。わっかなのに。すごいー。
はけるとき、フェルゼンとアントワネットが腕組んでて、なぜかオルレアンとマルグリットも腕組んできゃっきゃと歩いてました。



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