■いまさらですが感想。
見たりなかった!。見たりなかったです!!。
宝塚月組の『1789』もすごく好きで、東宝『1789』もすごく楽しみでした!。なのに2回しか行けなかったっていうね。再演してほしい。ブルーレイ出してほしい!!。
CD化決定もおめでたいんですけども……『1789』って目で楽しむ部分が多いしなあ。歌は正直微妙なキャストもけっこういるしな……。でも買っちゃうと思う。たぶん。
もともと私は加藤和樹さんファンなので……!!。跡部ファンなので……!!。彼が帝劇主演!!!という喜ばしい事態すぎて!! しかも革命家とフェルゼンがテニミュっ子って小池先生イケメン好きだな!ていう。テニミュっ子が卒業して活躍してるのみるのほんと嬉しい。
■宝塚版との違いとか、フランス版との違いとか、見ながらいろいろ考えてしまったりもしたけど、どのバージョンも好きという結論。好きな曲が東宝版はカットされてる気がするのでそこは残念だけど。
そういえば今回生オケじゃないけど、チケ代には反映されないんだね……。ミュージカルがチケ高いのって、生オケだからだと思ってた!。
曲が曲だから、生オケでなくていいタイプの演目ということなのかな。生オケはカーテンコールとかであったかみがあって好きなんだけど。
■あらすじ
貧しい農民の青年・ロナンと、王妃マリー・アントワネットに仕えるロナンの恋人オランプを軸にした激動のフランス革命の物語。
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ロナンは、宝塚トップの龍真咲さんが、バスティーユのあたりで死んでる人、みたいに言ってたのが印象強い。歴史に名前の残っていない民衆のひとり。革命で亡くなったひとり。群像劇なんだけど、体制に不満を持つ貧乏青年が主人公なんです。ロベスピエールとかダントンとかデムーランとか、名のある革命家たちの同志ていうポジションなんですよね。なんかおもしろい。
■ダブルキャストのうち、神田沙也加ちゃんだけ見られず残念。
とにかくアントワネットが両方見たくて!。
■ロナン(Wキャスト): 小池徹平さん
『デスノート』のL好きでした。今回はもっと血の通った役だけど、なかなかに世をひねた感じのグレた青年でよかったです。
革命家たちが大きくて彼が小柄なので、並びがあれなんだけど、そこは革命家たち裕福だからいいもの食べてるんでしょうね!。
声がピンとして目立ってました。
■ロナン(Wキャスト): 加藤和樹 さん
『レディ・べス』では主人公の相手役で、今回は堂々の主役です(『タイタニック』も主役ですね)。おめでとうおめでとう。
彼はキャラ的にはロナンより革命家のほうのイメージかな(あっちの衣装豪華でいいよねー)。
もう渡辺・古川くんたちとからんでるだけで楽しい。そして感慨深い……いまもこうして活躍して共演してるってすごいなー。
高音がやっぱりきつそうだったりでしたが、怒鳴り方とかしゃべり方が好き。
■オランプ(Wキャスト): 夢咲ねねさん
名前変えるとか変えないとかどうなんだろう?本名に戻すってことですよね。やっぱり夢咲は恥ずかしいからだろうか……
ジェンヌは辞めたあとどうすんだ!すぎる名前のひと多い……蘭寿とむさんとか、こっちは慣れてるけど知らないひとが聞いたらとむとは!てなるんじゃないか。
オランプはキーも低くて合ってた感じ。よかったよかった。
ポスターとか、深刻な作品なのにアヒル口なのがほんとねねちゃんな!。
オランプのセリフ、「とんでもございません」連発が気になるな……。きちんとしたところにお勤めしてる設定なので、正しい言葉遣いがいいと思った。とんでもございませんは今は大丈夫とも聞くけどいろんな年代のかたが見るからねえ。
■マリー・アントワネット(Wキャスト): 花總まりさん
見た順番がかなめさん→花さんだったんだけど。うわー!て思っちゃったよね。
まあ女優としてのキャリアとか当たり前なんだけど、それ以前にやっぱり、「みんなの思うマリー・アントワネット」とは、ていうと花さんなんだと思う。享楽的で好きなひとにはにこにこで嫌いにひとにはツンツンで、少女らしさがあって愛らしい。恋にも体当たり。うーんかわいい。
『1789』のマリーというと登場シーンがド派手で、そのシーンのきゃっきゃ感も素晴らしかった。で後半のシリアスさとの対比も。魅力的な王妃様でした。
■マリー・アントワネット(Wキャスト): 凰稀かなめさん
花さんと比べて思ったのが、かなめさんてやっぱり陰だな!ていう。持ち味が。
私はかなめさんの宝塚時代演じた役で一番好きなのがモンテ・クリスト伯なんですが、あんなに華やかな容姿なのに復讐の鬼がハマる。なんか暗いんです。花さんだって根明なひとではないですが、かなめさんマリーは陰があります。なので登場シーンとかはっちゃけさがちょっとものたりないのと、フェルゼンに私のこと愛していないんだわ!て悲しむシーンが重いww暗いww。あそこは女の子が癇癪起こしちゃうみたいなシーンと思うので、かなめさんの雰囲気フェルゼン恨んでるーー!て感じで面白かったです。
長身で美人で、舞台でとても映えますね。豪華な衣装もお似合い。
■ロベスピエール: 古川雄大さん
独特のノーブル感。なんかヨーロッパものにぴったり。
ロベが衣装もかっこよくてね……なにそのアシメなコート!!おしゃれか!。
革命家たちのなかでは一番有名なロベスピエールですが、その後がアレなことで有名なのかなやっぱ。『スカーレット・ピンパーネル』などでは敵役だし(もう石丸さんのスカピンチケ取り始まってるもんね……ミュオタは一年休みがない……)。
古川くんはナチュラルに偉そうな感じとか(ロナンと一番わかりあえてない)、革命に燃えてるんだけどどこか冷たい雰囲気とか、すごいロベっぽさがあってよかったと思います。
2幕のロベ見せ場の歌の、カンって音上げるところも色っぽくて素敵。
ロベスピエールは史実でもイケメンで女子人気高かったと言われてるので(諸説あり)イケメンがやって正解ですね!。
■ダントン: 上原理生さん
革命家&ロナンで歌うとなんだろうなんか声質とか声量とかが……。すごいなあー。ものすごい際立ちっぷり……ダントンこんな目立ってどうしようw。
ダントンいいやつで押し出し強くてぴったりでしたねー。
革命家俳優!てアフタートークで言われてたけどほんと革命家俳優!。ついていきたいもんなアンジョルラス上原くん……。
■デムーラン: 渡辺大輔さん
デムーランってひとことで「いいやつ」「真面目なやつ」で終わっちゃうというか革命家のなかでは影が薄いんですが、ほんと渡辺くんは誠実さとか生真面目さがよく出てて。濃い上原ダントン、ちょっと二面性のある古川ロベスピエールと、いいバランスでした。
婚約者ともいつも睦まじいし、ロナンのことも心配してるし、いい人なんですよね。
史実でもロベスピエールの専制を止めようとして殺されてしまうんですが、「婚約したんだ!(^▽^)/」とか言ってるシーンで、うわーふたりともこの後殺されちゃうんだなあとか思うとせつない!。
■ソレーヌ: ソニン さん
まんま!。
こういう役ばっかきちゃうけど似合うもんね……
ソレーヌはオランプよりパンチもあって曲もいいし、いい役。夜に生きる娼婦の歌はまわりの娼婦たちのダンスもかっこよかった!。
加藤さんに「パン屋襲撃」ていわれてたけど、パン屋襲撃シーンにはびっくり。米騒動みたいなこと?。いやいやパン屋だって頑張ってるのに……。
『エリザベート』もミルクがなくて民衆がきれるシーンあるけど、ミルク屋を襲撃はしていない。
あれ、最後に「私たち立場は同じ、仲直りね」みたいにしめられてるけど、パン屋とばっちりだからね?!もっと反省しようよソレーヌ。
それにしても、パリに来て数か月なのに暴動のリーダーやったりロナンも民衆集めたりしてるし、この兄妹のカリスマすごい!。
■アルトワ: 吉野圭吾さん
奇抜なメイク、変な人感出てました。
変な人だよねえ。
なんでそんなにオランプちゃんが好きなのかの説明がないんですが、身分は低いけどかわいいから俺のにしたい!て感情なんでしょうか。
宝塚では媚薬、こっちでは催眠術で彼女を落とそうとします。どっちも卑怯なのがさすがです!。それでこそアルトワ様!。
歌のひとじゃないのは承知だけど、意外にも歌えてなくてびっくりした。
■ラマール: 坂元健児さん
坂元さんのラマール歌うますぎ。
ラマール何者なんだよ、てなるよ。三部会とか見せ場もあるし。
坂元さん、『ルドルフ』や『モンテ・クリスト伯』みたいなガンガン歌う役でもっと見たいなあ!。
秘密警察は場を和ますかわいこちゃん達でした。
■フェルゼン: 広瀬友祐さん
かなめマリーもかなりの身長(173)なので、183センチの広瀬くん。素敵な長身カップルだったよ……。
大きいってだけで舞台で有利ですもんね。フェルゼンはマントふぁっさーな少女漫画みたいなカッコしてるけど、跪くシーンとか、かっこよかったー。
フェルゼンって少ない登場シーンでも、かっこいいなーそりゃ好きになっちゃうなーって思わせなきゃいけないと思うんだけど、説得力あったよ。
ロナンと戦うシーンもあるんだけど、農民のロナンといい勝負ってほんとに強いのかフェルゼン?。
■シャルロット
子供の声って際立つ。小生意気でたくましく生きる女の子のシャルロット、名前わかんなくて申し訳ないけどすごく良かった!。ひとり加藤清史郎くんに似てる子いたよね。
シャルロットお役立ちだし、位置的に言うと『レ・ミゼラブル』のガブローシュみたいな。
終盤出てこないけど地下道に隠れてるのかな。
■ペイロール: 岡 幸二郎 さん
ペイロールさんってロナンにとって親の仇で、王政を守る人物で、革命家にとっては一番の敵。その貫禄たっぷり。
岡さんといえば『ミス・サイゴン』のジョンさんが私のイメージなんだけど……いやー良かった!!
ペイロールさんまじかっこよかった…………!!!
恫喝する歌とか何度でも聞きたいーーーー!あやっぱりCD買わないとだな……。
革命のシーンではロベスピエールを足蹴にしてるのもポイントです。
岡ペイロールはほんと圧倒的!。ピンパーネルのショーヴランとかも見てみたいーーー!。
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■舞台装置はぱかっと開く大掛かりな段?みたいのがあって、それを要塞の扉に例えたりとか面白い使い方でした。
あれ高いよね。高所苦手にはきつい。
衣装は着ずっぱりな分豪華。時代にはそんな忠実じゃなさそうだけど、見た目のかっこよさ的にむしろそっちのが!。白ちくわじゃ嫌だもん……。
■宝塚と比べると人が少ないので、兵士が映像だったり、三部会も縮小版でちょっとさみしい。三部会は宝塚の貴族・僧侶・民衆すべてずらっと並ぶのが好きだったので、紙芝居かよ!て最初思ってしまった。あれやるには人足りないよねー。
■誓いの葉っぱ
渡辺デムーランが取ろうとしてうまく取れなくて、あわててもう一回むしり取ったのがすごくかわいすぎた。取れない葉っぱもあるんだろうか?。
■ルイ16世とネッケルのシーンとかやっぱりもどかしい……。いろいろもうちょっとうまく回れば、こんなに血は流れなかったのかなあとか。
ルイ16世しゃべり方が鷹揚でおっとりしてて王様ぽかった。フェルゼンとのことで王妃に気を遣うとかどんだけいい人なの。「いいのかい?一番会いたかったひとだろう?」みたいなセリフあって、みんな知ってて許してる優しさが……。
■来月宝塚の『1789』も放送されるので、はやくHDDに保存して好きな時にみまくりたい!!
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