『シン・ゴジラ』観に行ったら予告で『怒り』やってた…もう一回行きたいな。いいかげん映画館の会員になったほうがいいなあ。と毎回思う。
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沖縄編。
広瀬すずちゃんが無人島で出会った男・森山未來さんとの交流、憧れ。すずちゃんに想いを寄せる男子高校生の3人のつかの間の日々。
沖縄の海、空、景色がとてもきれい!男子高校生の家の民宿?もとても沖縄ぽい!。
その美しさと裏腹に基地問題、治安の悪さが描かれていて……ていうかだいぶ那覇ネガキャン。那覇恐ろしいところ!て描写ですけど…。襲われている女の子がいてもカーテン引いて去ってっちゃった近所の家のひととか……。
■男子高校生、だれ?!!て話に上映後なって。
わかんない!新人?! なまりがすごい自然!
調べたら佐久本宝くんという子で、現地オーディションで選ばれたそうな。
日焼けしてたし←運動部がっつりやってる男子くらい、しゃべりかたがらしかったので納得。
この子、森山さんのいる小島へすずちゃんを送るアッシー(古い…送り迎えしてくれる男の子)的な子かと思ったら、ものすごく重要な役で!!
むしろ沖縄編の前半すずちゃん、後半彼が主役という感じ。
■小宮山泉=広瀬すずさん
自分でオーディション受けることを希望したそうですね。
アイドル俳優みたいなイメージだったので意外。大きな役だけど、悲惨な目にあっちゃうしな…。
二次元みたい!かわいい!
CM以外で初めてちゃんと見たんですが、すごくかわいい!
肌が白くて沖縄ぽくないなーと思ったら、母と一緒に移ってきた子なんですね。
同性の友達いなくてタツヤくんとしかつるんでないのがちょっと心配。
過疎地?でもないような。
男関係でよくトラブルを起こす母に、複雑な思いを抱いている女子高生。
母としては好きだけど、こういう女のひとにはなりたくない。
タツヤくんは誠実そうだし、ちょっと好感いだいてるし、彼の好意にも気づいてる感じ。
ふたりでお出かけした小さい島(デート先がボート乗って島へ…て素敵すぎる!!)でひとりぶらついているときにひとりの男と出会うところから、お話がはじまります。
■田中信吾=森山未來さん
バックパッカー。沖縄のどこかの小さな無人島で寝泊まりしている謎の男。
浜辺でお昼寝のタツヤくんと自分しかいないはずの空間で声をかけられ驚くすずちゃん。男に見下ろされ会話をするシーンは、あれすずちゃん今ピンチなのか?てちょっとどきどきします。
この状況は怖い!
でもいいひとであちこち旅してるんだと説明されます。ここにいることは、できれば誰にも言わないで、とお願いされ、少ししてからこくりと大きくうなずくすずちゃん。かわいい。
それからタツヤくんにも秘密で島に連れてきてもらい、男と交流。
バックパックかつがせてもらったり、楽しそう。男は田中といい、田中さん、泉ちゃん、と呼び合う関係に。
■那覇デート
タツヤくんのデートへの誘い方がものすごくかわいらしい。
タツヤ「今度、本島に映画みにいこうと思ってて……」
泉「いいね。なにみるの」
タツヤ「それはまだ決めてないんだけど……」
みる映画は決めてないっていうのが、映画じゃなくてデートに連れてきたいっていうのがみえみえで。甘酸っぱい!。
■那覇になぜか田中さんもいる(なんでだろう。お金稼ごうと思ってたのかな?)
那覇は彼らの住む島とは別世界。
米兵の姿も多い。
そういえば泉とタツヤくんの会話でも、戦闘機が近くを過ぎて声が聞こえなかったりというシーンがあった。いやがおうにもものすごく身近なんですね……。
タツヤくんのお父さんは基地反対の運動を熱心にしているし。
田中さん、泉ちゃん、タツヤくんで食事したり、とても楽しかった那覇デートだけど、酔っぱらったタツヤくんは泉を置いてふらふらいなくなってしまい、それを追ううち、泉はひとり飲み屋街の裏道みたいな危険ゾーンに迷い込んでしまう。
(もともと繁華街で食事してたぽい)
おろおろしている女の子に、どうしたの?大丈夫かい?と声をかける親切な米兵さんもいるんだけど、怖くて逃げてしまう。←このひとたちなら大丈夫だったのに!!
そして夜の公園近くで数人の米兵に連れ込まれ、強姦されてしまう。
怖くてかわいそうすぎて見ていられない……
おびえながらも必死に抵抗したり声をあげたりするんだけど、感づいたっぽい民家のひとは関わり合いになりたくないみたいにカーテンひいて背を向けてしまう(まじか……)。
やがて誰かの警察を呼ぶ大声に、男たちは逃げていく。ちゃんと英語でポリース!!て叫んでた。
近くにいて気づいていたが助けられなかったタツヤ、同じく近くにいた田中(え……いたの?助けてよ……と愕然)、ふたりは共通の秘密と罪悪感を抱えることに。
■泉とタツヤくん、その後どうなるんだろう……
タツヤ見るだけで思い出してしまうものはあるだろうし、きっとうまくいかないよね……
タツヤがちゃんと守らないからさあ!!。
母親にぴったりくっついて丸くなって眠る泉と、心配そうに見守る母親のシーンはせつない。泉の足には擦過傷もあり、なにかあったのは歴然。
母娘の様子をもっと見たかった。
■田中さん
タツヤくんの民宿で働くようになった田中さん。
彼は人当たりがよく、世慣れていて、すぐに場になじみ、人気者に。
民宿のおかみさん(タツヤ母)が、指名手配犯に顔が似てるな……?とテレビみて気づくけど、ないない、て首を振って苦笑するところとか、親しげに軽口きいたりとか。
沖縄編、田中さん編は那覇に行くまではとても平穏で、つらい映画の中で癒しの場面となってました。
ひとめでみんなに好かれてしまう田中さんは、髪形もコミカルで優しく包容力があり、綾野くんや松ケンのような翳がなかったように見える。
なにかの秘密や、過去を抱えている様子もなく。
まったりと漂流しているひと。
那覇で、襲われる泉を助けなかったこと、民宿のお客さんの荷物を乱暴に扱って蹴りだしたこと。
あ あれ……?てなってきます。
タツヤに「お前の味方にはなれる」と真摯に誓ったところとかも、あれ……?←このシーンちょっと消化できない……
なんだろう……仮面がはがれてきた不気味さがすごい……
荷物投げ事件を目撃したタツヤがなんでそんなことするんだ、って問いただすと、手が痛くてとか言い訳して。
仕事しなくなって、職場を好き放題破壊して逃げ出して、あらわになる狂気がものすごい。顔がもう。怖いよー。
遠慮のない破壊っぷりもすごい。
魚の入った水槽はひどい!魚が!。
ああいうのNG出せないし大変そうって思うw。
本棚も倒してた。こういうとこって漫画とかたくさん置いてあるよね。
異常行動。
彼こそ、顔を変え一年間逃亡している殺人犯・山神一也だった。
■山神一也=森山未來さん
八王子の夫婦を惨殺した犯人。
被害者の妻が差し出したグラスに指紋を残していた(んだと思う)ため割り出された。
夫婦と面識はなく、たまたま、暑くて夫妻の玄関前にうずくまっていた犯人に妻からやさしく差し出された麦茶。
その「憐れまれた」行動によって、彼の殺意が芽生えたという分析がされますが、田中さん本人が口にしたんじゃないので謎ですけども。
刑事たちが山神のアパートを捜査するシーン、気持ち悪かった!
汚くて、Gが! 堂々と! 堂々と住んでいらっしゃる……!! 部屋主逃亡してますからね……。
きったない部屋。洗面所には髪がたくさんこびりついている。逃亡の際切ったんだね。
東京編の綾野くんもセルフカットしててまぎらわしいw。あんなオシャレヘアーなのにセルフカットなのか……。
そして思ったことをそのへんのものに書くメモ魔。
被害者宅に血で大きく書かれた「怒り」も犯人の思いだったようです。
あまりにメモたくさんあって読みきれないけど、おばあさんへの悪口とかあった気がする。
■民宿で大暴れした山神に会いに行くタツヤ。ひとりで、彼の潜伏していた小島に……。
やめてーー!てなりながら見る。案の定、あっさり見つかって逃げられにくそうなとこに誘導されちゃってる……。
一見穏やかなままで、でも怖い山神。
ハサミで顔切ってたのは、また顔変えたかったのか……?
顔から血を流してハサミ持ってる男が微笑んでコーヒー飲む?とか聞いてくるの怖いよ!。
聞いてきたのに、、ああ今はないんだったとか言ってるし……。
(泉ちゃんに以前コーヒーいれてあげたとき。インスタントコーヒーとクリープもあって、ブラック飲めない田中さんかわいいとか思ってました)
そして、メモ大好きな山上はねぐらにしていた廃墟の壁にメッセージ書いてました。
『米兵に知ってる女が犯られてるの見た
女気絶 ウケる』
田中さんはひとを欺くのが上手で、ひとの思考を読んだり望んでいることがわかったり……そういう特技があるんだそうです。
子供たちに好かれるのも、とても簡単なことだったんですね。
激昂したタツヤくんによってドッグファイトののち山神は殺害。
タツヤ、がんばった…………タツヤまで殺されちゃいそうで心配だった。
ハサミで必死にその言葉を削って消そうとするタツヤくん……。
■山神の発見、殺害のニュースが世間を騒がす中、ひとりボートを操って島を訪ねるすずちゃん。
運転はなんかタツヤくんの見様見真似なのかな。そんな難しくなさそう(止めるのが大変そう)。
警察とかいなくてまた無人ぽいんだけど、すずちゃんもその言葉を見てしまう。消そうとした跡も。
いろいろ爆発しちゃうすずちゃん。受け止められないよねこんなの……。
後味最悪な沖縄編でした。
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■映画は、綾野くん松ケン森山さん三人ともあやしくて、でも三人とも犯人じゃないといいと観客が思えるように撮りたかったみたいに監督がおっしゃってたそうで、まさにそういう作品でした。三人とそれぞれにかかわり、好意を持ったりして、平和も幸せもあったりして。田中さんもほんと……せめて沖縄ではおとなしくしててほしかったよ……。
高校生二人にこんな傷つけてなんなの……。
タツヤくんは未成年だし、そんな罪にはならないのかな。
とりあえずまず原作読みます!。
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2016年09月16日
2016年09月10日
※ネタばれあり 映画 『怒り』 感想 その2(千葉編)
千葉編は、父と娘の微妙な関係と、自分の部下であり娘が好きな男を信じていいのか?よく考えたらこの男の素性はわからないのに……というこちらも重いテーマで進んでいきます。
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■槙洋平=渡辺謙さん
千葉の漁師という設定なんだけど……あの風格!!ただものではないです。
冒頭、風俗街にいて沈んだ顔。家出してソープ嬢(…と思う)になった娘が見つかり、迎えに来ていたのでした。
女の子紹介のボードみたいのに下着姿でポーズとった娘の写真みちゃった心境とか……お父さんつらい。
しかも客の無茶で身体壊される寸前とか……もう。この写真のあおいちゃんかわいかったけどね!。
ぼろぼろの娘に何も言えず、地元に戻ってできた娘の彼氏のこともなにも言えず……
男親にとって奔放な娘って扱いが難しそうで。決して不仲ではないんだけど、理解をこえた存在という感じ。
帰りの電車でイヤホンかたっぽ貸して曲聴かせようとする娘にきょどっちゃったり(東方神起て言ってたかな)、待ち合わせ時間になってるのに今から髪乾かそうとする娘に呆れるシーンとか、お父さんだー。
うちの娘はふつうと違う。だから、娘を好きになってくれる男が普通の男であるはずがない。
という悲しい諦めが父の根底にある。あんなに幸せそうに見えるのに、それが続くように見えないんだろうなあ。
家がものすごくリアル!。段ボールおいてあったりとか、経年劣化ぶりが。
渡辺謙さんなのに冴えないポロシャツ着て、姿勢悪くて、くたびれた感が新鮮でした。
■槙愛子=宮崎あおいさん
すごかった!。やっぱり彼女はすごい俳優なんだなと思った。邦画に出まくりでまた宮崎さんかー、って思っちゃうこともあったけど(すみません)この役は彼女でこそですね。彼女でなかったら、あの慟哭シーンの感動は全然違うものになってたと思う。
そもそもなんで家出してたんだろうか?。
風俗でひどい目にあってまで家出してたかったのはどうしてだろう?。
それは作中出てきませんが、狭くてすぐに噂のまわる閉塞した田舎であったり。同い年くらいで口うるさくて正義感あって「ふつう」に結婚して子供産んで生活してる従姉妹であったり。
なんか、いろいろ居心地の悪さがあるのかなあと。なじめなくて浮いている感じ、すごく出てた…………愛子友達いなそうなの伝わってくるもん……浮いてるもん……髪に花つけてるし茶髪プリンだし。
ほぼすっぴんに見える。眉毛ないよー。眉毛の存在は大事だな!!。
大人なのにあどけないし、花つけてるのにすっぴんだし、異性への距離の取り方おかしいし、なんかアンバランスなんだよね。
ノーブラっぽく見える着こなしにドキッとしますv。
薄くみえるそばかすや目じりのしわとか、女優さんのそんなとこ見ちゃっていいのかなっていうときめきもある。なんか。
登場時に「おとうちゃん」っ言った時点で私の中でいい子確定ですが。
ていうかお父ちゃんて! 現代の千葉県なのに!。
お父ちゃんて読んでる子いたら全力で振り向くわ!!。
■田代哲也= 松山ケンイチさん
渡辺謙さんのところでバイトとして働く青年。寡黙だけどよく働いて、正社員にならないか、と声をかけるとバイトでいいと言う。
父にお弁当を届けにきた愛子と接近し、つきあうように。
ここ、お弁当のからあげをつまんで「あげる!」って松ケンのコンビニ弁当の上にぽいと置く……好きになっちゃうよね……。
あっけらかんと「田代くんのお弁当もつくってあげる!」だもん……100パー好かれてると思うわ!。
私が松ケンだったらとっさに断っちゃうと思うけど(そして後で後悔)、「(作ってもらって)いいの?」って返し、すごい!。そんなことされる付き合いじゃないのに!。
それからふたつお弁当持ってやってくるとことか、田代くんの好物を連続で入れちゃうとか、いろいろとかわいいエピソード!。
田代くんには秘密が多いけど、ロールキャベツ好きなのはほんとなんだろうし、彼はどうしてもつかなきゃいけないところだけ、こっそりと嘘をついているって後になるとわかる。
デート行くとことか、愛子華やいでてものすごくかわいい。
ちゃんと松ケンも愛子のこと好きみたいだし……幸せな蜜月。
けれど、ふたりが同棲することになった辺りから、ふらっとやってきたバイトだし、一体何者なんだろう?という疑念が湧く父。
調べると、職歴の詐称、偽名の使用…………あやしいあやしい。
テレビでは八王子殺人犯捜索スペシャルやってるし、似てるーーー!。
疑うの無理ない……。
地元で浮いてる娘と、よそから来た男のカップルは、どうなるのか……見ててハラハラ。
私は松ケンも疑っていた笑。あの深くフードかぶったレインコート姿とか怪しいから!。
■明日香=池脇千鶴さん
池脇千鶴ちゃんがお母さんの役やるようになったのかーしみじみ。
すごくいそうな子なの。委員長気質というか、黙ってられない!あたしが言うからね!みたいな。
愛子の家出とかしてきたことも苦々しく思ってるし(登場時の愛子責める顔すごかった)、おじさん(渡辺謙)が黙っててもあたし許さない!がすごく伝わる。なにも言い返せない愛子。優等生と劣等生、レールに乗れたひとと乗り損なったひと、という構図……。
決して嫌な子じゃなくて、愛子も幸せになれるって思ってる。渡辺謙を諫めもする。
ちょっとしか出ないけど、いい役だ。
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■愛子にだけ松ケンが告げた過去。
親が借りた借金取りから追われてて逃げていると。なら身元を偽っていても、殺人犯ではない……。
けれど指名手配犯に似ていて、父も従姉妹もそれを心配していて、否定したけど手配書を見に出向いてしまう愛子。
そして彼女はそれを彼に問いただし、彼は帰ってこなくなり、ついに警察に通報してしまう。
それを父に告白したシーンとか、父が松ケンのこと疑ってるって切り出したときの剣幕とか、いろいろみどころ。
■そういえばちゃんと警察も出てくるんです。
そんな捜査してないけど。テレビみてばっか……。
ピエール瀧さんと、部下の三浦貴さんの刑事たちが八王子の殺人事件の現場捜査をするところから話は始まります。
無残に殺された夫妻。犯人のブーツ。凶器。被害者の血を使ってドアに大きく書かれた「怒」の文字。
被害者宅の異常な状態と、特定された犯人の自宅のサイコっぷり(後述)。
髪の毛がびっしりついたシンクとふつうにいるGがほんとにきもいよー。
Gドアップで現れるので注意です! モザイクかけてくれよー。
通報を受けた刑事たちは現れ、松ケンの指紋を調べる。
結果を待つ父娘の息の詰まった空気がものすごい。
■千葉編
松ケンは犯人ではありませんでした。(人狼ゲーム風)
彼の秘密は、ていうか言ったじゃん! 借金取りから逃げてるんだって!。
指紋は犯人のものと一致せず、別の男のものと判明。田代くんの本名ですね。
指紋は取られてるの?てちょっと思ったけど……なんかしらの前科はあるのかしら。
違う、ってわかったときの宮崎あおいさん、すごかった。
安堵とか後悔とか悲しみとかいろいろな感情でうわーーーーーーー!!てなったひとを見た。という感じ。
松ケンとふたりで住んでいたアパートの一室でただ泣く愛子を必死に抱きとめる父。
ふたりの部屋はそのままで、彼の服とか、変なキャラものの時計とか、全部今まで通りで、でも松ケンはいない。信じ切れずに、彼を失ってしまった。
こうして終わっちゃうのかこの恋人も……悲しい。
■愛子や父に迷惑をかけたくないと去っていった松ケンとコンタクト取れて、帰ってこいって説得するシーン。
電話がつながり、好きだよ、今度は守るよ、という愛子と、戻ってこい、今まで頑張ったな、ひとりで戦わなくていいから、という父。
いろいろと問題はあるけど、この三人はうまくいくんだ、って思えるエンドでした。
千葉編は余韻がいいなー。唯一のハッピーエンドだし!。
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■槙洋平=渡辺謙さん
千葉の漁師という設定なんだけど……あの風格!!ただものではないです。
冒頭、風俗街にいて沈んだ顔。家出してソープ嬢(…と思う)になった娘が見つかり、迎えに来ていたのでした。
女の子紹介のボードみたいのに下着姿でポーズとった娘の写真みちゃった心境とか……お父さんつらい。
しかも客の無茶で身体壊される寸前とか……もう。この写真のあおいちゃんかわいかったけどね!。
ぼろぼろの娘に何も言えず、地元に戻ってできた娘の彼氏のこともなにも言えず……
男親にとって奔放な娘って扱いが難しそうで。決して不仲ではないんだけど、理解をこえた存在という感じ。
帰りの電車でイヤホンかたっぽ貸して曲聴かせようとする娘にきょどっちゃったり(東方神起て言ってたかな)、待ち合わせ時間になってるのに今から髪乾かそうとする娘に呆れるシーンとか、お父さんだー。
うちの娘はふつうと違う。だから、娘を好きになってくれる男が普通の男であるはずがない。
という悲しい諦めが父の根底にある。あんなに幸せそうに見えるのに、それが続くように見えないんだろうなあ。
家がものすごくリアル!。段ボールおいてあったりとか、経年劣化ぶりが。
渡辺謙さんなのに冴えないポロシャツ着て、姿勢悪くて、くたびれた感が新鮮でした。
■槙愛子=宮崎あおいさん
すごかった!。やっぱり彼女はすごい俳優なんだなと思った。邦画に出まくりでまた宮崎さんかー、って思っちゃうこともあったけど(すみません)この役は彼女でこそですね。彼女でなかったら、あの慟哭シーンの感動は全然違うものになってたと思う。
そもそもなんで家出してたんだろうか?。
風俗でひどい目にあってまで家出してたかったのはどうしてだろう?。
それは作中出てきませんが、狭くてすぐに噂のまわる閉塞した田舎であったり。同い年くらいで口うるさくて正義感あって「ふつう」に結婚して子供産んで生活してる従姉妹であったり。
なんか、いろいろ居心地の悪さがあるのかなあと。なじめなくて浮いている感じ、すごく出てた…………愛子友達いなそうなの伝わってくるもん……浮いてるもん……髪に花つけてるし茶髪プリンだし。
ほぼすっぴんに見える。眉毛ないよー。眉毛の存在は大事だな!!。
大人なのにあどけないし、花つけてるのにすっぴんだし、異性への距離の取り方おかしいし、なんかアンバランスなんだよね。
ノーブラっぽく見える着こなしにドキッとしますv。
薄くみえるそばかすや目じりのしわとか、女優さんのそんなとこ見ちゃっていいのかなっていうときめきもある。なんか。
登場時に「おとうちゃん」っ言った時点で私の中でいい子確定ですが。
ていうかお父ちゃんて! 現代の千葉県なのに!。
お父ちゃんて読んでる子いたら全力で振り向くわ!!。
■田代哲也= 松山ケンイチさん
渡辺謙さんのところでバイトとして働く青年。寡黙だけどよく働いて、正社員にならないか、と声をかけるとバイトでいいと言う。
父にお弁当を届けにきた愛子と接近し、つきあうように。
ここ、お弁当のからあげをつまんで「あげる!」って松ケンのコンビニ弁当の上にぽいと置く……好きになっちゃうよね……。
あっけらかんと「田代くんのお弁当もつくってあげる!」だもん……100パー好かれてると思うわ!。
私が松ケンだったらとっさに断っちゃうと思うけど(そして後で後悔)、「(作ってもらって)いいの?」って返し、すごい!。そんなことされる付き合いじゃないのに!。
それからふたつお弁当持ってやってくるとことか、田代くんの好物を連続で入れちゃうとか、いろいろとかわいいエピソード!。
田代くんには秘密が多いけど、ロールキャベツ好きなのはほんとなんだろうし、彼はどうしてもつかなきゃいけないところだけ、こっそりと嘘をついているって後になるとわかる。
デート行くとことか、愛子華やいでてものすごくかわいい。
ちゃんと松ケンも愛子のこと好きみたいだし……幸せな蜜月。
けれど、ふたりが同棲することになった辺りから、ふらっとやってきたバイトだし、一体何者なんだろう?という疑念が湧く父。
調べると、職歴の詐称、偽名の使用…………あやしいあやしい。
テレビでは八王子殺人犯捜索スペシャルやってるし、似てるーーー!。
疑うの無理ない……。
地元で浮いてる娘と、よそから来た男のカップルは、どうなるのか……見ててハラハラ。
私は松ケンも疑っていた笑。あの深くフードかぶったレインコート姿とか怪しいから!。
■明日香=池脇千鶴さん
池脇千鶴ちゃんがお母さんの役やるようになったのかーしみじみ。
すごくいそうな子なの。委員長気質というか、黙ってられない!あたしが言うからね!みたいな。
愛子の家出とかしてきたことも苦々しく思ってるし(登場時の愛子責める顔すごかった)、おじさん(渡辺謙)が黙っててもあたし許さない!がすごく伝わる。なにも言い返せない愛子。優等生と劣等生、レールに乗れたひとと乗り損なったひと、という構図……。
決して嫌な子じゃなくて、愛子も幸せになれるって思ってる。渡辺謙を諫めもする。
ちょっとしか出ないけど、いい役だ。
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■愛子にだけ松ケンが告げた過去。
親が借りた借金取りから追われてて逃げていると。なら身元を偽っていても、殺人犯ではない……。
けれど指名手配犯に似ていて、父も従姉妹もそれを心配していて、否定したけど手配書を見に出向いてしまう愛子。
そして彼女はそれを彼に問いただし、彼は帰ってこなくなり、ついに警察に通報してしまう。
それを父に告白したシーンとか、父が松ケンのこと疑ってるって切り出したときの剣幕とか、いろいろみどころ。
■そういえばちゃんと警察も出てくるんです。
そんな捜査してないけど。テレビみてばっか……。
ピエール瀧さんと、部下の三浦貴さんの刑事たちが八王子の殺人事件の現場捜査をするところから話は始まります。
無残に殺された夫妻。犯人のブーツ。凶器。被害者の血を使ってドアに大きく書かれた「怒」の文字。
被害者宅の異常な状態と、特定された犯人の自宅のサイコっぷり(後述)。
髪の毛がびっしりついたシンクとふつうにいるGがほんとにきもいよー。
Gドアップで現れるので注意です! モザイクかけてくれよー。
通報を受けた刑事たちは現れ、松ケンの指紋を調べる。
結果を待つ父娘の息の詰まった空気がものすごい。
■千葉編
松ケンは犯人ではありませんでした。(人狼ゲーム風)
彼の秘密は、ていうか言ったじゃん! 借金取りから逃げてるんだって!。
指紋は犯人のものと一致せず、別の男のものと判明。田代くんの本名ですね。
指紋は取られてるの?てちょっと思ったけど……なんかしらの前科はあるのかしら。
違う、ってわかったときの宮崎あおいさん、すごかった。
安堵とか後悔とか悲しみとかいろいろな感情でうわーーーーーーー!!てなったひとを見た。という感じ。
松ケンとふたりで住んでいたアパートの一室でただ泣く愛子を必死に抱きとめる父。
ふたりの部屋はそのままで、彼の服とか、変なキャラものの時計とか、全部今まで通りで、でも松ケンはいない。信じ切れずに、彼を失ってしまった。
こうして終わっちゃうのかこの恋人も……悲しい。
■愛子や父に迷惑をかけたくないと去っていった松ケンとコンタクト取れて、帰ってこいって説得するシーン。
電話がつながり、好きだよ、今度は守るよ、という愛子と、戻ってこい、今まで頑張ったな、ひとりで戦わなくていいから、という父。
いろいろと問題はあるけど、この三人はうまくいくんだ、って思えるエンドでした。
千葉編は余韻がいいなー。唯一のハッピーエンドだし!。
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2016年09月09日
※ネタばれあり ※腐の要素あり注意 映画 『怒り』 感想 その1(東京編)
『怒り』何が意外って、泣けるお話だったこと。お客さんもけっこう泣いてました。うー感動ーっていう涙じゃなく、やりきれないよ……どうしてなんだようおー!ていう涙だけど。
「怒り」より「悲しみ」が強く残った映画でした。
好きな人が身元不明の男だったら、彼をどこまで信じられるか?。というテーマなんですよね。難しい……。
~あらすじ~
1年前に八王子に住む夫婦が惨殺される事件があり、その犯人は依然逃亡中。
東京・千葉・沖縄、それぞれに住むひとびとに謎の男との出会いがあり、身元もわからず得体のしれない男たちはその犯人に顔が似ている。
彼は本当に犯人なのか? 3人のうち誰が犯人なのか?
的な、人間模様に犯人あてのミステリ要素もあり。
このミスリーディングがとても秀逸!!。
初見で当てられるひとは少ないのでは……?。
ていうか私も見事に騙された。彼だけはないわwて思ってた。沖縄パート癒されゾーンだわーて思ってた。
愛子と田代くん以外役名あまり覚えられなかったので(このふたりよく名前呼ばれてますね)、すみません役者名です。
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■藤田優馬=妻夫木聡さん
都内に住むゲイのサラリーマン。ホスピスにいる母をよく見舞う優しい顔と、男たちと遊んだりはしゃいだりしてる顔(パ…パーリーピーポー……)と、なかなかの二面性が気になる。仕事もできそうな雰囲気(収入多そう)。
恋人には基本オラオラだったりもするし、ふいに優しかったりもするし弱音吐いたりプロポーズしたり……もう!!。萌えがおさえきれない……っ。
妻夫木くんのスーツ姿とかほんとに大好物ですから! 痩せすぎじゃないし、いい肉感と思います! ちょいなで肩もかわいいね。ほんと好きな体形。
なんとなく綾野×妻夫木かなーと思ってたので完全に逆でびっくりしました。どっちもいいと思います!。
綾野くんが両手に荷物持って、片手でお弁当が袋からずれないように難儀しているのを、重いほうさっと奪って「弁当の位置好きなだけ直せよw」みたいにからかったり。お母さんのお墓の話で、(葉山て言ってたかな? ロケーションが気に入ったという綾野くんに)「お前も入る?」て、えなにそれプロポーズ??とか。
原作にもあるんですかこれ??男性の描くBL素晴らしいですね!。このプロポーズは、そのあとすぐ冗談にしてちゃかしちゃうんだけど、冗談でもいいよ、みたいな綾野くんに、俺も冗談じゃなくてほんとでもいいけど!とか否定されなくて実はうれしい男心がかわいい……。
綾野くんは少ないセリフで確実に男心を持ってくんだよねー。妻夫木くんけっこう扱いにくい男なのにね。
ふと思い出したけど『黄金を抱いて翔べ』でも妻夫木くんイケメンといっちゃいっちゃしてたなあ……あれもいい作品でした。
出会い系?ていうか乱○部屋?みたいなところでほぼ強○して知り合って(ゴ○の袋口で噛み開けるとこかっこよかったです)、住むとこないっていうからマンションに連れ込んで、でなんとなく同棲して……という流れで、だけど綾野くんのこと何も知らなくて。でも好きで。
自分のいないときも部屋にいてもいい、死を前にした母に会わせてもいい、って彼に許すことが増えてきて。気づいたらうわなんかすごい特別。
っていう、このカップルがなあ……
綾野くんお母さんとも仲良くしてくれてるし。妻夫木くんいなくてもお母さんとこ行ってるって相当だよね。
描写はないですが、お母さんはふたりのこと勘付いてたんじゃないかなと思います。男友達にケータイの世話とかしないよねふつう。
「こいつ今時ケータイ持ってないんだぜ?」って言いながら自分の前使ってたケータイ使用できるようにして譲るって……←の言い方だと完全に料金もってる。
お母さんが亡くなるシーンでは、母の遺体と息子の対面のシーンは映らなくて、その部屋の前に立ってる綾野くんだけが画面にいて、妻夫木くんの嗚咽やセリフが音だけで表現されるの素敵な演出でした。綾野くんはあまり表情に出さないんだけど、部屋を背にして立ったままそれを聞いてた彼もつらかったろうな。
果物触った手で冷蔵庫触らないでくださいー、なふたりの生活のルールとか、予定つめつめの妻夫木くんが、出かけないで彼とまったり過ごす幸せに気づく週末とか、後のこと思うと全部悲しい!。
■大西直人=綾野剛さん
もうこの人が怪しくって!。なにか抱えてるのがわかるし、暗いしv、気持ちいわないし、妻夫木さんに秘密を持ってるし!!。
この映画って、綾野・松ケン・森山くんというキーパーソンと関わる人の目線で進むので、3人の心情がわかんないんです。
本当謎。そもそもなんで出会いのときあんなとこにいたのか……いろいろヤケになってたのかな?。
モンタージュが彼に似ていたり、妻夫木くんのまわりで空き巣被害が続いたり、綾野くんが何者なのか……。
謎の女性と会っていたことを隠されて口論となり、そして失踪。
連絡も通じず、気になる妻夫木くんは八王子殺人事件をググったりしてしまい、疑念も晴れないところに警察から突然の電話。
妻夫木くんは綾野くんのこと知りません!!知りません!!て通し、彼の私物を処分。これ、私は彼を守る(証拠を消し逃亡をほう助)と思ったけど、終盤妻夫木くん彼を突き放してしまったみたいに言ってるから、保身だったのかな……。
ふたつあったものすべて、箸も歯ブラシもいろいろゴミに突っ込んで、でも彼のよく着てたカーデガンを持って、なんか捨てられなくて床にほうり投げるシーンとか、保身だけでもないような。
彼こそ犯人かと私も妻夫木くんも思ってましたが……むしろその結末だったほうが救いがあった気がします。
せつないよ……すれ違いものが大好物の私もこのせつなさはきつい……救いが欲しい……!!
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■東京編
綾野くんは犯人ではありませんでした。(人狼ゲーム風)
彼の秘密は、病気。
そういえばだるいとか風邪かなとか妻夫木くんに言ってたね……。妻夫木くんのお母さんの具合を気にしていたのも、会いたがったのも、あんなに仲良くなってたのも、自分もそうだからなのか……。
外科でどうにかなるものでなく、短い命を恋人には言わず、でも幸せに生きていた彼が、本当に妻夫木くんのことを誇りに思っていて、好きだったと知って……
失踪じゃなくて、浮気じゃなくて、バイなんじゃなくて、裏切ってたんじゃなくて、ただいつもの公園に行ってそのまま倒れて亡くなってしまってたという。
警察からの電話は遺体の引き取りのことだったのを殺人犯と思っていた妻夫木くんは拒絶。おそらく、無縁仏として(施設育ちで身寄りなし)葬られたんでしょう。ケータイから辿りついたのかな。
妻夫木くんの!!お墓に!!入りたかったのに……
一緒にじゃなくても、となりにいたいって言ってたのに………
すべてを、同じ施設で育った仲間である高畑充希ちゃんから聞いて知ってしまった妻夫木くんの、あのどうにもならないラストシーン辛すぎる……。そしてカフェや道であんななってるのにほかのエキストラのお客ら無関心すぎる。
好きなひとを最後に疑ってしまった妻夫木くんには、あまりにもつらい報い……
ここで東京パート終わりだもんな……母と綾野くんを失って、あのラストシーン……←ものすごかった……。今回役者さんたちの表現がすごくて、泣きの演技がものすごかった。
公園でいつも妻夫木くんの帰りを待ってたんだよね……。けなげなんだよ……。
せつない東京編でした。
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「怒り」より「悲しみ」が強く残った映画でした。
好きな人が身元不明の男だったら、彼をどこまで信じられるか?。というテーマなんですよね。難しい……。
~あらすじ~
1年前に八王子に住む夫婦が惨殺される事件があり、その犯人は依然逃亡中。
東京・千葉・沖縄、それぞれに住むひとびとに謎の男との出会いがあり、身元もわからず得体のしれない男たちはその犯人に顔が似ている。
彼は本当に犯人なのか? 3人のうち誰が犯人なのか?
的な、人間模様に犯人あてのミステリ要素もあり。
このミスリーディングがとても秀逸!!。
初見で当てられるひとは少ないのでは……?。
ていうか私も見事に騙された。彼だけはないわwて思ってた。沖縄パート癒されゾーンだわーて思ってた。
愛子と田代くん以外役名あまり覚えられなかったので(このふたりよく名前呼ばれてますね)、すみません役者名です。
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■藤田優馬=妻夫木聡さん
都内に住むゲイのサラリーマン。ホスピスにいる母をよく見舞う優しい顔と、男たちと遊んだりはしゃいだりしてる顔(パ…パーリーピーポー……)と、なかなかの二面性が気になる。仕事もできそうな雰囲気(収入多そう)。
恋人には基本オラオラだったりもするし、ふいに優しかったりもするし弱音吐いたりプロポーズしたり……もう!!。萌えがおさえきれない……っ。
妻夫木くんのスーツ姿とかほんとに大好物ですから! 痩せすぎじゃないし、いい肉感と思います! ちょいなで肩もかわいいね。ほんと好きな体形。
なんとなく綾野×妻夫木かなーと思ってたので完全に逆でびっくりしました。どっちもいいと思います!。
綾野くんが両手に荷物持って、片手でお弁当が袋からずれないように難儀しているのを、重いほうさっと奪って「弁当の位置好きなだけ直せよw」みたいにからかったり。お母さんのお墓の話で、(葉山て言ってたかな? ロケーションが気に入ったという綾野くんに)「お前も入る?」て、えなにそれプロポーズ??とか。
原作にもあるんですかこれ??男性の描くBL素晴らしいですね!。このプロポーズは、そのあとすぐ冗談にしてちゃかしちゃうんだけど、冗談でもいいよ、みたいな綾野くんに、俺も冗談じゃなくてほんとでもいいけど!とか否定されなくて実はうれしい男心がかわいい……。
綾野くんは少ないセリフで確実に男心を持ってくんだよねー。妻夫木くんけっこう扱いにくい男なのにね。
ふと思い出したけど『黄金を抱いて翔べ』でも妻夫木くんイケメンといっちゃいっちゃしてたなあ……あれもいい作品でした。
出会い系?ていうか乱○部屋?みたいなところでほぼ強○して知り合って(ゴ○の袋口で噛み開けるとこかっこよかったです)、住むとこないっていうからマンションに連れ込んで、でなんとなく同棲して……という流れで、だけど綾野くんのこと何も知らなくて。でも好きで。
自分のいないときも部屋にいてもいい、死を前にした母に会わせてもいい、って彼に許すことが増えてきて。気づいたらうわなんかすごい特別。
っていう、このカップルがなあ……
綾野くんお母さんとも仲良くしてくれてるし。妻夫木くんいなくてもお母さんとこ行ってるって相当だよね。
描写はないですが、お母さんはふたりのこと勘付いてたんじゃないかなと思います。男友達にケータイの世話とかしないよねふつう。
「こいつ今時ケータイ持ってないんだぜ?」って言いながら自分の前使ってたケータイ使用できるようにして譲るって……←の言い方だと完全に料金もってる。
お母さんが亡くなるシーンでは、母の遺体と息子の対面のシーンは映らなくて、その部屋の前に立ってる綾野くんだけが画面にいて、妻夫木くんの嗚咽やセリフが音だけで表現されるの素敵な演出でした。綾野くんはあまり表情に出さないんだけど、部屋を背にして立ったままそれを聞いてた彼もつらかったろうな。
果物触った手で冷蔵庫触らないでくださいー、なふたりの生活のルールとか、予定つめつめの妻夫木くんが、出かけないで彼とまったり過ごす幸せに気づく週末とか、後のこと思うと全部悲しい!。
■大西直人=綾野剛さん
もうこの人が怪しくって!。なにか抱えてるのがわかるし、暗いしv、気持ちいわないし、妻夫木さんに秘密を持ってるし!!。
この映画って、綾野・松ケン・森山くんというキーパーソンと関わる人の目線で進むので、3人の心情がわかんないんです。
本当謎。そもそもなんで出会いのときあんなとこにいたのか……いろいろヤケになってたのかな?。
モンタージュが彼に似ていたり、妻夫木くんのまわりで空き巣被害が続いたり、綾野くんが何者なのか……。
謎の女性と会っていたことを隠されて口論となり、そして失踪。
連絡も通じず、気になる妻夫木くんは八王子殺人事件をググったりしてしまい、疑念も晴れないところに警察から突然の電話。
妻夫木くんは綾野くんのこと知りません!!知りません!!て通し、彼の私物を処分。これ、私は彼を守る(証拠を消し逃亡をほう助)と思ったけど、終盤妻夫木くん彼を突き放してしまったみたいに言ってるから、保身だったのかな……。
ふたつあったものすべて、箸も歯ブラシもいろいろゴミに突っ込んで、でも彼のよく着てたカーデガンを持って、なんか捨てられなくて床にほうり投げるシーンとか、保身だけでもないような。
彼こそ犯人かと私も妻夫木くんも思ってましたが……むしろその結末だったほうが救いがあった気がします。
せつないよ……すれ違いものが大好物の私もこのせつなさはきつい……救いが欲しい……!!
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■東京編
綾野くんは犯人ではありませんでした。(人狼ゲーム風)
彼の秘密は、病気。
そういえばだるいとか風邪かなとか妻夫木くんに言ってたね……。妻夫木くんのお母さんの具合を気にしていたのも、会いたがったのも、あんなに仲良くなってたのも、自分もそうだからなのか……。
外科でどうにかなるものでなく、短い命を恋人には言わず、でも幸せに生きていた彼が、本当に妻夫木くんのことを誇りに思っていて、好きだったと知って……
失踪じゃなくて、浮気じゃなくて、バイなんじゃなくて、裏切ってたんじゃなくて、ただいつもの公園に行ってそのまま倒れて亡くなってしまってたという。
警察からの電話は遺体の引き取りのことだったのを殺人犯と思っていた妻夫木くんは拒絶。おそらく、無縁仏として(施設育ちで身寄りなし)葬られたんでしょう。ケータイから辿りついたのかな。
妻夫木くんの!!お墓に!!入りたかったのに……
一緒にじゃなくても、となりにいたいって言ってたのに………
すべてを、同じ施設で育った仲間である高畑充希ちゃんから聞いて知ってしまった妻夫木くんの、あのどうにもならないラストシーン辛すぎる……。そしてカフェや道であんななってるのにほかのエキストラのお客ら無関心すぎる。
好きなひとを最後に疑ってしまった妻夫木くんには、あまりにもつらい報い……
ここで東京パート終わりだもんな……母と綾野くんを失って、あのラストシーン……←ものすごかった……。今回役者さんたちの表現がすごくて、泣きの演技がものすごかった。
公園でいつも妻夫木くんの帰りを待ってたんだよね……。けなげなんだよ……。
せつない東京編でした。
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