残念。
泣けるとか聞いてたのですが、いやー。
まあ私は植田景子先生作品全般がもう……て感じなので仕方ないかな(人物に感情移入できない……)。
花組子の魅力だけを受け止めてきました。
キキちゃんの花組最後の作品がこれかぁー、と思うとがっかり。
■きつかった点
・平和は大事!!もちろんです。作品のテーマなんでしょうし。あの絵本もいい作品だと思います。絵もかわいい。
けれどオーガニックやフェアトレード等、作品にくどいほどに出てきて嫌になるレベルだった。オーガニックのティーバッグのお茶さー、とかいちいち言う男やだ。
『ミス・サイゴン』とかではまったく思わないんだけど、押し付け感がある。演出家の思想丸出しというか。
・恋愛パートのやる気のなさ
これがうけるレベルにひどい。
主人公とヒロインのエピソードが薄すぎ。いつの間に恋が始まったこれ?!
この状態からのSNSでのメール攻撃は、みりおさんがストーカーに見える勢いじゃないか……あ、みりおさんは出張してる彼女に一時間ごとにメールする性質だから間違ってないか。
両親サイドも結局ひとめぼれて! 貴族娘にない純粋さ純朴さを愛したから、とか欲しいわー。
両親のシーンは筋が見えるのに長くて睡魔に襲われる……。面白いのパーティーと工場のシーンくらいな気が。
(そしてハンナめっちゃいい子と描かれてますけど、昔からの幼なじみで婚約者のソフィアからしたらたまったもんじゃないですよね。ハンナ的にはそこは問題なかったんですかね) ソフィアの設定かわいそうだよなあ……わざわざ幼なじみとまで……。
・キャラが……薄いです………………
キキちゃんのいい所はルックスしかなさげだよぉ……恋人は緊張してるけど歌がうまいので歌わせます!ハイ音楽!それ歌え!のシーンはこいつ空気読めないな……ていうか守ろうよ……と愕然。
ハンナはキキちゃんのどこに惚れたのさ。
上演時間長いわりにメインの役どころがすごく薄ーくて、役者のかもす魅力によって成立させていた気がします。みりおもキキちゃんもすごく素敵だからとくに理由はなくとも恋するよねー!
■好きだった点
そりゃみりおさん始め花っ子たちのお花屋さん姿!!
なんだよあのエプロン姿ーーー!!
みりおさんは演技も自然派だから、青年役が似合います。
髪型も片側ハネハネでかわいすぎる。
こんなお花屋さん行きたい。
矢車草ブーケ買いたい。
お花屋さんの従業員のほうがしっかり個性ついてましたね。
みんなイキイキしてた。
音くりちゃんはやっぱりうまいなぁー、声も聴きやすくて美しい。仕事に厳しい子だけど、なにひとつ間違ったこと言ってない……のに相手を泣かせてしまったら周囲に「やめろよ!」とか言われちゃうシーンもどかしい!
花の値札間違うとかかなりのミスだと思う。そしてああいうバイトのもめ事シーンは後からきたみりおさんが事情を聞いてフォローに回るべきと思う。あんまり関知してなかったけど。
つかさくんは個人的にとても好き。今回のメイクもかっこいい。
優波 慧さんのスニーカーあげすぎてる底が気になるなあ…小さいのかな?と身長調べたら公称171センチなのにあれ履いてるのか?女子が履くヒールスニーカーみたい。
綺城 ひか理くんがベテラン!!的な位置なのはなんでだったんだ。若手なのにv
でも落ち着いてて上の人感はあるなあ。すでに貫禄を備えている…
お花屋さんのシーンは多くて、わちゃわちゃと基本仲良しなのでとても楽しい!!
ダンスの振りも好き! 花屋さんは重労働~♪
あきらさんがかっこよすぎた点。
みりおと同い年……?なのがまた萌える。
ふたりともオックスフォード大学卒業(だよね?)でおそらく同年なのに童顔と老け顔(すいません)でそうみられない二人みたいな。
親友の歌もとてもよかった! 親友で悪友たまらん。
■クリス・ヨハンソン 明日海 りおさん
デンマークの王子様……でしょうね!!
というルックス!
映像も多いのですが、そちらも素敵でどっちを見たらいいのか!状態。
34歳という実年齢に近い役なんですね。しかし若々しいv ほんとはミアちゃんとはけっこうな年の差カップルなのかな?
眼鏡かけてネットのシーンとか、アーガイルなおっきめセーターとか…ツボをおさえてくる……っっ
ロンドンチャットルーム?みたいな掲示板?にめっちゃ私信飛ばすシーンは、その勢いの恋心はいつの間によ……てなる。
もうちょっとふたりのシーン欲しいよねえ…
出会ったときにブーケあげて、図書館の本また貸ししたら借りパクられそうになったりちょい公園でお茶飲んだエピくらいしか…
妙齢の女性のクリスマスプレゼントにぬいぐるみをチョイスする男。
デンマークに来てくれ!て軽く言うなよ貧乏人だぞ!と思ったらちゃんと航空券を入れてくれていた。さすが!
図書館司書に惚れられているので、変な本を借りられないという業を背負っている。
■ミア・ペルコヴィッチ 仙名 彩世さん
『ポー』のポスターといい……
ゆきちゃん怒れ…………
原作知らないけどああいうポスターになっちゃうような作品なんですかね。みりお&カレーが相棒?的なのかな。最近だと『神々の土地』のポスターがダントツで素敵ですねえv
うららさんがあんなに映ってるというのにゆきちゃんときたら……泣ける。
今回も苦労人。
クロアチアからの移民?かな。娘役トップにあるまじき保護色コーデですけど、歌声のきれいさ、都会におののいているけど不器用で真面目な性格が出ていてかわいらしかったです。目立つ声ですよね。
違法にロンドンで働こうとしてるのに、図書館で本借りるとかどう考えても無理よ……
そこで読もうよ絵本一冊くらい。
危うく借りパクするところでした。
働きたいのに働けない。故郷に帰っても家はない……
地雷で弟を失ったことに罪の意識を感じ、幸せになってはいけないと思っている、とても不幸体質な少女。
もうちょっと出番欲しかったです!(私はみりおさんの花屋で働いたり、かくまったりする展開があるのかと……職探ししてるんだから雇ってあげてぇ!!あの花屋外国人ばっかなのに!)
どんなに困っててもスマホは持ってる現代っ子。
みりおさんとはSNSでつながっているけど、はやくメール交換しないとSNSの名物になっちゃうと思う。
細かいけど、このお店でこれもらった!てネットに書くの良くないよね。そしてHNを人魚姫にしちゃう図々しさvいかす。
終盤、ネットでのやりとりでみりおさんについた虚勢がせつないv
これ買っちゃった!今度ミュージカル行くの!!とか写真バンバンあげたり。
そんな必死の幸せアピを信じてくれないみりおさん……(まあ急に生活レベル上がる理由がないもんねえ)
優しい文章でreally?とか書かれてるの見てうわーーーーーー!!(ノД`)・゜・。てなっちゃいそう。
■アベル・ヨハンソン 芹香 斗亜さん
『ファントム』のキャリエール的な感じ。
で大体通じますね。
貴族の子、に説得力がある、上品さと鷹揚さ。
キキちゃんの長所だと思います。メイクもノーブル。
ハンナとの出会いを「ミーラークーーールーー♪」て歌うのちょっと面白いv
愛人と子供がいる状態で結婚して、嫁に資金援助してもらいながら事業を立て直して。
その間に心から愛するハンナを自分に原因のある死なせかたをさせてしまい。
引き取った子もいつしかすれ違いなつかなくなってた。
わりとハードモードな人生でしたね。
死の間際、一族の墓じゃなくてハンナ(愛人)の眠る隣に埋葬してほしい。という希望を妻に言うっていう。
奥さん……それを叶えてあげるなんてできた人だ…………
ここに埋葬してほしいと願ったけどそうしてもらえなかったというと『エリザベート』に出てくるルドルフ殿下とか。
普通はダメですよね。由緒あるおうちの人なんだから。
けっこう厚顔なお願いですよね。
妻との関係はどんなだったのか……
本妻との子供がいたら、遺産でももめそう。
■ショータイムは衣装はさておき(え……これ新作?これ作っちゃった?Σ(゚д゚lll))、あきらさんセンター!の群舞が見どころ。後ろ姿もかっこいいー!
幸せそうなおでここつんのみりゆきもたまらなくかわいい。あとキックするみたいな振りで、わりと思い切りキックしてるゆきちゃん好き。
■風景や群像たちの雰囲気がとてもよく、カーテンコールのみんなで集まって楽しそうにしてる演出とか好きでした。
舞台の見栄えはすごくいい演出家さんだと思うんだよなあー。
みりおさんのご挨拶は
「花に囲まれていて幸せ。でも客席の華やかさには叶わないかな(笑) このあとの公演も全力でがんばります」
みたいな感じでした。一日2公演大変です……
おささんとまとぶんさんがご観劇だったと思います!
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ラベル:花組