2016年05月17日

※ネタばれあり 宝塚感想 月組  『激情』 『Apasionado(アパショナード)!!III』   (市川市文化会館 2016/4/10)

■市川文化会館は駅から15分くらい歩くのですが、女性が列をなしているので道はわかりやすいv。
トイレ事情やっぱり悪いなあ(でも昔より改善されたらしい)。男子トイレをつぶしてるんだけど誘導がなくて結局男子トイレ個室開いてたりしてた。
気になる各劇場トイレ。

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■『激情』、ナマでみるの初めてでした。
ずん花バージョンを映像で見てた程度で、でもずん花が素晴らしくて『激情』いつか見たいと思ってた。
今回たまちゃぴで激情。そしてアパショナード。アパショも3まできたか……。シトラスとアパショは組の伝統芸みたいでいい。

たまきちに濃さ激しさを身につけさせる修行なのか……?というくらい、ラテンな組み合わせです。
全国に宝塚を布教するという役目をもったツアーにお色気演目な気もしますけど……(良い作品ですけどもテーマがね)。全ツってなに持ってくのがいいんだろう……宝塚らしく華やかで、大掛かりな舞台装置なくても上演できて、人数少なくても大丈夫で……ていろいろ条件あるね。やっぱり『うたかたの恋』最強か?。『メランコリック・ジゴロ』もいいと思う。私は初めてみた宝塚でショーがとにかく衝撃的だったので、やっぱり二本立てがいいな。

■『激情』のストーリーはひとつ前の『舞音』とかぶりますね……ちゃぴ続けてこういう役ですが(わかばちゃんもカブってるねえ)。
カルメンがちゃぴに合ってるかはともかく、クオリティ高いし健闘してるイメージ。ちゃぴが出てくるとトップ娘役!!という感じがすごくする。貫禄……。でもかわいらしい。

■ドン・ホセ =珠城 りょうさん
 やっぱり黒髪チリパーマか……
そしてあのやたら色の明るい軍服か……
あの軍服の青明るすぎる!ほんとにあんな鮮やかな色なの??。手袋黄色だし。スペイン派手か。派手なのか。

 ずんこさんもたまきちも長身だから、あのハンパ丈なブーツでもかっこよく見えるよ……。そして軍人です!ということに説得力のある体形……すばらしいよたまきち。がっしり!!。骨太感いいです。ほんと男役として恵まれてる……(女性としてももちろんお綺麗ですが)

 ホセが真面目な青年から恋に身を焦がし連続殺人犯になっていくわけですが、そういえばもともと傷害は起こしてたんだね。あれ原因なんなんだろう。

 青年が激しい恋をして、でも彼女が自分のものにならなくて、憔悴するたまきち、かっこよかったー!。
ちゃぴとの関係としても似合ってましたね。

 やっぱり歌とか、濃さとか、いろいろ不足も感じなくはないんだけど……歌なんか平坦だよね?。
でもど真ん中のたまきちにはなんか感動します。どうか男役として完成するまで宝塚にいてほしい……。

 ホセのチリパーマはあまり好みじゃないんだけど、このおかげでアパショではムリにオールバックにしてちょっとクセがのこっててっていういい髪型になってるんですよ!!!あれイケメーン。


■カルメン =愛希 れいかさん
 実質主役はやっぱりカルメンだなー、と。そしていいカルメンだった!!すごいよちゃぴ。
みりおんもちゃぴも、ほんとはふうちゃんだって、もっと見てたい。95期娘役はトップにならなかった子も含め豊作ですよね。男役もすごいけど。こんなに路線を量産する期って10年に一度とかかな。おささんの期もすごいよね。

 フラメンコも見事でした!。
惚れ惚れ。
あの長いスカートの裾をまわすのとか、見た目以上に力使うんだろうなあ。
スタイルいいし、堂々としててかっこいい。
目がきらっきらしてかわいかった。

 ちゃぴは娘役としてはでかすぎですが、ダンスやショーシーンではほんと目立つし派手やかで、それには小柄では出せないものもあるのだろうと思います。
相手役のたまきちもありちゃんもかちゃも大きいしね。

 永遠の反抗期。
カルメン、みんなに反抗期。


■プロスペル・メリメ/ガルシア =凪七 瑠海さん
 いろんな思いはあるのでしょうが……と見てるほうが思って心配しちゃうわけですが。舞台ではちゃぴと同じく、たまきちをすごく支え引っ張って盛り上げてくれてたなーと。独特の鷹揚さ、上品さがありますよね。ガルシアもかちゃーー?!まゆぽんのが似合うよー、と最初思ってたけど、ガルシアもなかなかにワイルド。まあメリメのがかちゃっぽいけど。

 たまきちの体当たりで袖まで飛んでっちゃいそうな華奢さだけどね!!。

 アパショの女装祭りでもひとりふつうにお綺麗なんだもんな……
最後に出てくるのにオチじゃないっていうかオチはまゆぽんっていうかww。


 カルメンの夫・ガルシアはほぼ伏線なく突然現れるので、みてるほうも「夫がいただとーーー?!」と驚く。ホセも驚く。で殺しちゃう。
殺しちゃうホセにみてるほうも驚く。「お前そんな簡単にーーー?!」
ホセに感情移入できなくなる。怒涛の展開……。


■レメンダート =宇月 颯さん
『舞音』かっこよかったーーーー。今回は明るくレメンダート。
ダンス素敵でした。アパショでも大活躍。私ついとしさん見てキャッとなってしまう病。

としさん昔の花組感あるよね?。

■ミカエラ =早乙女 わかばさん
 田舎娘に見えない美しさと華やかさ……。
わかばちゃんは綺麗さが役の幅を狭めてるなーただただ綺麗なんだもんな……。うらやましいけど!!。
というわけでお姫様にしか見えないんだけど、一途にホセを思い、彼の母にも尽くし、ひたすら心の美しいお嬢様。
この子じゃダメってたまきちお前……てなります。

 ホセとの別れのシーンでも恨み言言わないでさあ……なんとなくこういう女性像って昔の日本的な感じしますけど。スペイン女子はこの仕打ちに黙ってなさそうだ……。


■エスカミリオ =暁 千星さん
 順調に?ぶっちぎりの抜擢中なありちゃん。
今回は三番手。出番は少ないがやけにかっこいいエスカミリオ役。
私エスカミリオってやっぱりわたるくんの印象が強いので、若い!少年!弱そう!て思っちゃいました。だってスペイン1の闘牛士だよー。
こうなると若き天才的な位置づけのわけですね。新星のごとくデビューしあっという間にのぼりつめたと。
わたるくんはずっとトップに君臨してる闘牛士って感じで。エスカミリオのイメージがだいぶ変わるな……。

 たまきち牛がかわいくて(ちょっと面白い)そっちばっか見ちゃいましたがマント芸はかっこよかったです。
エスカミリオは歌難しいしがんばってたと思います……(←1789の新公映像だと上手そうだと思ったんだけど今回いまいち)。歌はいいとしてセリフの滑舌もうちょいがんばって。


■ダンカイレ =輝月 ゆうまさん
 個人的に好きなまゆぽん。
歌いいしセリフ声いいしたまきちもとしさんも束ねてしまうあの空気……ただものじゃない。95期だというのに!。
大事な役を任されているとは思うんだけど……もっとまゆぽんに光を!お願いします劇団……月プロデューサー…………。
なんかもったいないんだよなー。まゆぽん宙か花とかにちょうだいよ!。

■ジプシー(作中はこの表記)
 ジプシー女子はなんであんなにワイルドな座り方なんだ……ヤンキー女子みたい。あとやっぱりタロットは絶対なのね。
昔タロット占いをする女の子が事件を解決する小説を読んでたんだけどまた見たいなあ……私のタロット知識はそれとジョジョの奇妙な冒険だわ。

 彼らの差別される生活も描かれてるんだけど、スリした財布を兄貴分にぜんぶ渡さないで自分用にくすねちゃう女の子の場面がしたたかで好き。ジプシーのキャットファィトも迫力あったよ。カルメン女の子の顔傷つけちゃってるのな……。

■ローププレイ
 名場面。みんながやりたいローププレイ(←カルメンを連行するのにロープで手をくくって引っ張ってます)。
あの振り付け考えたひと天才だな!。
「恋人は? いるのどこに」て聞かれたら「国さ」て答えてしまう。しかし故郷を国っていう言い回しもあれだね、古いね。情緒あるわ。

ここの嫌々答える感じとかほんとにいいよね。たまきちはずんこさんほどは忌々し気な顔してなかった気がする。

カルメンのこのぐいぐいいく積極性、肉食女子すぎる。なんて素敵!!。

■処刑
ホセは銃殺刑に。あの殺し方も異国感……。
一斉に打つのは誰が殺したかわからないようにするため?。されるほうからしたら怖すぎる。ものすごい何発も打たれてたよ……。
まあトータル4名殺害してますからね……


■装置もスペインらしさにあふれ、暗めなんだけど照明も綺麗で良かったです。人数少ないんだけどパワーあったなあ!。


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■アパショ3
 主題歌がいいです。熱い歌、真っ赤な衣装、アパショのテーマは血が騒ぎます。あさこさーーーーーん!!!。

 たまきちの衣装着替えまくりとか、女装祭りとか、お客さん女装に笑いすぎとか、まゆぽんでかいとか、ほんとにめまぐるしくて楽しい!!。
としさんの女装なんか小悪魔ぽい美女で萌え!!。
まゆぽんはもうディズニーとかの悪い魔女のようです……。

羽背負うたまきち……。
新公花詩集100のときはトップの役だけど小さ目羽だったんだよね。なんか感動しました。
たまちゃぴの『グランドホテル』も楽しみ!!。たまきちがオットーか男爵か……ちゃぴはタイプピストなのか……。気になるところです。たまきちいつか『太陽王』やってほしい……。

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posted by イナ at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚・観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする