2017年02月09日

映画 『アイアムアヒーロー』感想

※原作ネタばれもあり。




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 原作大好きなので!
どんな感じかと気になっていたんですが、わりと原作まんまで。
すごくすんなりみられました。おもしろかった!。

 映画独自の結末とか、「なんでこうなった」の理由付けとかもあるかと思ったんだけど……。パート2作るのかな?。

■あらすじ
主人公の鈴木英雄は売れない漫画家。不安定なアシスタント暮らしで、恋人とも諍いが多い。
突然、街にゾンビになった人間が現れ無差別に人を襲いだす非常事態に。逃げる途中知り合った女子高生・ひろみを守りながら、英雄は必死に生き延びようとする。

■鈴木英雄=大泉洋さん
大泉洋さん、大泉洋にしか見えないだろうなあと思ってたら、すごく英雄だった。
どんどんマンガに似て見えてくる。
銃を撃つときにほっぺをむにって押し付けるところとか、そっくりすぎて楽しい!。

序盤のだめだめぷりと、非日常になってからの活躍の対比がよかった。
編集者のやる気のない対応とか、見ててせつなくなるよ……。
なんか言われる!てわくわくして待ってたら、英雄の名前忘れて思い出そうとしてただけとか。あの編集腹立つ!。

ほかの漫画家さんたちが片桐仁さん・マキタスポーツさんという素晴らしいキャスティング!。片桐仁さんのエキセントリックな感じいいわー。

 英雄も原作ほど妄想癖がキモくないし恋人美人だしで、そんな人生切羽詰まって見えないですけどね。

ただアパートのぼろさはやばい……半同棲みたいな感じで彼女のとこに住んでたんだろうけど、女の子が住む環境じゃないよー。ドアの新聞受け開くと外から室内見えるとか怖すぎだ。
その作りだからこそ、この作品一番の見どころ、てっこちゃんゾンビ誕生シーンがあるわけだけど。初めて単行本でここみたとき、驚いて本取り落とした記憶がある……一巻最高すぎる。
ホラーって、アイデアはもちろんだけど、絵のうまさも大事だよね……絵すごい精巧うますぎる……。
 映画もてっこちゃんのキモい動きは力入ってた!。

■てっこ=片瀬那奈さん
 あれ?映画だとてっこが英雄を守るために歯を自分で抜いたって説明してないような……
見てわかる?あれ。
てっこは英雄を噛んだけど、歯で食いやぶらなかったから英雄は感染しなかったんだよね?。映画だけだとわかりにくい気もする。
ここすごい感動ポイントだよね……てっこちゃん……。ドアにがりがりやって歯ぼろぼろ落ちてくシーンは怖いけどね。てっこクレイジーだな!てなる。

 大泉さんの、機嫌をうかがうような甘えるような、「てっこぉ?どぉした~?」の言い方好き……

 てっこちゃんも映画のがまともというか、浮気疑惑もないし笑、ちょっとヒステリックだけど、まあいろいろたまってるものがあるんだろう。
ケンカして別れの危機?!てときに、銃の許可証だけ返して~、銃刀法違反になっちゃうから~はないわ。キレるわな。

片瀬那奈さんのメガネ姿新鮮!。

■早狩比呂美=有村架純さん
 ひろみちゃん!。
 なんといっても原作は蒼井優ちゃんなイメージですけど。

 こう、無垢な感じとか、こっちがきまり悪くなるほど大きな瞳で凝視してくる感じとか、ひろみちゃんて感じ。かわいい。

 ひろみちゃんみたいに赤ちゃんにぱくっとやられるとか、伊浦みたいにいつ噛まれたかわからない…(噛まれてないけど粘膜?とかについて感染したのかな?)…てくらいのきっかけがいいよね……どうせゾンビになるなら……てっこちゃんも急に暴れた子供に噛まれた?とかだった気がする。アウトレット組みんな怖い目に遭いすぎだもん。口裂かれるとか!。

 ひろみちゃん君……噛まれてたんだ……と発覚してからの、ゾンビになってく様子はくるぞくるぞくるぞ……ってわかっててもやっぱりバーン!!できゃーっ!!てなる。そしてこの感覚が怖大好きだ!!。

 思ったより戦ってくれなかった。英雄期待してたのにv。基本寝てます。

 ゾンビとのハーフって感じのオッドアイになりました。ひろみちゃんどうなるんだろう……。彼女がこんなにかわいくて若いのになぜか厭世的なところとかも説明がないので気になる……もっとはつらつと生きなよ、て言いたくなる。

■ネットとデマ?
 少し落ち着いて、とりあえず2ちゃんみる英雄とひろみちゃん。
ゾンビがゾキュン(ZQN)て呼ばれてること、高所なら大丈夫らしいという話題により、富士山を目指すことに。
結局高所大丈夫はデマだったんだよね?。
でもそんなの聞いたら私も山を目指してしまいそうだ……。都市部にいたら人多すぎでまずいし。欧州みたいに自宅に地下シェルター必要だやっぱり。

■アウトレット
 行っちゃダメだよ!……なアウトレット。
映画もアウトレット戦がメインとなってます。

 感染していない人たちが集まり、安全地帯を作って暮らしているアウトレット屋上。下はZQNわらわら。
100人くらいいたのかな?もっとかな。
人々の生活が垣間見えるのが面白い。
トイレが男女で分かれてたり、ペットボトルを再利用して使っていたり。アウトレットから物資を補給しているのでぜいたく品が多かったり←アウトレットってたいていのものあるもんね…。ロレックス洗面器にたくさんつっこんであるのすごい。

女性が家事、男性が戦いを主に受け持つ役割分担で、女子供の立場が弱い。そして男連中は不仲。ぴりぴりしています。
ここで、銃を持って現れる英雄たちはもてなされる。新しい秩序の世界。

やってることは籠城戦だから、助けがくるのが前提なんだけど、日本中がみんなそれどころじゃないので助けは来ない……この煮詰まり感……
原作は日本どころか世界にも感染広まってたけど……これどう収集つけるんだろう笑。

■藪(やぶ)=長澤まさみさん
 アウトレット編から登場するヒロイン。
こんな荒々しいまさみちゃんがみられるとは。かわいい。ひろみちゃんもだけど、サバイバルなのでやぶもメイク薄いですね。

 こうやってみるとやぶって漫画ぽいキャラなんだな…て思いました。社会人でこのしゃべりかたな女性って二次元感ある……タバコ吸うとことかも悪ぶっててかわいく見えてしまう……。

 ひろみちゃんを背負ってはしごおりるシーンは見るからにしんどそうでした。
手斧みたいなの武器で雄々しく戦ってた。
車のカギをずっと隠し持ってたしたたかさが好きなんだけど、そのエピソードは削られてて残念。

■伊浦=吉沢悠さん
 イメージぴったりだーーー!
インテリ感、冷静感、信用ならない感……ぴったり!。
そしてオーバーオール似合わない感……v なんでかたくなにオーバーオールなの……。戦いに行くのに半袖なの……。

 吉沢さん悪役でよくみるなあ。

■サンゴ=岡田義徳さん
 最後だけいいやつv。
最初のイメージは最悪…………リンチするとき、わざわざ顔を上げさせてから蹴り入れるってひどすぎるんだよ!見てて痛すぎるあのシーン!。
英雄の鼻と歯が無事でよかった。

 いきって銃撃つけどことごとく当たらないので、彼のおかげでああ英雄って上手なんだってわかる。もうちょっと当たるだろ?!て見ててなっちゃうけど。

■走り高跳び選手
 独特の雰囲気でアウトレット編ゾキュンのボス格な彼。

 そういえばこのこまだ上にいるのかなー?と思ってたら最後にボテッと落ちてきたv。
みんな痛覚がないから動きが無造作。
元々の肉体が優れてるとゾンビになっても強い……!。

■食糧庫ミッション~アウトレット脱出
 R15かな?
それらしい、殺戮シーンが連続してきます。
ヘッドショット連発……英雄さんすごい。ここまでやっちゃうと地上波放送はないのかも。バイオハザードが放送できるから大丈夫かな。
見応えある戦闘シーンでした!。弾切れになりそうで見ててドキドキします。

■エンディング
 えええ。
俺たちの戦いは続く!エンドなのはまあ……そうだけど……
それにしても、今後の展望ないままのエンドにびっくり。生きてアウトレット出るだけで必死でしたからね。
これからどうするんだろう?てなります。
とりあえずまた高所行くのかな?。ひろみちゃん病院に連れてくのが先か。

 こういう状況になってくると、生き延びてるほうがつらいというか、はやめにゾンビなっちゃったほうが楽な気がしてきます。

 この感染症はなんなのか、どうしたら治るのか、ひろみちゃんはどうしてほかのZQNと違うのか、いろいろ謎のまま終わります。ので消化不良はあるんだけど、けっこう好きな作品でした!。原作読み返したくなってきた。





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posted by イナ at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする