2016年03月18日

※ネタばれあり 宝塚感想 Musical 『舞音-MANON-』 『GOLDEN JAZZ』 (東京宝塚劇場 2016/1/31 月組)

※たまきちトップ決定発表の前に書いた感想になってます。
決まったからには応援したいですが、やっぱり早期就任には否定スタンスです。もったいない!!!。



■超良席だったので!。かつ通路だったので!。
記憶がない……近すぎるとストーリーを理解する能力落ちるよね。もうテンション変になっちゃうんだろうね。

 とりあえずちゃぴのお腹ととしさんに萌えた!!あとみやるり良かった!。

スポンサーリンク




■『舞音』
 アベ・プレヴォの『マノン・レスコー』をベトナム舞台にして改変したお話なんですが。まず原作のマノンがあまり好きじゃないので、そんなに期待せずにみました。

 ベトナムらしさがすごくあったなー。冒頭の船がベトナム着いたシーンとか好き。
蒸し暑くって、みやるりすぐに襟くつろげてあちーあちーしてるv。

 ただ景子先生の作品ていつもそうなっちゃうとは思うんだけど、情動が薄いのにストーリーが怒濤だからえ?そんなに恋なの?愛なの?、そんなシーンあった?みたいに置いてけぼり感ある……これ景子作品で感じるやつ……(;´・ω・)。

 作品の軸である、シャルルがマノンを好きで、マノンもシャルルが好き、があまり納得できないとちょっときついv。このふたりはとくに相手が高級娼婦なのもあるけど肉体関係になるのが早いしね……。そんなに好きになってたの?。すべてを捨てるくらい?。

 まあそこ抜きにしたら、舞台は美しいしフランスとベトナムの違いとか反乱シーンとか良かったです。
あの天井から下がる大きな布のドレープ綺麗だった……
ラストシーンも幻想的。

 曲も良かったと思うんだけど、むずかしめかな?。たまきちの曲が一番フレーズが残った。


■シャルル・ド・デュラン[フランスの若きエリート海軍将校] =龍 真咲 (まさお)さん
 二枚目!みたいな役だと、まさお節が際だっちゃうなー(・ ・;)。
エリートからの落差すごい。身を持ち崩してからのが好き。服の着方、髪型、いろいろ荒んでくる…………!。

 DV良くない!!。なぜあそこでビンタ……そしてなぜあそこで理不尽にビンタされてもマノンはシャルルが好きなんだろうな!。
 シャルルにとってベトナムは植民地で、マノンはそこの子で娼婦。惹かれる気持ちと同時に、消せない下にみるような思いがあるのかな。でなければ激昂しても手をあげないと思うんだけど……。それか単にDV野郎なのか……。

 この人これからどうなるんだろうね……。

 マノンに暴力ふるったこともだけど、シャルルってわりと簡単に転向しちゃうひとだと思った。
横流しに加担し海軍を裏切ることにしても、葛藤があまりなく愛のための(金を得る)手段にしてしまうかんじ。
かちゃが思ってるよりずっと危うい倫理感の男ですよシャルルって。
いいひとが女でダメになったというより、もともとそういう素養はあった気がしてしまった。

■ファン・トゥイ・リエン(マノン)[踊り子]= 愛希 れいか(ちゃぴ)さん
 タイトロールでもあり、もしかしてマノンで退団なのかなーとか思ってたら、ノブナガでも残留ほぼ確定(ポスターに切手サイズ……)。
長期トップ娘役ですね。でもみりおんと同じく実力あるのでちゃぴ残留は必要かも。たまきちトップになるならとくに。

 ただ、マノンもカルメンもちゃぴで見たい役ではないんだよな……最近のちゃぴはちゃぴの魅力と違う役が多いと思うの。おそらく帰蝶もそんな感じ。
 まあもうジュリエットという学年ではないけど。
ちゃぴに妖艶さとか色気求めてないよ……。そもそもちゃぴ黒髪より金髪だよね。お人形さんだよね。ニュースで映像みただけだと、新公の叶羽時さんのが娼婦感は出てる気がする。暗い色気あるルックスですよね(トップ向きではないだろうけど)。

 ちゃぴはとにかく腹チラ!。チラというかもろ出しですが、お腹!!!。つまめないよねあのお腹……美しい……。

 もうマノンの印象お腹しかない……!!。

 でも彼女も金こそ力という考えは根っこにあるわけで、それが染みついた子供時代を思うとせつないです。
 マノンと兄はフランス人の父と現地の母(愛人)の子供なんだけど、ただ少しだけ本妻の立場で考えたら、夫が死んだら浮気相手の子供らを厚遇する理由はないのも事実……。

■ファン・チ・クオン[マノンの兄。金こそすべて男] =珠城 りょう(たまきち)さん
 そうなんだよ……こういうゲスい役とかやってかないといけないんだよ……!
二番手時代短いのよくない!。
たまきちもうこのままトップ就任ぽいけど、二番手一番おいしいんだからね!!。
ティボルト、ヨン・ホゲ、スタン、ショーヴラン……二番手おいしいんだよ……!。

 今回はマノンの兄、金こそすべて、金こそ力、なダークサイド人物で、しかもチャイナ服っていう!。長髪だし!。
ビジュアルすごいよかったと思います!。なんかマンガっぽい!!。

 見せ場の、『金こそ力』もいい曲、いい場面。
こういうアクの強い役、たまきちに必要だよ!!。もっとやれ!。迫力を身に着けるんだ!。

 ただお兄ちゃん退場早い上、悪役だから死んだ後回想とかでも出てこないので、ほんと死にっぱなし……マノンもさして兄気にしてないv。
 
■もう一人のシャルル=美弥 るりか(みやるり)さん
 もう一人のシャルルてなによ?と気になってましたが、よくはわかんないけどもう一人のシャルルでした。

 しゃべらないけどいろんなとこにいていろいろしてて、とにかくみやちゃんが気になる!。

 登場のしかたといい、ラストシーンといい、いいとこ持ってきますね。隠し玉というか。こんなに重要な役とはお客もご本人も思ってなかったんじゃないだろうか。

 シャルルと違い感情むき出し。そのものなので、冒頭のあちーあちーといい興味がよそにいったりマノンを追ったりマノンを支えたり、シャルルの本心なんでしょうね。

■クリストフ・モラン[シャルルの親友]= 凪七 瑠海(かちゃ)さん
 彼女にぴったりな感じ。
上品で誠実で優等生。シャルルと違い、レールを歩いていけるひと。白軍服も似合う。
かちゃにしっくり来すぎてあまり印象ないな……。

■ディン・タイ・ソン[怪しい店の支配人]= 宇月 颯(とし)さん
 としさんかっこいいーーーー!!。
お芝居すごくよかったからそのままショーでもガン見しちゃった。としさん大人の役のがいいね!。

 さりげない役かと思いきやすごい大事な人物でした。としさんの普段は隠してるけど実は大物、て感じすごい出てたよ……。

■張紫微(チャン・ズーウェイ)[店主] =憧花 ゆりのさん
 たまきち×ゆりのて!。びっくりなカップリング…………!。ゆりのさん、まさお×ゆりのもみりお×ゆりのもあったもんな……

 まあ店主の正体を考えたら貫禄も必要ということかな。

■カロリーヌ・ド[シャルルの婚約者] =早乙女 わかばさん
 わかばちゃん綺麗すぎだし、ヒマだからタンゴ習ってるのーv、はやくフランス帰りたーい!、な令嬢っぷりハマりすぎ。

 近かったので、ふくらはぎガン見しちゃった……足お綺麗……////。

■ロン・ボイ・ミン[革命家] =光月 るうさん
 実在かと思ってちょっと検索しちゃいました。
出番は少ないけどインパクトあった。としさんやあーさもだけど、こういうひとたちが戦って、犠牲になって独立を目指していたんだなあ、と。

■カオ[独立運動に命を捧げる青年] =朝美 絢(あーさ)さん
 黒髪のベトナム青年役のあーさが新公のために金髪にしてまたすぐ戻したと聞いて…………ジェンヌ、髪いためすぎ!!。
昔の映像みるとプリンなってるジェンヌ多かったけど、今はほんと手入れしてるもんなー。
お稽古中はプリンでいいんですよ……。

 あーさの少年・青年感てすごい。

■マルセル・フェリ[品行の良くないフランス海軍士官] =輝月 ゆうまさん
品行の!!!
良くない!!!
士官役!!!ということで気になってましたが…………品行良くなさがもう……かっこよかったですーーー!!!。
まさおよりずっと下級生なのに、まさおを悪の道に引き込んでるかのような……なんだあの堂々さは。
ひどい軍服の着方、ガラの悪い歩き方、グレきった目つき、非常に目を引きました。
声も落ち着いてていいですねー。

新公のダニーも良かった。お化粧するとちょっと悪寄りなルックスだしいろんな役で見てみたいなー。

■ホマ[マノンの小間使い] =海乃 美月さん
 美月ちゃんがまさおの婚約者でなく、こっちというのはちょっと意外かな。
泥棒で裏切者で、え、こんな汚れ役やっちゃうの?!とびっくり。終盤持ち直したし、生まれの悲しさも感じさせる大事な役だけど。新公もゆりのさんの役なんだよね。大人っぽいし似合いそう。

スポンサーリンク






■『GOLDEN JAZZ』
 楽しかった!!。
有名なジャズナンバーと歌い継ぎ。

 ハイタッチしすぎて手がしびれるという幸せね!。
あと、ゴールデンジャズ!パンパン!のふりのところで、「よくできたね!」ってグーの手みせて褒めてもらった(若手さんで誰かわからず)…………通路のひとはこんな楽しい思いしてるのか……(あ、でも客席参加についてはどっちかっていうとなくていい派。売るタンバリン、ちゃんと月の形にしてくれればいいのに!)。

 このショーに関しては近すぎてほんとにあまり記憶がない。

・ちゃぴ、ショーになるとでかさと輝きが増し、踊りまくっている感じ。
・としさんきれっきれ。
・たまきちとチェロ(合ってる?)似合うなー。ほんとのチェロでも軽々持っちゃいそうだねたまきち……。
・みんながガンガン踊り疲れ切っているそのとき、「ご苦労!」て感じに悠然と登場するまさおv。
・ありちゃんもショーのが輝いてる……。
・中詰め楽しい!!

こんなでしたv。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村スポンサーリンク


posted by イナ at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚・観劇レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月07日

※ネタばれあり 姿月あさと・島津亜矢コンサート感想 『薔薇とシンフォニー』 (EXシアター六本木 2016/2/28)

■なんか、異色のひとたちをコラボする企画らしいです。
というわけで、元宝塚男役トップスターと紅白出場演歌歌手、のほんとに異色な組み合わせで、Jポップ歌ってこうぜなコンサートでした。

スポンサーリンク




■初日だったんだけど、場所がなぜか六本木。
開場が予定より遅く、ひとが入り口付近や道にたまりまくる。
あと、なんかスタッフさんが少ない?のか不慣れなのか?ちょっと気になる。会場暗くなってからのお客誘導なかったし(ライトで足下照らして列までつれてってくれないと大変)。

 そんなに行くことないかもだけど、六本木シアター備考。
女子トイレ、入り口階に2個しかない!地下のトイレに並ぶべし。

■MCの感じだとあまり合わせ稽古してない感じ。ほぼソロコン×2。ん?コラボの必要あったか……?。
ふたりで歌う歌もあるんだけど、この場合女×男でデュエットとかにしてくれたほうが嬉しかったな。せっかくずんこさん低いキー出るのに。

■舞台はシンプルで、オケを背負って歌う感じ。背面はビジョン。客席下りはなし。

はじまり、ビジョンに文字でふたりの説明。
ひとつ違い、同世代の女性ふたりなんですね。それぞれの足跡をささっと。

ずんこさん=宝塚入学、初代宙組トップスターになる。
あやさん=曲が大ヒット、紅白出場。
みたいな感じ。

そしてふたり登場。『ワインレッドの心』(安全地帯)からスタート。

 とにかくベタなほどに有名な曲が多いので、もうイントロドン状態になるv。あーこれこれそうそうマイウェイね!みたいな。ビジョンにタイトル出してほしいわ。


■姿月あさとさん(ずんこさん)

 ミュージカルファンの私はずんこさん目当て。
チラシにのってた予定曲リストが歌謡曲だったので、宝塚やミュージカル曲はやらないんだろうなーと思ってたんだけど。
やっぱりほとんどやらなかったけど(;_;)、『ジキル&ハイド』聴けたので嬉しい!。
欲を言えば『シカゴ』『エリザベート』『激情』聴きたかったなーー。

 ただ、ずんこさんが歌う演歌はレア!。楽しい!。
しかも『天城越え』と『夜桜お七』って!両方好きーーーーーーーー!!。

 ただずんこさん「浄蓮の滝」のとこの歌詞間違ってたーーそこすごいいいとこーーー!!ほんと聴きたかったとこーーーー!!
『夜桜お七』のイントロすごいかっこいいよね。ゲームでボスキャラ出てくるBGMみたい。
最後の「はぁーーな ふーぶーきぃー」のドスのきかせかた男前です。

 高橋真梨子さんの『桃色吐息』や、美空ひばりさん山口百恵さんあたりが特にキー合ってて素晴らしかったと思います。

 ずんこさんは高音も出るけど、一番聴いてて心地いいキーってあるよね。

 歌い方が、私ぜんぜん知識はないんだけどフレーズとフレーズがつながってる感じで、なんか聴いてて気持ちいい。
 ゆるやかというかなめらかというか。アナ雪のレリゴーとかやる気ない女王みたいで、アンニュイな歌い方なんだよね。

 しゃべると鬼奴さんだからほんとにびっくりvv
なんなんだろうあのギャップ。

 衣装はグレイのボリュームあるドレス、和の要素のあるドレス2着、パンツスーツ、かな。
どれもすてきでした!。
髪型もアップ、ストレート、まとめたりとバラエティ豊か。
 デコルテも二の腕もすっきりしててねー。姿勢いいし。
おきれいマダム感。西川先生に似てきた?。


■島津亜矢さん

 演歌ほんと門外漢で……知りませんでしたm(_ _)m。
大晦日キンキコンだから紅白もちゃんと見てないしなあ。

 ずんこさんと対照的な、キンと通る声の歌い手さん。若い声ですねー。声量もすごい。

 衣装はお着物。ラストに赤いドレス。
ずんこさんが長身(172センチ)で、彼女が小柄なのでルックスも対照的。

 エンダーーーーの歌と『聖母たちのララバイ』『マイウェイ』良かった!。壮大。


■MC

・ふたりは今日が一番話すというくらい会ってない(えっ)。何を話そうレベルらしい(えっ)。緊張してるという亜矢さん。

・ずんこさんは共演すると聞き、紅白をおおーー!このかたかー!!と思いながらじっくり観たそうです。
今日はナマで聴けるので楽しみ!と。

ずん「(私も)演歌歌えるようになりたいですー」
というわけでチャレンジで2曲演歌歌ってみました。

・亜矢さんの衣装は自前という話から、お稽古のときの私服はイメージと違ってかわいい感じらしいです。

・着物着たいけど
丈が足りなくて着れないずんこさん。←外国のかた用のとかになるんですかね……。手足も長いのでたりないんだそうです。
生まれたときは4キロ超え。小さかったときがないそうです。ご家族も大きいそうです。
寝る子は育つっていうけど、ずんこさんショートスリーパーですよね。

・曲のイントロ部分で客席からあがる声に、

ずん「かけ声すごいですね!びっくりしました」
亜矢さん(以下亜)「演歌の世界だとふつうのことですねー」

 客席から「「「「あさとちゃーーーーん!」」」」の声をもらって喜ぶずんこさん。

 ヅカファンはひたすら無言でオペラで見つめる感じなので、かけ声びっくりした!。
亜矢ちゃん!亜矢ちゃん!てすごい元気でした。

ずん「亜矢ちゃんて言われたらどうするんですか?」
素朴な疑問v。
笑顔で反応できるときと、曲によっては何もできないけど心強いのだそうです。

・宝塚音楽学校時代にはやった曲は知らないずんこさん。
(これ、黒木瞳さんも言ってたね。どんだけ多忙かつ世間と隔絶してるんだろう……)
ずん「お掃除やってたんですよね……朝からずっとお掃除してました」
 なんでそんなにお掃除するんだろうね……。

・ピンクレディー
ずん「私はみーちゃん派でした」
亜「私はとっちも派」
ずんこさんタイプ的には絶対ケイちゃんだよ!。

 ずんこさんはピンクレディーのビニール縄跳び???を持っていたそうです。

・賞金稼ぎな亜矢さん
 のどじまん的なイベントにたくさん参加し、商品をゲットしていた子供時代だったらしい。
すごいv。
旅行とか自転車とか芋とかいろいろもらってたそうな。

・宝塚の入試
入試ではパッと渡された楽譜をみて歌わないといけない(譜読みできないとダメ)。
亜矢さんは楽譜が読めないので耳で覚えている。
お互いに驚くふたり。

・御三家のこと
みんなの思う御三家のこと。
ずんこさんの御三家はたのきんトリオだそうです。




印象に残った曲
■カサブランカ・ダンディ
かっこいい。
『勝手にしやがれ』じゃないのー?!と最初残念だったけど、この曲もかっこいい。
ピカピカのキザ!!

やっぱりこの歌はお客もざわついた感じがしますv。ずんこさんもっと男子歌うたってほしかったよー。

■ナオミの夢
あまりに気になった曲で、あとから「ナオミカムバック」で検索したら出てきた。なんかすごいかっこいいなー。

■水色の雨
すごい難しい曲だよねーこれを歌おうと思う自信ってすごい……。

■ジキハイ
ワイルドホーンさんの曲やっぱいいわあ。
パンツスーツでかっこ良かった!。次に出てきたときはジャケット脱いでロングネックレスつけてたり細かな変化がすてき。

ほんとに感動した……!!いい曲です!!。

■渚のシンドバット
歌詞しみじみ聴いたらすごいのね!。バブリー!。




■歌ウマの空間、贅沢な時間でした!。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ ミュージカルへ
にほんブログ村スポンサーリンク





posted by イナ at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚・OG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする